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掲載日:2025年3月28日

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中島製本株式会社 (川口市)

製本技術を活かし、作り手の思いをかたちにする「わくわくものづくりカンパニー」

中島製本株式会社(https://nakajima-seihon.co.jp/)は、日本一売れている漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)や「週刊ヤングジャンプ」(同)などの週刊誌や月刊誌、ムック、学習参考書を中心とした製本と、アタッチャー加工(サンプル品の貼付け、カード・DMの封入)を行う会社です。2023年4月、創業70年を迎えました。

製本工程では職人が、機械にかける前に、紙の癖をとったり、断裁するときには紙をそろえたり、さまざまな紙ワザを駆使して、1ミリも狂いのない本づくりを行い、1冊作るのに15人以上の手を経て、毎日10万部単位の本を作ります。デジタル化の時代であっても、機械を操作するのは人であり、繊細な紙裁きをする職人が必要です。

2021年度、川口市の「地域貢献事業者」に認定。今回は、2024年10月16日に本社・工場を訪問し、お話を伺いました。

 

                                     中島製本株式会社 本社・工場

 

■ナカジマメソッド

毎週400ページ以上の雑誌を数十万部、出版社と約束した日に出来上がるように、社員一人一人が万全の態勢で臨みます。発売を待ちわびる読者の手元に、確実に届けるための中島製本のメソッドの一端をご紹介します。

・正確でミスを出さない品質管理

製本工程で最も事故が起きやすい丁合部には、すべて乱丁・落丁防止カメラを設置するとともに、機械に頼り過ぎないよう、同時に経験豊かなオペレーターの目視によるWチェックを実施。人為的にエラーを発生させてカメラ検知機能をチェックするなど、ミスゼロを目指しています。

また、製本の合わせ時には引っ張り強度計にて製本強度を測り、工場長、進行、営業、各オペレーターが何重にもチェックした上で製本を始めます。

 

 

・充実した製本機械ラインアップ

雑誌ならではの高速・大ロット製本を実現するために、充実した製本機械をラインアップ。さらに常に予備機を待機させるなど、万一のトラブルに備えての対応も万全です。

 

・徹底した保守管理

雑誌の用紙特性上、製本工程で大量に発生する“紙粉”はトラブルの原因です。そこで、毎日の業務終了後、オペレーター全員で30分間の清掃を欠かしません。同業者からも「機械がきれいだね」と驚かれるほどで、機械の耐用年数が他社より長いそうです。修理が発生しても専属の保守管理担当者がほとんど社内で直してしまいます。

・充実した人材

社員の8割が新卒者、地元の川口市や戸田市から通っています。近年は市外、県外からも応募があり採用しています。離職率は低く、長く在籍して製本のスキル維持、向上に努め、機械のオペレータ経験者は36名いるので、この充実した人材がミスのない製本を支えています。

 

 

・計算しつくされた工場設計

上質な雑誌製本は、上質な製本環境から――。先代の中島社長のお父様が、生産性の向上と社員の働きやすさを追求した理想の形の工場を建設しました。例えば、2面道路の角地に設置され、刷り本の入庫と完成本の出庫が別々にできる動線となっているほか、工場内の各製本ラインも効率的動線、かつゆとりある作業環境の確保を考慮して設計されています。

・アタッチャー加工(サンプル品の貼付け、カード・DMの封入)

雑誌に付録として挟み込まれているカードの貼込みや封入作業は手作業が主流ですが、この作業を自動で行う機械(アタッチャー機)を中島製本は2台保有し、手作業では対応しきれない高速・大量処理を実現しています。大手以外ではアタッチャー機を保有する会社は少なく、この機械を活用した新たな商品開発もしています。

 

 

 

