ページ番号:3757
掲載日:2024年1月17日
ここから本文です。
日本全国の農作業中死亡者数は、平成26年頃から少しずつ減少傾向にあり、令和3年は242人であり、前年と比べ28人減少しました。
しかし就業者10万人あたりの死亡者数の推移では10.5人となっており、他産業に比べ依然として高い状態にあります。
県内では年間平均約6人(過去10年)、比企郡内でも年間多い年で4人のかたが農作業中の事故で亡くなっています。
事故の発生原因をみると、農業機械・施設の利用中が73%、その他の原因が26%となっています(令和3年)。
農業機械・施設の内訳では、乗用型トラクターや歩行型トラクターの転倒・転落に係るものが多く、その他の原因では熱中症が増加傾向にあります。
年齢階層別に見ると、65歳以上が約8割を占め、高い水準で推移しています。
県内の農作業事故を農業機械別に見ると、乗用型トラクターやコンバインによるものが多く、横転、エンジンをかけたままで、調整やつまりの除去を行い、衣服等が巻き込まれ骨折、手指を切断してしまうなどの事故が発生しています。
乗用トラクタについては、転倒時に空間を確保するための安全フレーム・キャブが必要です。ない場合は装着しましょう。なお、ヘルメット、シートベルトも同時に装着します。
農作業安全に関する講習会等も行われていますので、積極的に参加し危険性の再確認を行ってください。
また、高齢者のかたは御自身の体力や反射力を日頃から確認し、身体能力に合わせた農作業を行いましょう。
歩行型トラクタ作業時は、周辺、特に後方に注意して作業を行いましょう。
つまりを除去したり、日常点検や修理を行う際には、必ずエンジンを止めてから行いましょう。
1人で作業にいくときは、家族等にどこでどんな作業をしているか、分かるようにしていきましょう。
農業機械は作業の能率を高めるために欠かせないものですが、常に危険と隣り合わせであることを忘れると、慣れや見込みによる事故の原因となってしまいます。
これらのことを守り、農作業事故を起こさないよう日々注意を怠らずに、農業にいそしんでください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください