トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2022年度 > 2022年7月 > 県立さきたま史跡の博物館 令和4年度 埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」の開催について
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発表日:2022年7月7日11時
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部局名:教育局
課所名:さきたま史跡の博物館
担当名:資料・展示担当
直通電話番号:048-559-1181
Email:k5911111@pref.saitama.lg.jp
埼玉県には約10,000の遺跡があります。毎年200件を超える発掘調査が行われ、貴重な発見が相次いでいます。それらは、埼玉県の歴史を語る上で大変重要な資料です。
本展示では、全国最多の子持勾玉が出土したことで話題となった行田市北大竹遺跡を中心に、近年発掘調査を実施した遺跡や整理作業が終了した遺跡の出土品、令和3年度に県や町の指定文化財となった考古資料を展示し、「埼玉の考古」の最新の成果をお披露目します。
令和4年7月16日(土曜日)~9月4日(日曜日)
開館時間:9時00分~17時00分
※ 9月1日以降は、9時00分~16時30分
入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月18日・8月15日は開館)
会場:県立さきたま史跡の博物館 企画展示室(行田市埼玉4834)
観覧料:一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)
※()内は20名以上の団体料金
中学生以下、障がい者手帳をお持ちのかた(付添1名含む)は無料
約300点
北大竹遺跡は令和元年から2年に実施された発掘調査で、多量の子持勾玉が出土したことで話題になった遺跡です。子持勾玉以外にも祭祀に関連する多様な遺物が出土しており、古墳時代後期から古代にかけての祭祀関連の遺跡であることがわかってきました。祭祀関連の遺物が集中する地点が3か所あり、第1号遺物集中・第2号遺物集中・第3号遺物集中として報告されています。膨大な発掘調査の情報から今後の研究の進展が期待されますが、今回の展示ではいくつかポイントを絞って紹介します。
平遺跡は神流川に面した段丘の縁辺部に位置する遺跡で、弥生時代前期末の壺棺再葬墓が確認されています。「再葬」とは、遺体を白骨化させるための一次葬の後、その骨を再度埋葬することです。特に再葬の際に壺や甕などの土器に骨を収める「壺棺再葬墓」は、弥生時代前期から中期の東日本に特徴的な葬制です。また、平遺跡の壺棺再葬墓の土器は、埼玉県内で発見されている弥生土器の中で最も古く、埼玉県の弥生時代前期を考える上で貴重な資料です。平遺跡から出土した13点の土器は、令和3年8月31日に神川町の有形文化財に指定されました。
4点の木簡が井戸の補強材として井戸枠の外側に差し込まれた状態で発見されました。木簡には「仁寿元年(851)」という年号や稲の支給の実態などの記録が記されていました。木簡は大型曲物の底板を転用して作られており、さらに火を起こすための火きり板としても使用されていた痕跡がみられます。このことから、曲物→木簡→火きり板→井戸枠補強材と、木材がリサイクルされていたことがわかります。古代の貴重な文字資料であり、さらに古代社会における木材の再利用の実態を示す重要な資料であることから、木簡とその関連資料は令和4年3月18日に埼玉県の有形文化財に指定されました。
講師:渡邊 理伊知氏(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団
日時:令和4年7月31日(日曜日)13時30分~15時30分
場所:さきたま史跡の博物館講堂
御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願い致します。
県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 中井
〒361-0025行田市埼玉4834
電話:048-559-1181
ファックス:048-559-1112
ホームページ:https://sakitama-muse.spec.ed.jp/