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発表日:2024年12月3日18時
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部局名:保健医療部
課所名:食品安全課
担当名:食品保健・監視担当
担当者名:秋山・馬場・渡部・大越
内線電話番号:0488303611
直通電話番号:0488303611
Email:a3420-04@pref.saitama.lg.jp
熊谷保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日行った。
埼玉県熊谷市
飲食店営業
食品衛生法第6条違反
令和6年11月29日(金)に上記営業施設において調理提供された食事を喫食した42名に対して、腹痛、下痢を主症状とするウエルシュ菌による健康被害を生じさせた。
食品衛生法に基づく営業停止命令
令和6年12月3日(火)
令和6年12月3日(火)から令和6年12月5日(木)まで3日間
ウエルシュ菌
熊谷保健所は営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、営業停止期間中、施設の消毒を指導するとともに調理従事者への衛生教育等を行う。
令和6年11月30日(土)、熊谷市内の高齢者福祉施設から「令和6年11月29日(金)20時ごろから現在までに、複数の入居者が腹痛、下痢を呈している」旨の通報があり、保健所が調査を開始した。
喫食者 100 名
42 名( 男性 7 名、女性 35 名、50 歳代から100 歳代 )
令和6年11月29日(金)12時30分
令和6年11月29日(金)19時45分
腹痛、下痢
患者10名の便からウエルシュ菌が検出された
鶏肉の中華風炒め、赤魚の塩麹焼き、大学いも、ブロッコリーの辛子和え、香の物、ご飯、味噌汁
(ア) 患者10名の便からウエルシュ菌が検出されたこと。
(イ) 患者の主症状及び潜伏期間が、ウエルシュ菌によるものと一致したこと。
(ウ) 患者の共通食が、原因施設で提供された食事に限定されること。
ウエルシュ菌は土壌などに広く分布する菌で、人や動物の腸管にも存在します。
この菌は熱に強い「芽胞(がほう)」と呼ばれる形態をとり、100℃の加熱でも死滅しません。カレーやシチュー等を大鍋で大量に作る場合、他の細菌は死滅してもウエルシュ菌の芽胞は生き残ります。調理後に適切に冷却せず放置すると、40℃~50℃で急速に増殖して食中毒の原因となります。
・原因となる食品
「給食用のスープ」「前日に調理したカレー」など、大量に作ったり、作り置きした食品は特に注意が必要です。
・症状
感染すると、6~18時間の潜伏期間の後、菌が作る毒素(エンテロトキシン)により下痢や腹痛を起こします。一般的に症状は軽く、多くは1~2日で回復します。
・予防方法
ウエルシュ菌が増えやすい「40℃~50℃」にしない事が大切です。
加熱調理した物であっても、放置せずになるべく早く食べましょう。保存するときはパックに小分けして冷蔵するなど、早く冷やす工夫をしましょう。
食の安全・安心に関するパンフレット類
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0708/kensyu-koza-panf/panf/index.html
食中毒を発生させた施設の行政処分を行いました。(PDF:531KB)