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発表日:2022年6月9日11時

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県政ニュース

県立川の博物館 令和4年度特別展「海なし雪なし火山なし―ないけどある!埼玉との深い関係―」

部局名:教育局
課所名:文化資源課
担当名:総務・芸術文化推進担当
担当者名:千明

内線電話番号:6919
直通電話番号:048-830-6919
Email:a6910-10@pref.saitama.lg.jp

県立川の博物館では、令和4年7月9日(土曜日)から8月31日(水曜日)まで、特別展「海なし雪なし火山なし-ないけどある!埼玉との深い関係-」を開催します。

日本列島の自然を考える上で欠かせない要素であるにも関わらず、埼玉には‘ない’、「海」と「雪国(豪雪地帯)」と「火山」。私たちには関係ない…と思いきや、実は埼玉の自然や私たちの暮らしに深~いつながりがあります。
日頃接する機会の少ないこれらの自然を紹介し、埼玉との知られざる関係について、様々な資料から読み解きます。埼玉の意外な一面が見える展示です。
海の生きものが観察できる水槽や、全長約8mのロータリ除雪車、溶岩標本などの大型展示物を展示室以外にも配置します。それらを間近にご覧いただけます。

1  見どころ(展示構成)

 (1)埼玉にない・・憧れの海!

導入として海の生きもの水槽を展示し、関東周辺の磯とアマモ場の生物を間近に観察できるようにします。さらに、埼玉では見られない海辺の多種多様な生物を標本と画像で紹介し、磯、砂浜などの代表的な海の環境や生態系を解説します。

また、磯遊びや潮干狩り、ビーチコーミングなど海を訪れた時の楽しみ方や自然観察方法、危険生物についても紹介します。

(2)こんなにある!埼玉と海のつながり

前半では、埼玉の大地を形作る大部分の岩石が海に由来することや、県内から多くの海の生物の化石が見つかっていることを、豊富な岩石標本や化石標本で紹介します。あわせて海由来の資源である武甲山の石灰岩と地域産業との関わりや、海の哺乳類の進化を研究する上で秩父産化石が重要な役割を果たしていることについても紹介します。

後半では、縄文時代から現在まで続く埼玉の人々と海との関わりについて、貝塚から出土した考古資料や、埼玉とゆかりの深いアユ・ウナギなどに関する歴史資料なども織り交ぜて紹介します。また、現在も多くの動植物が海から来ることや、食卓にのぼる海産物の話題などを通じ、海とのつながりについて考えます。

(3)火山・海洋島の自然

火山のない埼玉にも火山災害をもたらした浅間山の天明噴火(1783年)に関する資料を中心に、火山災害や火山の恵みについて紹介します。

また、火山周辺を訪れた際の自然観察のポイントや、海底火山によって誕生した伊豆諸島・小笠原諸島をはじめとする海洋島の自然の特徴について、各地の岩石鉱物標本や動植物標本を用いて紹介します。

(4)足元に眠る火山の痕跡

火山灰が風化してできた関東ロームや、利根川によって流れてきた火山由来の土砂が、埼玉の歴史や風土に大きな影響を及ぼしてきたことを紹介します。あわせて、火山灰を含む粘土を材料に発展した埼玉の煉瓦産業や、日本煉瓦製造株式会社の設立に尽力した渋沢栄一も取り上げます。

また、埼玉にある様々な海底火山やマグマの痕跡について、秩父鉱山鉱物を含む岩石鉱物標本と画像で紹介します。

 (5)雪国と埼玉の自然と暮らし

雪の重さや深さを体験できるコーナーを設けるほか、屋外にはロータリ除雪車を展示し、雪国の暮らしを体感してもらうとともに、雪国の写真や民俗資料、動植物標本を展示し、埼玉の暮らし・自然との違いを紹介します。

また、かつて埼玉にもあった寒冷な時代の痕跡について、ナウマンゾウなどの化石や現在まで生き残ってきた動植物の標本を用いて紹介します。

2 展示資料

動植物標本・レプリカ130点、化石標本・レプリカ10点、岩石鉱物標本 50点、歴史美術資料30点
考古資料 20点、民俗資料10点、その他 20点    

合計約270点(予定)

3 関連イベント

(1)講演会「火山のない埼玉の火山災害」

日時: 7月10日(日曜日)13時30分~15時

内容: 浅間山の天明噴火が利根川中流域に及ぼした被害をはじめ、知られざる埼玉の火山災害について紹介します。

講師: 県立自然の博物館 井上素子学芸主幹

場所: 県立川の博物館ふれあいホール

定員:40名

費用: 無料

申込: 要事前申込制

(2)「海の生きものに触れてみよう」

日時: 7月18日(月曜日・祝日)(1)10時~12時(2)13時~16時

内容: 海の日にあわせて、ヒトデ、ウニ、ナマコ等をタッチプールで触って観察し、海の生きものについて学びます。

場所: 県立川の博物館レストハウス1階

定員:200名(1人5分程度)

