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掲載日:2022年12月26日
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埼玉県は若年層支援として、「正社員になろうプロジェクト」や「若者サポートステーション」のように、雇用につながるための支援はしていると感じます。
その一方で、就職後の上位資格挑戦を可能にする就職後の能力開発支援はまだ弱いのではないかと思います。例えば、IT系での支援で「ITパスポート取得支援」というのは、独学でも可能なレベルのものだった印象です。
それでも、就職支援をしていただいているのは有難いと思います。ただ、若年層の生き辛さは、就職後の人間関係だったり、それまでの人生経歴にあったりします。そうした側面にもアプローチする取組があれば、若年層の埼玉県での住み良さは増すのではないでしょうか。具体的に申し上げると、職場以外の人間関係が希薄である事や、職場でも孤立を感じていることもあると思います。そこで、コミュニティ形成のための取組を取り込んでみてはいかがでしょうか。当事者研究やオープンダイアローグのような取組を行い、同じような苦しみを共有し、共に考えたりできる場があると、大変ありがたいと思います。行政機関には、場の設定と、場をファシリテーションできる人材、知見を持った専門家などを呼んでいただき、参加者同士の語り合いの機会を設けていただく。こういう機会を実験的に設けていただく事をお願い申し上げます。
職場以外の人間関係が希薄であることや職場で孤立を感じることもあると思うことから、生き辛さを感じている若年層のために、辛い思いを共有できる場を設けられないかとのお話をいただきました。
県では、若手職員の職場定着を支援するため、新入社員、若手社員及び当該社員を指導する社員を対象とした「県内中小企業若手社員等合同研修会」を実施しています。
当該研修会では、スキルの習得のほか、グループワークを実施し、社外の同様の立場で働いている参加者同士が交流できる機会を提供しています。これにより同期や年齢の近い先輩が少なく、孤立しやすい若手社員が悩みを共有し、横のつながりをつくることができるよい機会となっています。
なお、就職後の能力開発支援が弱いのではとのお話もいただきましたが、県では、職業能力開発センターや高等技術専門校で、実務に役立つ「技能講習(スキルアップ講習)」を実施し、働いている方の技術・技能の取得を支援しています。この講習では、業務改善のためのIT活用、資格取得対策、介護技術の向上など多彩なメニューを提供しており、県ホームページ「在職者向けの技能講習(スキルアップ講習)」(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0811/kojo/)や県広報紙などでもご案内しています。
県としては、こうした取組を広く周知することにより、参加を促進し、若年層の就職後の支援にしっかり取り組んでまいります。
時節柄、どうぞご自愛ください。
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