ページ番号:253989

掲載日:2024年5月29日

ここから本文です。

知事記者会見 令和6年5月28日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:2,467KB)

  知事発表

水害、土砂災害に対する「備え」について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 私の方からは『水害、土砂災害に対する「備え」について』御説明させていただきたいと思います。地球温暖化の進展に伴い、前例のない巨大台風や集中豪雨による水害・土砂災害の発生リスクは年々高まっていると言われており、県内でも令和元年東日本台風や、昨年6月の大雨の際に、甚大な浸水被害がありました。また、令和4年7月大雨では、地すべり等の土砂災害も発生いたしました。今日も前線の動きが活発であり、午前11時現在、岐阜県、静岡県、愛知県等、6県で線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとの発表がなされました。埼玉県でも今日の夜から夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みとなっています。このように自然災害は激甚化・頻発化しており、私がかねがね申し上げてきた埼玉県が直面する歴史的課題の一つとなっていると考えています。そして、このような激甚化・頻発化する自然災害への備えの要諦は「想像力と準備」であります。出水(しゅっすい)期を迎えるに当たり、いつ起こるかもしれない、もしものときに備えて、防災に対する意識を持ち、日頃から水害、土砂災害に対して準備を行うよう県民の皆様にお願いいたします。そこで、今回、県民の皆様が「想像力」を働かせ、避難行動等の「準備」を進めていただくために、是非知っていただきたいこととして3点、「地域のリスクを知る」、「防災情報の確認」、そして「命を守るための行動」、この3つについて御説明させていただきたいと思います。

 まず、自然災害に備えるハード対策であります。水害に対しては、降った雨を速やかに「ながす対策」として、堤防の整備、河道の掘削・拡幅、排水機場の整備等を進めています。また、川の能力を上回る降雨に対し、「ためる対策」として、調節池や、あるいは、(パネルを示しながら)こちらにもありますが、校庭貯留等の雨水貯留施設の整備を進めています。また、土砂災害に対しては、避難場所から要配慮者利用施設の存在する地区から優先的に砂防堰堤(えんてい)や落石防護柵等の土砂災害防止施設の整備を進めております。他方、このようなハード対策のみでは守り切れない自然災害は必ず発生することから、命を守るためのソフト対策も必要であります。

 ソフト対策の1点目、「地域のリスクを知る」であります。水害や土砂災害のリスクは、地形等の条件によって異なるため、あらかじめ自分のいる地域のリスクを知り、いざというときに安全な避難ルートで避難場所に向かう、若しくは自宅にとどまる等、自らの判断で的確な避難行動をとることが重要であります。このため、国や県では、県民の皆様が「想像力」を働かせ、必要な対策を講じることができるよう、様々なリスク情報を提供しています。例えば、国土交通省が提供している「浸水ナビ」では、氾濫が発生したときの経過(時間)ごとの浸水時間(範囲)、あるいは浸水深(しんすいしん)の変化をアニメーションやグラフ等で視覚的に見ることができ、リスクを把握することができるようになっています。また、「ハザードマップポータルサイト」では、住所、皆さんがお住いの住所を入力することで、その地点の自然災害リスクが示され、洪水ハザードマップ等を確認することによって、避難場所や、あるいは安全な避難ルート等を考えることができます。

 さらに、本日、「水害リスクマップ」を発表いたします。先ほど紹介した洪水ハザードマップ等は災害時に県民の方が迅速かつ円滑な避難ができるよう、最大規模の洪水により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域や浸水深等を示したものです。つまり、改めて申し上げると、川が、例えば切れるとか、越水(えっすい)をするという、そのリスクの度合いは関係なく、切れてしまった場合が、このハザードマップであります。他方で、今日、新たに公表する水害リスクマップの方は、最大規模の洪水だけではなくて、水害の発生確率の概念を導入し、例えばここにもありますけれども、おおむね10年に1度ですとか、30年に1度ですとか、こういった発生頻度の洪水による浸水想定を用いて作成したものであります。これを確認していただくことによって、例えば、床上浸水相当は水深50センチ(メートル)でありますけれども、この50センチがどのぐらいの頻度で発生するのか、あるいは1階の居室、皆さんのお住まいになっている部屋が浸水相当なるのは浸水(水深)3メートルですけれども、これがどのぐらいの頻度で発生するのか等が分かって、命を守るための行動につなげるだけではなくて、例えば、まちづくり、あるいは、お住まい等の住まい方の工夫についても役立てていただけるものと考えます。改めて申し上げますが、先ほど申し上げた、ハザードマップは、川が切れてしまったときにどのぐらいのものになるか、最大の場合にどのぐらいのものになるか、今回の浸水リスクマップは、それぞれの浸水深ごとに確率が示されているものであります。