費用: 無料

申込: 当日受付

(3)「古秩父湾の化石発掘体験」

日時: 7月29日(金曜日)(1)10時~11時30分(2)13時30分~15時

内容: 秩父も昔、海だった!古秩父湾堆積層の転石(小鹿野町産)を割って、海の生きものの化石を探します。

講師:県立自然の博物館 山岡勇太学芸員

場所:県立川の博物館 講座室

定員:各回15名

費用: 300円(材料費)

申込: 事前申込制

(4)「海藻押し葉をつくろう」

日時:8月7日(日曜日)(1)10時~11時30分(2)13時30分~15時

内容:東京湾周辺で採取したカラフルな海藻を材料に、押し葉をつくります。海の生きものについて考えます。

場所:県立川の博物館 講座室

定員:各回15名

費用:100円(材料費)

申込:事前申込制

 

(5)「雪と氷のワークショップ in 埼玉」

日時: 8月11日(木曜日・祝日)(1)10時~12時(2)14時~16時

内容: 雪のレプリカやダイヤモンドダストの観察、氷のペンダントづくりなどを行い、雪と氷について学びます。(本イベントは、子供ゆめ基金助成活動の一環として開催します)

主催:中谷宇吉郎雪の科学館友の会

講師:中谷宇吉郎雪の科学館友の会 神田健三顧問・柏田剛明会長

場所:県立川の博物館 ふれあいホール

定員:各回20名

費用:無料

申込:事前申込制

(6)「学芸員による展示解説」

日時: 7月31日(日曜日)・8月28日(日曜日)、各日(1)11時~11時30分(2)14時30分~15時

内容: 担当学芸員が展示の見どころ、ポイントを解説します。

場所: 県立川の博物館第2展示室

定員: 各回10名程度

費用: 無料

申込: 当日受付

(7)サテライト展示  「火山灰の積もった埼玉のやせた台地が広い農地に変わり江戸の暮らしを支えた!?」

火山灰が積もった台地を土壌改良した歴史や、育てた農産物の流通について、浮世絵を含む歴史美術資料4点と土壌モノリス標本を展示して紹介します。

期間: 令和4年6月24日(金曜日)~9月4日(日曜日)

場所: 県立川の博物館常設展示室スロープ

4 開催概要・利用案内

(1) 会期

令和4年7月9日(土曜日)~8月31日(水曜日)

※期間中休館日なし

(2) 開館時間

9時00分~17時00分(夏期延長開館あり)

(3) 会場

県立川の博物館第2展示室(大里郡寄居町小園39)

(4)主催

実施・運営:県立川の博物館

企画:県立自然の博物館

(5) 観覧料(入場料)

一般410円高校生・学生200円

※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。

※特別展及び常設展を観覧できます。

(6) 交通案内

自動車:関越自動車道花園ICから8分

電車+徒歩:東武東上線鉢形駅下車徒歩20分

(7) 駐車料金

普通車300円バス1,030円

 ※ 障害者手帳等をお持ちの方は無料。

5 問い合わせ

県立川の博物館

電話:048-581-7333

ファックス:048-581-7332

E-mail:web-master@river-museum.jp

ホームページ:https://www.river-museum.jp/

※諸事情により開館時間、展示構成やイベントの内容などが予告なく変更、または中止になることがあります。

※本企画展は、船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」の支援を受けて実施するものです。

入館にあたっての注意事項

〈下記に該当する方はご入館いただけません〉

37.5℃以上の発熱や風邪などの症状のある方

PCR検査を受け、結果が判明していない方

保健所から新型コロナウィルス感染者の濃厚接触者と判断され、待機期間を経過していない方

海外から帰国して待機期間を経過していない方

〈来館時のお願い〉

 (1)入館時・退館時の手指のアルコール消毒に御協力ください。

 (2)入館時の検温及びお名前・連絡先の提出に御協力ください。万が一の時に保健所等による聞き取り調査等に御協力いただく場合があります。

 (3)館内ではマスクの着用をお願いします。

 (4)会話をお控えいただくとともに、他の来館者との十分な距離(おおむね2mを目安)をとってください。

 (5)館内の入館状況により、入場者の制限を行う場合があります。

※上記のことに御協力いただけない方の入館は御遠慮いただきます。

〈当館の取組〉

 (1)職員のマスク着用、手洗い・手指の消毒、出勤前と午後に体温測定を徹底しています。

 (2)施設出入口等にアルコール消毒液を設置しています。

 (3)案内カウンターに飛沫防止用のシートを設置しています。

 (4)休憩用椅子の配置などの適切な間隔を確保します。

 (5)館内の手すり、トイレのドアノブ、エレベーターボタン、椅子等は定期的に消毒を行っています。

 (6)館内の換気につきましては、空調システムによる外気の導入と空気の入れ替えを行っています。

報道発表資料(ダウンロード)

 

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