トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2024年度 > 2024年5月 > サクラの外来害虫クビアカによる被害拡大 「クビアカツヤカミキリ発見大調査2023」結果発表
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発表日:2024年5月2日11時
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部局名:環境部
課所名:環境科学国際センター
担当名:生物多様性センター
担当者名:三輪、角田、岡本
直通電話番号:0480-73-8361
Email:g7383318@pref.saitama.lg.jp
環境科学国際センターでは、サクラを枯らす外来害虫“クビアカツヤカミキリ”からサクラを守るため、「クビアカツヤカミキリ発見大調査」を平成30年度から実施しています。
この調査は、県内の公園や川岸、学校などに植えられたサクラを中心に、県民の皆様から成虫の発生や被害状況を報告していただき、実態を把握するものです。
このたび、令和5年度の調査結果がまとまり、昨年度に比べさらに被害が拡大していることが明らかになりました。
被害拡大防止のため、県は引き続き被害実態を把握し、早期防除の取組を推進していきます。県民の皆様には、情報の提供についてより一層の御協力を改めてお願いします。
クビアカツヤカミキリの成虫が発生し、被害も多くなる6月から、県内の公園や川岸、学校などに植えられたサクラを対象に、クビアカツヤカミキリの成虫(参考写真1)の発生やフラス(木くずとフンが混ざったもの)(参考写真2)の排出状況など被害の有無を調査し、スマートフォンや電子メールなどで環境科学国際センターに報告していただきました。なお、被害がないことについても報告していただきました。
県内53市町の1,203か所から報告があり、そのうち、36市町の832か所から被害(成虫のみの確認を含む)の報告がありました(表1)。
令和4年度と比較して、令和5年度の被害発生市町村数は22市町村から36市町に、被害箇所数は598か所から832か所に増加しました(表1)。令和5年度に新たに被害報告があった自治体は、川越市、秩父市、春日部市、桶川市、北本市、蓮田市、白岡市、伊奈町、越生町、嵐山町、川島町、鳩山町及び宮代町の7市6町でした。また、令和5年度の被害箇所数は令和4年度の約1.4倍に増加し、被害地域の拡大も続いています(図1)。
今後は、被害地域での防除を継続するとともに、周辺地域への被害の拡大を防止するため、飛翔して拡散する個体の防除対策が必要です。
色付きのメッシュは、被害(成虫のみの確認を含む)が発生した地点を含む3次メッシュ(1km×1km)
赤のメッシュは令和5年度に被害が発生した地点を含む3次メッシュ
1) 効果的な防除対策を進めるため、県民参加による「クビアカツヤカミキリ発見大調査」を継続し、市町村とともに、県内全域における被害状況の把握に努めます。
2) 対策技術の普及啓発を図るため、被害防止に関する研修会や出前講座を積極的に開催します。
3) 防除や被害木の伐採・処分を実施する市町村に対し、財政支援を行います。
下記URLの「クビアカツヤカミキリ情報」サイトにある「クビアカツヤカミキリ調査地点マップ」で、県内の被害発生地域に関する情報が確認できます。
環境科学国際センターでは、クビアカツヤカミキリに関する基礎的な情報を、下記URLの「クビアカツヤカミキリ情報」サイトから発信しています。このサイトから、クビアカツヤカミキリの「資料用画像」や「被害防止の手引」も入手できます。
URL: https://www.pref.saitama.lg.jp/cess/center/kubiaka.html
クビアカツヤカミキリ(オス)
サクラの根元に堆積したフラス