トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2022年度 > 2022年10月 > シカが描かれた円筒埴輪を初公開 スポット展示「二子山古墳の調査成果」
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発表日:2022年10月21日11時
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部局名:教育局
課所名:さきたま史跡の博物館
担当名:資料・展示担当
担当者名:別所
直通電話番号:0485591181
Email:k5911111@pref.saitama.lg.jp
部局名:教育局
課所名:さきたま史跡の博物館
担当名:史跡整備担当
担当者名:ナワビ
直通電話番号:0485591181
Email:k5911111@pref.saitama.lg.jp
埼玉古墳群の二子山古墳は武蔵国(現在の埼玉県全域・東京都の大部分・神奈川県の一部)において最大の前方後円墳です。
本展示では、2017年度から2018年度にかけて行われた発掘調査で出土した資料を展示します。なかでもシカなどが線刻された(埴輪を焼く前に工具等で模様等が描かれた)円筒埴輪は初めてのお披露目となります。
令和4年11月1日(火曜日)~令和5年3月12日(日曜日)
開館時間 9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)
休館日 月曜日(ただし、11月7日・11月14日・1月9日は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)
県立さきたま史跡の博物館 国宝展示室 (行田市埼玉4834)
一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金
中学生以下、障がい者手帳をお持ちのかた(付添1名含む)は無料
36点
墳丘(ふんきゅう)造出し(つくりだし)から出土した円筒埴輪を展示します。出土した埴輪の9割以上は円筒埴輪であり、墳丘造出し周辺からは線刻が施された円筒埴輪片が多く見つかりました。線刻は、斜格子文や葉脈状の綾杉文など幾何学的な文様のほか、四肢をもつ生物のような表現など、具体的なモチーフが描かれたものもあります。なかでも復元された円筒埴輪の1点には、角をもつシカと考えられるモチーフが刻まれ、その上から「×」印が施されています。シカの線刻のある人物埴輪はさいたま市見沼区で1例確認されていますが、円筒埴輪では埼玉県内で初めての発見です。
墳丘造出しから出土した土器を展示します。墳丘造出しからは多くの土器が出土し、なかでも須恵器の坏と土師器の高坏が主体を占めます。須恵器は複数の産地のものがあると推定され、陶邑(現大阪府)産と考えられる資料もあります。土師器の高坏は胎土が白く丁寧な作りの一群と、赤い色をした一群に大きく分かれます。白の一群は23点、赤の一群は17点出土しました。多量の土器を用いた儀礼が行われていたと考えられます。
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