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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 | 所属 |
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令和2年 4月採用 | 農林部秩父農林振興センター農業支援部技術普及担当 |
令和5年 4月 | 現課(所) |
農業支援課は、農業に携わる方や、新しく農業を始める方に対し、農業を営む上での経営面、技術面など総合的な支援をする部署です。私が所属する普及活動担当は、農業に携わる方に直接支援を行う普及指導員の活動をとりまとめている担当であり、業務内容はスマート農業技術や農業災害に対する技術支援、優れた農業経営等への表彰業務など多岐にわたります。
その中でも、私は農作物に対する鳥獣害防除に関わる業務を行っています。具体的には、各地域協議会が鳥獣害防除を行うための補助金事務のとりまとめや相談対応、地域の鳥獣害対策推進のリーダーを育成するため、鳥獣害防止に関する研修会を開催しています。
(注)「普及指導員」とは
都道府県において、普及事業を実施するために設置される普及指導員に任用されるために必要な国家資格をもった指導員のこと。主な業務として、①関係機関と密接な関係をもち調査研究、②直接農業者に接して農業生産、経営、生活の改善に関する知識技術の普及指導があります。農業職の職員の多くはこの資格を取って、生産者に普及指導を行っています。
時刻 | スケジュール |
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8:20 8:30 9:00 11:00 12:00 13:00 14:30 16:00 17:30 |
出勤 新聞チェック、1日のスケジュール確認 メールチェック 鳥獣害補助金事務、調整 昼食(お弁当持参) 庁内関係課との打ち合わせ 鳥獣害の研修資料の作成 鳥獣害関係の資料とりまとめ、報告 退庁 |
所属のほとんどが農業職であることもあり、仲もよく、仕事の相談からキャリアプランまでさまざまな話ができる風通しのよい職場だと思います。予算編成や県議会対応など忙しい時期もありますが、業務に慣れてくれば比較的、自身のペースで仕事を進めることもできます。
前所属である秩父農林振興センターでは、普及指導員として秩父地域の果樹生産者の支援をしていました。非農家出身で果樹の栽培経験が無かったことから、最初は生産者の話についていくのも難しく、自身の知識不足を痛感しました。生産者のもとに通い続け、上司に相談しながら技術支援や提案を行っているうちに、生産者の方から「来てほしい」「教えてほしい」という声を受けるようになったときはうれしかったです。
また、2年目の終わりにぶどうの栽培マニュアルを生産者の方と一緒に作成しました。生産者の長年のカンや経験からできている技術を、誰にでも分かるよう文章や写真で表現するのには苦労しましたが、マニュアル作成を契機に生産者間での意見交換や地域内での質問相談などが増え、やりがいを感じました。
生まれ育った埼玉県で働きたいと考えた時に、大学の教授から「人と接するのが好きなら、県職員(普及指導員)がいい」と勧められたのがきっかけです。農業技術研究センターで1週間のインターンを経験し、職場の雰囲気もよく、ここで働きたいと感じ志望しました。
水曜日はノー残業デーなので、定時で切り上げて家でゆっくりしたり、友人と食事に行ったりしています。また、夫も同じ県職員なので休みを合わせやすく、昨年度は結婚休暇を利用して5泊6日の九州旅行に行きました。
農業職の主な業務として「普及指導、試験研究、行政事務」の3つがあり、それぞれ関わる対象や仕事の進め方などが異なっているので、さまざまな業務を経験して自分にあった仕事のスタイルを見つけたいと考えています。
また、「普及指導の対象は農産物ではなく人だ」ということを上司、先輩から教わりました。どうしても収穫物に目が行きがちですが、収穫するまでの過程、生産者の考え方を大切にし、生産者から頼りにされる県職員になりたいです。
受験した試験:職員採用上級試験(農業)
周囲に他県の試験を受ける友人達がいたので、一緒に市販の参考書を活用して勉強しました。人物試験(面接)では、志望理由や大学で頑張ったことなどを箇条書きで書き出し、スムーズに回答できるようにしました。こちらの話を優しく聴きだしてくれる、雰囲気のよい面接だった記憶があります。
埼玉県は平地から山間部まで多種多様な農業が営まれており、配属ごとに新しい発見があると思います。また、農業職の上司、先輩は経験豊かで頼りになるうえに、穏やかで話しやすい雰囲気の方が多く、最近は若手も増えてきて活気あふれる職場になっています。ぜひみなさんと一緒に働けるとうれしいです!