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発表日:2022年6月30日11時
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部局名:教育局
課所名:近代美術館
担当名:企画展担当
担当者名:佐伯、吉岡
直通電話番号:048-824-0110
Email:p240111@pref.saitama.lg.jp
県立近代美術館では、令和4年7月16日(土曜日)から10月2日(日曜日)までの間、企画展「シアトル→パリ 田中保とその時代」を開催します。
田中保(たなか・やすし、1886-1941)は、岩槻に生まれ、18歳で移民としてシアトルに渡ると、働きながら絵画を学び、画家としての活動を始めました。1920年にパリに移住した後は、サロン・ドートンヌなどの展覧会に出品を重ねて評価を高め、肖像画や裸婦像を中心に自らの芸術を開花させました。
この展覧会では、当館のコレクションを中心に借用作品を交え、最新の研究結果によって田中の画業を振り返ります。併せて、田中が生活した20世紀初頭のシアトルの状況や、パリで同時期に活躍した美術家などを紹介します。国際化が進み、人の移動がますます活発になった現在の視点から、海を渡って活動した田中の実像を再検証します。
シアトル→パリ 田中保とその時代
令和年7月16日(土曜日)~10月2日(日曜日)
※会期中に一部展示替えがあります。
前期:8月21日(日曜日)まで
後期:8月23日(火曜日)から
10時00分~17時30分(展示室への入場は17時00分まで)
月曜日(7月18日、8月15日及び9月19日は開館)
県立近代美術館 2階展示室
(さいたま市浦和区常盤9-30-1 電話048-824-0111)
一般900円(720円)、大高生720円(580円)
※( )は20名以上の団体料金です。
※中学生以下及び障害者手帳等を御提示の方(付き添い1名を含む)は無料です。
※併せてMOMAS(モマス)コレクション(1階展示室)も観覧できます。
約100点
県立近代美術館
JR東日本大宮支社、FM NACK5
田中保(たなか・やすし、1886-1941)は、埼玉県南埼玉郡岩槻町(現在のさいたま市岩槻区)に生まれ、1899年に埼玉県第一中学校(1901年浦和中学校に改称、現・県立浦和高等学校)に入学、1904年に同中学校を卒業しました。
同年12月に18歳で移民として単身シアトルに渡った田中は、働きながら絵を学び、画家としての活動を始めました。1917年には、シアトルで出会った美術批評家のルイーズ・ゲブハード・カンと、国籍の違いを乗り越えて結婚しています。
1920年にパリに移住した後は、サロン・ドートンヌなどの展覧会に出品を重ねて評価を高め、肖像画や裸婦像といった分野で自らの芸術を開花させます。パリで人気画家となってからも、田中の胸中には祖国でこそ認められたいという思いがありました。しかし、日本の美術教育を受けず、アメリカで身を立ててきた田中は、生前に日本の画壇から受け入れられることはありませんでした。
1941年にパリで没(享年54歳)。日本を離れてから一度も帰国することはありませんでした。
1970年代に作品がまとめて紹介されたことで再評価の機を得たものの、その生涯にはなおも多くの謎が残されています。
(1)当館が所蔵する田中保の油彩画、ドローイング、資料を一挙公開! 当館では25年ぶりの回顧展です。
(2)岩槻からシアトル、そしてパリへ。海を渡った幻の画家、田中保の生涯と実像を、最新の研究成果によって時代とともに再検証します。
岩槻に生まれた田中保は、旧制浦和中学校を卒業後の1904年末、単身でシアトルに渡りました。働きながら画家を目指した初期の画業を、同じ画塾で学んだ清水登之(しみず・とし)の作品とともに紹介します
シアトルで画家としての地位を確立した時期の裸婦像や風景画を紹介します。前衛芸術への関心から一時は抽象絵画に接近したほか、1915年にはパナマ・パシフィック万博に出品。美術批評家、ルイーズ・ゲブハード・カンとの異人種間の結婚は、アメリカ各地でスキャンダラスに報じられました。
田中がシアトル時代に制作した肖像画のなかには、近年モデルが判明したものがあります。田中の活動に影響を及ぼしたモデルたちとの交流とともに、代表作を紹介します。
1920年、田中はルイーズとともにパリへ移住し、個展の開催やサロンへの出品を通して名声を高めていきます。華々しい活躍の裏には、日本での成功への強い思いと、日本人美術家たちとの間の溝がありました。田中の画業を決定づける年となった1924年に焦点をあて、パリ時代の裸婦像や肖像画を、同時代美術家の作品を交えて紹介します。
日本での活躍の見込みが絶たれた後も、田中は1941年に亡くなるまで精力的にサロン出品を続けました。フランス各地で描かれた風景画、装飾美術への関心を反映したサロン出品作と推定される作品などを紹介します。
決定次第、当館ホームページにて御案内します。
会期:2022年4月30日(土曜日)~8月28日(日曜日)
会場:1階展示室
会期:2022年9月3日(土曜日)~11月27日(日曜日)
会場:1階展示室
会期:2022年7月16日(土曜日)~10月2日(日曜日)
会場:2階展示室D及び地下1階センター・ホール
※展覧会の詳細は、当館ホームページ等を御覧ください。
JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)。JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分。
当館に専用駐車場はありませんが、提携駐車場「三井のリパーク 埼玉県立近代美術館東」では駐車料金の割引があります(企画展観覧で300円引き、MOMASコレクション観覧で100円引き)。
団体バスは事前に御相談ください。お体の不自由な方の御来館には業務用駐車場を提供いたします。ただし、台数に限りがありますので事前に御連絡をお願いします。
御来館に当たっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。
状況により、休館及び会期変更の可能性があります。御来館前に当館ホームページで最新情報を御確認ください。
県立近代美術館 企画展担当 佐伯、吉岡(電話:048-824-0110)
県立近代美術館
ホームページ:https://pref.spec.ed.jp/momas/
公式Twitter:https://twitter.com/momas_kouhou
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