トップページ > 健康・福祉 > 障害者(児)福祉 > 障害者の自立・社会参加 > 塙 保己一(はなわ ほきいち) 賞 > 第18回(令和6年度)塙保己一賞 受賞者
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掲載日:2024年12月11日
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※年齢は表彰日現在
本間 律子(ほんま りつこ)氏(52歳)
視覚障害1級。日本社会事業大学学長室多心型福祉連携センター研究員。社会福祉法人聖明福祉協会会長秘書兼生活相談員。
幼少期から重い視覚障害があり、障害当事者であることを福祉の仕事で生かせるのではないかと思い、社会福祉士の資格を取得。
大学在学時に居住していた松山市の障害者計画策定プロジェクトチームに参加したことをきっかけに、障害者自らが政策研究に携わることが重要であると感じ、大学院に進学し、博士号を取得。
現在までに、著書や学術論文を多数執筆するとともに、大学での非常勤講師、講演会・研修会などの講師を務める。自身の仕事や活動を通じて経験した問題や得られた知見を『点字ジャーナル』に寄稿されるなど、教育・研究・福祉の分野で活躍している。
また、2008年から2016年まで岡山市設計支援委員として、公共施設における視覚障害者用支援設備について、当事者の立場から様々な助言を行った。
最近では、社会福祉法人での仕事の傍ら、点字ブロック誕生過程について研究。その成果は新聞やラジオ番組でも紹介された。
現在も、日本社会事業大学の学長室多心型福祉連携センター研究員として、福祉分野における視覚障害者の歴史の研究と福祉実践の経験をもとに、研究を続けている。
2024年に、第19回片岡好亀賞を受賞した。
稲木 良光(いなぎ よしみつ)氏(51歳)
視覚障害1級。プロコントラバス奏者。
東京音楽大学コントラバス専攻を卒業、在学中より在京のプロ楽団などでの活動を始め、卒業後は国立音楽大学オーケストラ助手を3年務め、その後常葉短期大学音楽科講師を10年間務める。
また、地元静岡では幼稚園や小学校、児童養護施設などへ出向いての出前コンサートを行っており、その累計は4000回を越えている。
視覚障害者になってからも地域文化向上のため、様々なジャンルのアーティストたちと珍しいコラボなどを多数行い注目をあびている。
地元静岡のFMラジオなど3つの局で23年間レギュラー番組が続いた。
国際交流の一環としてロシアのバラシハ市に出向き平和コンサートや講演会を行ったり、国内では全国の吹奏楽部のコントラバスの生徒さんに向けた奏法講習会などに呼ばれるなど、多くの活動を繰り広げている。
佐久間 侶男(さくま ともお)氏(75歳)
東京ダイバーシティライオンズクラブ会長。
自身も交通事故により頸椎損傷を負い、車いすで生活を送る身体障害者でありながら、様々な分野において障害者支援を精力的に行っている。
スポーツ分野では、自身が水泳選手として活動したことを生かし、車いすバスケットボールや、日本ハンドサイクルなどの障害者スポーツの普及に取り組んでいる。
東日本大震災の際には、避難所や仮設住宅で生活する車いす使用者に入浴の機会を提供するため、私財を投じて、バリアフリー対応のリフト付きユニットバスを設置した。
自ら開発した井戸の工事に使う止水用粘土の製造作業をあさか向陽園に発注し、入所者の就労の場づくりに貢献している。
脊髄損傷者と視覚障害者が連携して働く、就労継続支援A型事業所のマッサージ治療院を設立し、多くの視覚障害者の雇用を実現した。
能登半島地震の際にも、被災地に必要物資を届けたり、各地で募金活動を行っている。
2008年埼玉県社会福祉事業団から表彰された。
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