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掲載日:2022年12月27日
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埼玉県と埼玉大学では、平成22年度から学生が知事に政策提言を行う取組を行っています。これは若者の感性を県政に生かすとともに、学生の生きた学習の場として活用されることを目的としています。
学生は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けながらも、WEBを活用した県政出前講座の受講や調査活動など、政策研究を進めてきました。
意見交換会当日は感染防止対策を取りながら開催し、学生が知事に政策を提言し、意見交換を行いました。
11月4日(木曜日)に、埼玉大学にて意見交換会を開催しました。
「時代の先をゆく!明日をリードするためにアスリート雇用という選択肢を! ~アスリート雇用を増やすためにアスサポにできること~」
【政策提言の要約】
働きながらアスリートとして活躍している人の働き方を「デュアルキャリア」として普及させるため、相談会や講演会、インターン職業体験等を行うことを提案。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
企業の中にスポーツ選手がいると選手としての体験を社員が共有したり、一緒に試合に行って喜んだりすることで、会社の中で連帯感が生まれて、コミュニケーションができるようになる。
スポーツをする人とスポーツに関係がない仕事のキャリアの間に目に見えない付加価値がある気がする。選手が競技をしながら仕事をすることでプラスの効果が生まれるような体験事例を調べてもらいたい。
「訪れよう!生まれかわった埼玉県庁」
【政策提言の要約】
県民が訪れたくなる県庁舎として、窓口の機能の集約化やオンラインサービスの提供といった利便性向上、庁舎の高層化や広場の整備といった場としての魅力の向上、駅と県庁舎を結ぶ動線の整備を提案。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
県庁には申請や仕事の打ち合わせに来る人多いということだったが、DXが進んでオンラインで申請などが完結するようになったとき、どのような目的で県庁を訪問したいと思うだろうか。
(学生)
県庁を高層化したり、住民が集える広場を整備したり、気軽に立ち寄れる場所になるように提言させてもらった。申請がメインではなく、ふらっと気軽に来てもらえるといいと思う。
(知事)
DXが進んで県庁にはパソコン1台あればいいくらいになった時、県庁舎に皆さんが何を期待するのかを知りたいと思っていたところで、大変刺激になった。
「その悩み、1人で抱えないで ~ストーカーは早期相談!~」
【政策提言の要約】
県警キャラクターを探してもらう視覚的探索型ポスターや、自分がストーカー被害を受けた際の対応を選択することで結末が変わるゲームブックによる啓発を提案。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
ストーカー被害について、自分の身になって考えるのを被害に遭う前に体験するのはとても効果があると思う。皆さんは私が付けているオレンジリボン(児童虐待防止)、パープルリボン(女性への暴力根絶)のバッジは御存じか?こういったバッジは効果があると思うか。
(学生)
オレンジリボン、パープルリボンについては知らなかったが、そういったシンボルがあるのは分かりやすくていいと思う。リボンの存在があることを多くの人に知ってもらうことが大切だと思う。
「消防団:3step-Dプロジェクト」
※3step-D
Driving school(自動車教習所)、Digital application(デジタル申請)、Digital point(デジタルポイント)
【政策提言の要約】
消防車を運転できる団員の確保のための準中型免許取得支援制度の創設、消防団入団窓口のデジタル化、消防団活動ポイント制度の創設を提案。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
3Dの一つが自動車教習所ということで、非常に面白かった。
準中型運転免許取得への補助は学生にインセンティブになるか?また、他の人にとって不公平感が生まれないだろうか?
(学生)
免許取得の際に半分くらいが親からお金を借りたり、自動車免許ローンの利用率が15~20%だったりと免許に対してハードルが高い。また、不公平感は活動義務があれば、ある程度なくなると思っている。
「皆で広げようヤングケアラー支援の輪」
【政策提言の要約】
大学生による学習支援と学校等でサポートを受けやすくするためのヤングケアラーカードの配布を提案。
【知事からのコメント・意見交換】
(知事)
ヤングケアラーカードについては、家庭の事情が相当ある中で、顕在化することが意識の中でできない人と、実際に顕在化すると困る人がいると思うが、どのように配慮をするのか?
(学生)
カードを配布する前にアンケート書いてもらうことで、顕在化することができると思う。また、カードにするメリットとしては、周りに知られることなく、サポートを受けられる点がある。他の人に知られたくなかったり、現在カバーできていない人をサポートできると考えた。
学生の皆さんのお話をストレートに受け止めるという意味から、今日は知事という立場を少し離れて、発表を聞かせてもらった。
提言内容から刺激をもらい、こういう風に活用させてもらったらいいなというヒントももらった。
これまでも事業化した提言があるが、今後もキャッチボールをできたらいいというものも含まれていた。
これからも学生の皆さんからはいろいろなアイデアをいただきたい。
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