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掲載日:2023年12月1日
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埼玉県と埼玉大学では、平成22年度から学生が知事に政策提言を行う取組を行っています。これは若者の感性を県政に生かすとともに、学生の生きた学習の場として活用されることを目的としています。
学生は県政出前講座の受講や調査活動などを行い、政策研究を進めてきました。意見交換会では、学生が知事に政策を提言し、意見交換を行いました。
11月1日(水曜日)に、埼玉大学にて意見交換会を開催しました。
【政策提言の要約】
フードロスによる温室効果ガス排出量に注目。コンポストについて認知度アップを図ることや、フードドライブについて、寄付を受ける団体へ県による認証制度や、認証を受けた団体と寄付をする個人や法人などの間でプラットフォームを形成することを提案した。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)フードロス削減は大切なポイントである。フードドライブは、夏季は需要は多いが、寄付量が少ないというミスマッチがある。また、流通が難しいと考えている。平均化・流通についてはどのように考えているか。
(学生)夏休みなど需要が多い時期に、食品が不足しているということを認知してもらうことが大切であるため、広報が重要だと考える。また流通について、近場のフードドライブ施設を地図アプリで表示するなどして、改善したら良いのではないかと思っている。
【政策提言の要約】
課題を継続的な人材確保及び資金と分析し、大学生と民間企業の連携による地域移行、また手法として企業版ふるさと納税の活用を提案した。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)企業版ふるさと納税の活用は面白いと思う。寄附金は、大学生の報酬にまで活用できるだろうか。考えを聞きたい。
(学生)大学生の報酬については、大学生の参加率を上げるための要素として考えた。報酬がなくても参加してくれる大学生にお願いしつつ、交通費など最低限のものを支払う形でも参加者が増えるのではないかと思っている。
【政策提言の要約】
県内就職率の向上のため、解決の方向性を県内大学生への県内企業の効果的な紹介、内定に直結するインターンシップ参加への誘導と設定。大学を通じて学生に広報することや、インターン申込簡略化のため、デジタルチラシの活用を提案した。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)このまま採用させていただきたいなと思うぐらい、本当によくできていると思う。正直、感心した。ありがとうございました。
【政策提言の要約】
若者へ特殊詐欺について教育すること、高齢者自身が巧妙化する手口について理解を深めること、家族や社会の共助により詐欺を予防することが重要であると分析。学生と高齢者の繋がりを活かした特殊詐欺対策、また企業で行う特殊詐欺対策を提案した。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)企業が主導して特殊詐欺被害を防止していくという考えが面白い。高齢者の理解が進むと、特殊詐欺被害が減ると判断した理由を教えてほしい。
(学生)高齢者が理解を深めることによって、もし自分が当事者になった時に、これは詐欺かもしれないと疑うその一歩を踏み出してほしい、その詐欺を疑う可能性を少しでも上げることが、特殊詐欺全体への被害防止につながると考えた。
【政策提言の要約】
自転車利用者のヘルメット着用、電動キックボードの安全利用ともに、利用者の行動変容を促す必要があると分析。ゲーミフィケーションの考えを利用し、ヘルメットを着用するとキャラクターが育つ育成ゲームや、電動キックボード走法の安全度を採点し、点数を競う一騎打ち対戦ゲームによって利用者の行動変容を促す施策を提案した。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)電動キックボードについて、確かにまだまだ課題があると考えている。ゲーミフィケーションというのは非常にいいアイデアである。
この中でもヒントをいただけたもの、あるいはこのまま採用したいなと思うもの、いろいろあった。やっぱり皆さんと一緒に意見交換させていただくと、頭が少し柔らかくなり、これが私にとっては今日一番嬉しかったことである。こういった頭を柔らかくしていただくことを続けて、できればそれをまた埼玉県に還元していただきたい。
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