 2点目でありますけれども、「防災情報の確認」であります。お住まいの地域のリスクを事前に知った上で、河川に関する防災情報をリアルタイムに入手することも大事であります。「埼玉県川の防災情報」におきましては、県内の河川の水位情報、どのぐらいの水位になっているかという河川の情報、あるいは、監視カメラの画像、洪水予報や雨量のレーダー、注意報・警報等、様々な情報をリアルタイムにこの地図の上に表示することができ、ワンクリックで必要な情報にアクセスが可能であります。また、昨年度、水位計や河川の監視カメラを増設するとともに、古いカメラを更新して真夜中でも明るい映像を確認できるようになる等、情報が充実されました。是非、「埼玉県川の防災情報」をお気に入り、ブックマークに今から登録してください。そして、災害時に役立つように御準備いただきたいと思います。さらには、「埼玉県LINE公式アカウント」や「川の防災情報メール」では、御自身の確認したい河川や地域を登録することによって、要するに、お住いの河川や地域、あるいは御家族、御親族がお住いの河川等を登録することで、その河川の水位が上昇して危険が迫る場合や、地域に土砂災害警戒情報が発令された場合に、LINEやメールでお知らせが届くようになりますので、県民の皆様には、こちらも今から是非登録していただきたいと思います。なお、気象庁が、昨日から、「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼び掛け」について、対象地域をこれまでの「地方単位」から「県単位」に絞り込むようになりました。このような気象情報も「埼玉県LINE公式アカウント」で配信いたします。是非、注意していただきたいと思います。また、国や県等それぞれが管理する河川について、氾濫の恐れがある場合や氾濫が発生した場合のお知らせが緊急速報メールで発せられる場合もありますので、これからの出水期には特にお気を付けいただきたいと思います。

 3点目は、命を守るための行動であります。災害の発生が想定される際には、的確な避難行動が行われるよう、5段階の警戒レベルに基づき、市町村から避難指示等の避難情報が発令されます。例えば、警戒レベル3「高齢者等避難」においては、危険な場所から高齢者や、障害のある方には、避難を開始していただく目安であります。警戒レベル4「避難指示」では、危険な場所から、全ての方に避難を開始していただきます。警戒レベル(5)「緊急安全確保」では、既に災害が発生している、もしくは、切迫している状況であり、安全な避難ができず、命が危険な状況となっていることを示しています。この場合には、特に避難場所に向かうことにこだわらず、例えば、川や崖等から少しでも離れた、近くの頑丈な建物の上に避難する等、自らの判断でその時点で最善の安全確保行動を行っていただきたいと思います。なお、市町村からの避難情報は出されますが、この避難情報にかかわらず、災害の危険性が高まったとお感じのときには、躊躇(ちゅうちょ)なく避難していただきたいと思います。また、避難する際には、近隣の方等で避難の声を掛け合う、共に避難しませんか、危ないですよ、声を掛け合うことによって、避難が進んだ事例が各地で報告されていますので、「共助」の精神を持って、声掛け、安全の確認をお願いしたいと思います。併せて、離れた場所に住む、例えば、おじいちゃんやおばあちゃん等の危険度を子供世代や孫世代が確認し、危険度が高まった場合に、電話等で避難を呼び掛ける「逃げなきゃコール」も是非お願いしたいと思います。実際に行動するためには、普段から水害や土砂災害から身を守る行動訓練が有効であります。水害に対しては、水防団や消防団等が河川の増水に備えて土のうを積む「越水防止水防工法」であったり、あるいは住民が身近な道具やプランター等を活用した「簡易水防工法」等、自らの手で水害に備える水防訓練を各地で実施します。土砂災害に関しては、指定されている避難所までの経路の確認や、避難所運営のための発動発電機等、資機材の稼働確認等、本番を意識した状態で行う「土砂災害防災訓練」を全国的な統一訓練として、今週末6月2日に開催いたします。これらの訓練は、県内の様々な場所で開催いたしますので、是非御参加いただきたいと思います。また、自然災害が激甚化・頻発化する中、水害・土砂災害対策の推進に当たっては、流域のあらゆる関係者が共同して取り組む「流域治水」が極めて重要であります。そこで、流域治水に対する県民の皆様の理解を深め、防災意識の向上を図れるよう、流域治水の「自分事化」について考える場として、8月26日月曜日、国や関係市町と協働し、流域治水シンポジウムを開催いたします。このシンポジウムでは、学識経験者や気象キャスターによる基調講演のほか、パネルディスカッションも実施いたします。シンポジウムが流域治水の更なる機運醸成につながればと考えており、私も話をさせていただく予定なので、是非御来場いただきたいと思います。最後に、今晩、埼玉県でも大雨が予想されております。県民の皆様におかれては、自分のいる地域のリスクを事前に確認し、「埼玉県川の防災情報」等から、気象や河川に関する防災情報をリアルタイムに入手し、災害の発生が想定される場合には躊躇(ちゅうちょ)なく、的確な避難行動をお願いしたいと思います。これから出水期に入ります。皆様の御協力で安心安全な埼玉県を共に築いていきたいと思います。