■「わくわくものづくりカンパニー宣言」

       メーカーの思いをかたちにする会社から、自分たちの思いもかたちにする会社へ

中島製本は創業から70年以上、「ワクワク」や「思い」を手に取り、持ち運び、所有できる“本”という形にして、お客様に喜びを届けてきました。

その一方で時代は大きく変化し、少子高齢化社会の到来や価値観の多様化、パソコンやスマホが浸透してデジタル化も加速しています。

そこで、中島製本では現在、今まで長い時間をかけて培ってきた技術を活かしながら、①製本技術を深めることと、②製本に隣接する異業種へのチャレンジに取り組んでいます。社内で技術革新委員会や新商品開発委員会など目的に沿った各種委員会を立ち上げ、製本の「付加価値」の創造や、付録作りの技術とノウハウを活かした魅力的なオリジナル商品の開発を行っています。

 

◆オリジナル商品第一弾「癒しのマスクケース・ブック」 中島製本×障害者福祉施設「工房集(KOBO-SYU)」

コロナ禍で開発したオリジナルマスクケースです。紙製のマスクケース25枚を1冊にまとめた本タイプで、断裁技術やアタッチャー機の折りや貼り加工、はがし製本と、雑誌製本会社の技術を凝縮した商品です。25種のデザインは障害者福祉施設「工房集」(https://kobo-syu.com/)のアート作品で、中島社長が「素敵すぎて感動した」と言うとおり、どれも色鮮やかで生きる力に満ち溢れた素晴らしい作品です。

 

 

◆中島製本は複雑な仕様の書籍づくりが得意

長く雑誌製本で培った技術と最新設備により、中綴じ(なかとじ)や無線綴じの製本に加え付録等の貼込みなども可能で、一社で複雑な仕様の本づくりができます。これまでに、セトリノート®、ポスターの綴じ込みをしている落書き帳(切り取って広げると大きなサイズになる紙もある)など多様な本づくりを行ってきました。

・セトリノート®(セットリストノート)

セトリとはセットリストの略称で、コンサートで演奏される曲目のリストです。ライブのセットリストなどを楽しく記録するノートです。大事なチケットを入れることができる、透明フィルムのポケットもついています。表紙や中身のデザインには「工房集」の尾崎翔吾氏の作品を使用。

 

 

・製本屋が作ったらくがきちょう

カラーページ(6色各4枚)の他、雑誌製本屋ならではの折り方を活用し、展開する特大ページを2種類収録しています。全ページはがせる仕様です。描いて!はがして!飾れる!

 

 

◆さらに自分の「思い」や「願望」を形にできる会社へ

中島製本には様々な興味や能力を持った人が集まっています。漫画が好きな人、漫画が描ける人、動画作りが得意な人、製本の仕組みに興味のある人、機械いじりが好きな人、ものづくりが好きな人…。

中島社長が思い描いている未来は、社員一人ひとりの興味が生かせる、好きなことや得意なことが生かせる会社にしていくことです。「自分たちの得意なことを強みにして新たな事業につなげられれば」。今まさに、製本だけではないさまざまなアイデアが形づくられようとしています。

2023年の70周年を機に会社のロゴマークを一新した際、デザインは、マスクケースと同じ「工房集」の羽生田優さんとデザインチームが考案しました。

ロゴマークのデザインモチーフは、製本の最終工程「三方断裁」で発生する紙片で、広げると扇型をしています。雑誌の断裁紙片はとてもカラフル。その色とりどりなカラーを社員に見立て、一人ひとりが自分の得意や好きなことを活かし、それぞれのカラーで自由に力を発揮して扇のように広がっていける会社になりたい。そんな願いが込められています。

          

                中島製本のロゴマーク                                          少年ジャンプの三方断裁紙片

 

中島製本は、作り手の思いやワクワク感を、本という形に仕上げる「本づくり」の担い手であることに誇りを持ち、「今できることを誠実に」行い、これからも時代の流れに合わせて少しずつ業態変革をしながら、進化し続けます。

ご対応いただきました中島製本株式会社の中島社長、ありがとうございました。

                                     中島製本株式会社の中島社長

 

中島製本株式会社

  • 所在地:川口市緑町6-19
  • 代表者:代表取締役 中島伊都子
  • 電 話:048-256-6121
  • ホームページ:https://nakajima-seihon.co.jp/ 

 

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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