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掲載日:2022年12月26日
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お伝えしたい事は“森と共生する街づくりをしてほしい。みんなの環境保全への意識を高めてほしい”ということです。
引っ越しをしてきて2年になりますが、この2年の間にも近所の雑木林がなくなり、どんどん開発されて緑が減っています。都市化に反対なのではありません。都市部の中にもっと自然を残してほしい、というのが私の願いです。単に緑化ではなく、その土地本来の木や植物を再生して、みんなが自分の家から徒歩や自転車でもアクセス可能な森を増やしてほしいと思っています。理想は明治神宮の内苑の森です。うっそうといろんな種類の木が茂り、中に入るととても心地よく、多様な生き物が暮らし、災害にも強い森。人工の森でありながら、人の手を入れずに続くよう目指してつくられた森です。
土地本来の樹種を主役とした原生林に近い森では、水や土を護れる。それは防災機能も併せ持つ地上の砦だと聞きました。
都市部や住宅街と森との共存は本当に不可能なのでしょうか?緑がなくなりコンクリートに代わっていく様を見るのはとても悲しいです。ぜひ、平地に、都市部に森を増やしてください。今ある立派な木を保全して下さい。森を守るメリットがあればみんなの意識も変わるのではないでしょうか。私は森を守り、原生林を再生しそこに暮らす生物を守り、環境を守ることは、ヒトの未来を守ることだと思っています。
世界的な気候変動、環境問題は決して脱炭素だけで解決するような単純な問題ではないように思えます。
埼玉県が日本をリードしてほしいです。
都市部に森を増やしてほしいとのお話をいただきました。
お話にもあるように都市化の進展等に伴い、都市近郊の平野部に所在する「平地林」は、年々減少しています。
県では、都市部にある放置された平地林を保全するため、彩の国みどりの基金を活用した「里山・平地林整備事業」により、森林内に侵入したタケやササなどを伐採し、健全な森林の整備に努めています。また、同基金を活用した「本多静六博士の森づくり」は、本多博士が明治神宮の森を造成したときのコンセプトをもとに、森林の少ない地域に新たに森林を造るというもので、これまで、さいたま市をはじめ県内11箇所に森林を造成してきました。
今後は、令和元年から始まった国からの森林環境譲与税を活用して、さいたま市など都市部の市町が平地林の保全を促進するよう働きかけなども行っていきます。
さらに、県内の優れた自然や貴重な歴史的環境を「緑のトラスト保全地」として取得し、また、武蔵野の面影を残す雑木林など、優れた風景を有する区域を「ふるさとの緑の景観地」として指定すること等により、都市部におけるみどりの保全を図っています。
今後とも、市町村や団体等と連携・協働し、こうした取組を通じて都市部の森である平地林の保全を着実に進めていきます。
環境保全への意識を高めてほしいとのお話もいただきました。県では、自然保護思想の普及・向上を図るため、自然学習センター(北本市)、狭山丘陵いきものふれあいの里センター(所沢市)、緑の森博物館(狭山市、入間市)などの施設で展示やイベントを行っています。また、県内の小学生を対象にみどりと生き物に関して楽しく学べる動画学習コンテンツを制作・公開しています。
こうした施設や動画学習コンテンツも活用しながら、県民の皆様の環境保全の意識を高めるための場づくりや情報発信を今後も積極的に行っていきます。
時節柄、どうぞご自愛ください。
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