共同

 2点お伺いしたいのですけれども、いずれも水害リスクマップに関してなのですけれども、このマップは、浸水の頻度をマッピングしたものということなんですけれども、スライドでは、50センチのときと3メートルのときというふうになってるいるのですけども、これは2種類を用意しているというような感じなのでしょうか。

知事

 (パネルを示しながら)これを見ていただくと分かるのですが、50センチ以上の場合の床上浸水相当と、3メートルの1階の居室浸水相当というものを示させていただいて、それぞれが何年に1回起こるかということを、いわゆる降水規模によって示させていただいているものであります。

共同

 他のもっと浸水する可能性のものとかは用意されてたりはするでしょうか。

知事

 最終的には、ハザードマップで御確認いただくのと、以前、皆さんに御案内させていただいたんですが、埼玉県の場合には、GISで3次元マップも作らせていただいておりますので、その3次元マップ等で確認いただくとビルのどのぐらいの高さまで来ているかということが、視覚的に分かるようになっておりますので、何メートルという形ではありませんけれども、視覚的に備えることができる、つまり、自分の背よりも高いとかですね、そういったことが分かるようになるというように考えていますので、是非そちらも御確認いただきたいと思っています。

県土整備部

 先ほど種類について聞かれましたけれども、今画面に出している50センチとか3メートルとか、いわゆる0センチ以上という、ちょっとでも浸水のあるときの頻度を公表させていただいております。

共同

 もう1点、同じく(水害)リスクマップについてなのですけれども、浸水の頻度でマッピングするというのは他の自治体でもやっているようなことなのでしょうか。

知事

 この水害リスクマップにつきましては、先ほど申し上げたとおり、確率規模の概念を導入していますけれども、こういった50センチもしくは3メートルがどの程度の頻度で発生するかにつきましては、首都圏の1都6県が管理する河川においては、実は初めての公表となります。ちなみに首都圏の1都6県は栃木、群馬、茨城、埼玉、千葉、東京と神奈川になります。

NHK

 今までも防災マップというのは、代表的なものはハザードマップですとかということがすごく記憶にはあるんですけれども、必ずしもこれまでの事例だと、おそらく河川が切れなくてもやっぱり浸水被害というのは各地で起きているわけで、そういうことも想定して、想像力と知事がおっしゃったので、今回のマップを追加することで、どういう行動に備えてもらいたいという思いなのかというのを改めて伺いたいなということと、改めて、是非やっぱりこういう色んな情報が皆さんの入手しやすい状況に、色んな種類のものが今出てきていると思うので、改めて、今、台風ですとか梅雨の時期を迎えて、これからどんな心構えでいてもらいたいかということを改めて県民の方向けにお伝えいただけますでしょうか。

知事

 先ほどから、私、「準備」と「想像力」というお話をさせていただいています。これから出水期を迎えるに当たって、是非、お願いしたいのは2点であります。1つ目は、御自分のお住まいの地域がどのような特性を持っているか、それは今までのようなハザードマップ、つまり水が出てしまった後、どのぐらいになるかというものと、それから今回のリスクを掛け合わせたもの、さらには以前御案内したGIS等で3Dマップですとか、あるいは、例えば福祉施設と災害が起きる確率を掛け合わせて見ることができるとか、そういったものがありますので、是非、御自分の当てはまるものを見ていただいて、事前に自分の地域がどういうところなのか、あるいは避難する場合に、どちらの方向に例えば逃げたらいいのか、こういったことについて、是非、まずはお願いをしたいと思っています。それからもう一つは、実際に被害が出るとか、切迫するとか、そういった状況のときに備えて、今から様々な、これはもう事前に見ていただくものですけれども、様々な、例えばLINEですとか、メールですとか、そういったものを活用いただく、あるいは(被害が)出てしまったときに、おじいちゃんとかおばあちゃんとかに連絡をしていただくとか、この要するに2種類、事前の準備と出てしまったとき、この両方について、是非、今から備えていただきたいというふうに考えております。その際に、心掛けることという話でありましたけども、先ほどのものとダブるところはありますけれども、心掛けるというのは、まず自分で知っておくというのは大切だと思うので、その共有を御家族等ともしていただきたいというふうに考えていますし、心掛ける(こと)としては、我々、以前からお話していますけれども、災害が激甚化・頻発化しています。これからもそうなるという想定のもとに、つまり、これから出水期ですが、これから実際に発生するんだという危機感とともに準備をしていただきたい、このお願いはしたいと思います。

