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発表日:2021年11月19日17時
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部局名:教育局
課所名:文化資源課
担当名:指定文化財担当
担当者名:内田幸彦
内線電話番号:6987
直通電話番号:048-830-6981
Email:文化資源課指定文化財担当
国の文化審議会(会長:佐藤信(まこと))は、令和3年11月19日(金曜日)開催の同審議会文化財分科会における審議・議決を経て、さいたま市に所在する「青山茶舗店舗兼主屋(あおやまちゃほてんぽけんおもや)」「青山茶舗旧納屋(楽風)(あおやまちゃほきゅうなや(らふ))」、本庄市に所在する「田島亀夫家住宅蚕室(たじまかめおけじゅうたくさんしつ)」、八潮市に所在する「恩田家住宅主屋(おんだけじゅうたくおもや)」「恩田家住宅蔵(おんだけじゅうたくくら)」「八條八幡神社本殿(はちじょうはちまんじんじゃほんでん)」を新たに登録有形文化財に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。この結果、後日行われる官報告示を経て、県内の登録有形文化財(建造物)は201件になる見込みです。
員数:2棟
所在地:埼玉県さいたま市浦和区岸町四丁目84
概要:青山茶舗は旧中山道に面して位置する。店舗兼主屋は間口5間・奥行7.75間の木造2階建て、切妻造り平入の桟瓦葺きで、明治後期の建築と推定される。この地域の伝統的町屋の特徴である出桁造りである。旧納屋(楽風)は桁行5間半・梁間4間の木造2階建て、切妻造り平入の桟瓦葺きで、明治24年(1891)の建築である。かつては茶の保管等に使用された。現在は1階を喫茶店、2階をギャラリーとして活用している。
本件に関するお問合せ先
さいたま市教育委員会文化財保護課
電話048-829-1723(直通)
員数:1棟
所在地:埼玉県本庄市宮戸字西浦650-3
概要:明治後期に建設された木造2階建て蚕室。桁行6間・梁行3間の切妻造・桟瓦葺き。「櫓」と通称される換気用の越屋根(こしやね)2基を備える。田島家はかつて「有隣館(ゆうりんかん)」の屋号で蚕種業を営んでいた。建築当初は1階が桑もぎ場と貯桑場、2階が蚕の上蔟(じょうぞく)に用いられたという。
本件に関するお問合せ先
本庄市教育委員会文化財保護課
電話0495-25-1185(直通)
員数:2棟
所在地:埼玉県八潮市大字二丁目字上190
概要:恩田家住宅は主屋・蔵共に、染色業を営んだ七代目が建設した。主屋は木造平屋建て、寄棟造り桟瓦葺きで、大正6年(1917)に建築され、2度の増改築を経て今に至る。西側の庭園に近い3室(トコノマ・ナカノマ・ゲンカンノヘヤ)につながる部分を独立した玄関でなく出入口風に作っている。当時の農家建築として地域を代表する建物である。蔵は木造真壁造り、桟瓦葺きで明治30年建築である。内部は中間部分に梁を架けて床面を作ることで2層に分け、物置小屋としての収納を確保している。庇には水害予備船を吊るし、河川沿いの地域の特色を示している。
本件に関するお問合せ先
八潮市教育委員会文化財保護課
電話048-997-6666(直通)
員数:1棟
所在地:埼玉県八潮市大字八條字堤外4069
概要: 明治24年(1891)建築の一間社流造の神社本殿。特徴は両側面及び妻飾の彫刻で、明治22年(1889)に公布された大日本帝国憲法の発布式や御前会議の様子を題材とした彫刻である。江戸時代からの埼玉県の社寺の特徴のひとつである彫刻建築の伝統を引き継ぎつつ、当時の社会情勢を反映した建築である。
本件に関するお問合せ先
八潮市教育委員会文化財保護課
電話048-997-6666(直通)
<登録有形文化財(建造物)とは>
文化財保護法に基づき、保存及び活用のための措置が特に必要とされるものが登録されます。建築後50年を経過している建造物で、次のいずれかの基準に当てはまるものが対象になります。
一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
二 造形の規範となっているもの
三 再現することが容易でないもの