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2024年6月21日(金曜日)
スポーツクライミングは東京オリンピックにおいて追加種目に採用された、身体能力とテクニック、そしてルートを攻略するための読みが必要な競技です。
2020東京オリンピックでは、ボルダリング、リード、スピードを組み合わせた複合1種目の男女それぞれでメダルが授与されましたが、2024パリオリンピックではスピードが複合から抜け、スピード単独そしてボルダリングとリードの複合の合計2種目で選手らが競い合います。
フリークライミングが時代とともに進化していく中で、純粋にそのスポーツ性を強調したものがスポーツクライミングです。スポーツクライミングは、自然の岩場での冒険的な挑戦にそのルーツを持ちますが、身体的な可能性を追求していく過程で愛好者が増え、「競技としてのスポーツクライミング」が確立されました。
スポーツクライミング競技の歴史は新しく、1989年に開催されたワールドカップが最初の国際的な規模の正式な大会です。しかし、元々フリークライミング人口の多かったヨーロッパを中心に急速に発展し、1991年には世界選手権がスタート、そしてリード種目のみが開催されていた大会も1999年までには現在と同じ3種目が開催されるようになりました。
国際スポーツクライミング連盟が認定する公式の競技会で行われている3種目は「リード」、「ボルダリング」、「スピード」となっています。
(1)リード
スポーツクライミング競技の中で最も古い歴史を持つのがリード種目です。
ロープで安全が確保された競技者が十数メートルの壁に設定されたコースを登り、制限時間6分間で、その到達高度を競う競技です。
(2)ボルダリング
高さ5メートル以下の壁に設定された複数のボルダー(コース)を、制限時間内にいくつ登れたかを競う競技です。
各ボルダーの制限時間内であれば複数回トライできますが、少ない回数で登ることも重要な要素です。
(3)スピード
いかにはやくルートを駆け上がることができるか。
スピードクライミングはそのためにトレーニングを積み重ね、コンマ数秒を競い合うスプリント競技です。
(4)複合
2020東京オリンピックで採用された新しい種目です。
リード、ボルダリング、スピードの3種目を、1人の選手が全てこなす全く新しい形の競技です。
2024パリオリンピックより、リード・ボルダリングの合計2種目が複合種目となります。
初心者でも気軽に始めやすく、気持ちよく体と頭を動かせることで人気なのが、ボルダリングです。特別な道具は必要なく、己の身一つで壁を登ってくシンプルさ、ゴールに達することで得られる達成感を気軽に味わえるのが魅力です。
また、ボルダリングは全身運動なので、健康のためのエクササイズとして効果的です。さらには、体を動かせるだけではなく、「どういうルートで、どこをつかめばゴールに行けるか」を考える力も身に付くため、脳トレにも役立ちます。
さらに、スポーツクライミングは見るだけでも楽しめます。
特に、世界のトップクライマーたちが集う大会では、最高峰のパフォーマンスを楽しむことができます。人間とは思えないダイナミックな動き、バランス感覚、細かいホールドを握るパワーなど体一つで頂上を極めようとするクライミングはまさにスポーツの真髄といえるかもしれません。競技者が限界に挑戦する姿は、見ている人の気持ちを高揚させてくれます。
リードやスピードを始めるには、環境は当然のこと経験値と技能・体力等が必要になります。その点、競技人口が増えているボルダリングは競技を始めやすい種目です。
1 ジム選び
【CLIMBERS】のHP内 Search Gyms(別ウィンドウで開きます) を御活用ください。
2 動きやすい服装の用意(専用シューズはレンタルでも大丈夫)
3 爪の長さのチェック(指先から出ず安全上適切な長さ)
4 さぁ、出かけましょう!
年齢、性別など関係なく取り組める生涯スポーツです。登るルートを確認するときなど、コミュニケーションも大切です。家族や友人などと始めると、さらに満足感や達成感が生まれ、「もっとやりたい!」という欲求が生まれることと思います。
西谷 善子 様(ユース日本代表ヘッドコーチ)からコメントをいただきました!
東京オリンピックの日本のメダル獲得で、さらに注目が高まっているスポーツクライミング。一見、力がないとできないスポーツと思われがちですが、決してそうではありません!誰にでも挑戦可能で、運動経験のあるなしに関わらず、マイペースに楽しめるスポーツです。
「体を使うチェス」と表現されたり、意外と頭脳戦な部分も秘めています。初対面同士でも、同じルートを登ることで、コミュニケーションが生まれたり、クライミングには人と人とをつなぐ不思議な力もあると感じています。
ぜひ、仲間とともに身体を動かす楽しさを体感してください!
・公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会(別ウィンドウで開きます)
いかかでしたか?スポーツクライミングの魅力が伝わったでしょうか。
ぜひ皆さんも一度体験してみてください!
(本ページの内容は令和6年6月現在の内容です)