ページ番号:256859
発表日:2024年8月7日11時
ここから本文です。
部局名:環境部
課所名:環境科学国際センター
担当名:研究推進室
担当者名:米持 市川
直通電話番号:0480738369
Email:g7383319@pref.saitama.lg.jp
埼玉県は光化学スモッグ注意報の発令日数が全国で最も多い地域です。環境科学国際センターでは、これまでドローンを用いて上空の大気を調べ、地上よりも高濃度のオゾン(光化学スモッグの原因物質)があることを明らかにしました(図1)。また、高度300mで、オゾンを生じる原因である揮発性有機化合物(VOC)を採取して成分を詳しく調べた結果、成分によって、高度の違いによる濃度差が異なることを把握しました。
そこで今年は、国内で初めて高度1000mのVOC成分とオゾン濃度を調べ、これらが高さ方向にどのように存在するのかを把握します。得られたデータは、オゾンがどのように生成され、消失するかを知る重要なデータとなり、光化学スモッグ注意報発令の予測精度向上やその対策などによって県民の安全を守ることに有効です。
測定のイメージは図2のとおりです。また、本調査はNTTアドバンステクノロジ株式会社との共同研究として実施します。
11時、13時、15時の計3回(一般に光化学オキシダントは14時~16時に高濃度になります。)
図1 オゾン濃度の高さ分布
図2 測定のイメージ
国内初!ドローンで上空1000mの光化学スモッグ調査(PDF:252KB)