NHK

 追加で伺いたいのですけれども、是非、今回のマップの特徴として、結構50センチですとか、例えば床上浸水するか、あるいは居室の1階部分が浸水するかと、かなり分かりやすい想定かなと、1段階ずつリスクが上がっていくようなところの分かりやすいところの想定を取られているのかなという印象を受けたのですけど、やはりこういった「想像力」で言うと想像しやすい状況をマップに落とし込んであげるというところの意義は大きいように感じるのですが、その辺りの意義も、もし感じられることがあれば。

知事

 例えば、ハザードマップですと、確率に関係なく自分のところは危ないのではないかと思ってしまうような方もおられると思います。しかしながら、御自分のところの地域の特性を見ていただくと、例えば、3メートルはなかなか来ないけれども、50センチはあるかもしれない。50センチというとやはり膝上になりますので、そうするとやはりぎりぎりでおぼれると言うのでしょうか、そういったところにもなってきて、あるいは車が移動できないとか、そういったイメージが湧くと思います。3メートルになると、例えば1階にはいられないとか、そういったこともイメージとしては湧くと思うので、是非、そういった情景をですね、想像していただきながら、このマップを見ながら、また、逆にどちらの方向に逃げれば良いか等も考えていただければと思っています。

ページの先頭へ戻る

  幹事社質問

カスタマーハラスメント対策について 【該当部分動画(YouTube)】

共同

 顧客による理不尽な要求や暴言といった迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメントが社会問題化しており、企業の従業員だけでなく自治体職員も窓口対応等で被害を受けることもあると聞いています。東京都はカスハラ防止条例案を提出する方針という報道もありますが、知事はこの問題に対する対応や対策についてどうお考えですか。

知事

 カスタマーハラスメントですけれども、労働者に過度な精神的なストレスを与えるのみならず、通常の業務にも支障が生じる、こういったケースもあり、これは労働者だけではなくて企業にとっても切実な問題であると認識しています。令和5年度の埼玉県就労実態調査を見ると、従業員から勤務先企業へのハラスメント相談件数では、カスタマーハラスメントはパワーハラスメントに次いで多い、頻繁に発生しているとなっています。厚生労働省が、カスタマーハラスメント対策マニュアルを作成したことを受けて、県としては、令和4年度にマニュアルの内容を専門家が分かりやすく動画で解説する、県ホームページでそういった動画を配信しています。企業の皆様には、是非、まず参考にしていただきたいと思います。他方で、法律で防止措置が義務付けられている、パワハラやセクハラと異なって、このカスタマーハラスメント、カスハラについては、法律上の規制がありません。現在、国において、カスハラ対策を強化するための法改正の検討が進んでいると聞いています。県といたしましては、この国の動向を注視しながら、引き続き、経営者セミナー等によって企業の取組を支援したいというふうに考えています。また、県庁における職員へのカスタマーハラスメント対応としては、令和2年6月の労働施策総合推進法、いわゆるパワハラ防止法の改正に合わせて通知を発出して、所属長の職務として、カスタマーハラスメントから迅速に職員の救済を図るということにしています。これまでも、クレーム対応の研修においてカスタマーハラスメントに当たる行為への対処法についても学んでまいりましたが、今年度からハラスメントに関する研修において、新たにカスタマーハラスメントを取り上げる等、組織対応を徹底いたします。カスタマーハラスメントは、重大な人権侵害に当たると考えており、そういったものから職員を守り、良好な職場環境をつくることは、組織のトップとしての務めであり、人材確保の面からも重要と考えており、引き続き、職場でしっかり対応できるよう対策を講じてまいります。また、消費者側の目線から見れば、商品やサービスの購入において不都合があったときに、事業者に交換や取消しを求めることは正当な権利です。しかしながら、その要求が一般的な常識の範囲を超えて、対応する事業者の従業員の安全な就労環境を脅かす、こういったものであってはならないと考えており、事業者と消費者の間に何らかのトラブルがあったとしても、互いの立場を尊重し、適切な交渉が行われることが望ましいと考えております。そこで、県が行う消費者支援の観点から、令和4年度より事業者に意見を伝えるための3つのポイントを作り、1つ目には「ひと呼吸置くこと」、2つ目には「言いたいこと、要求したいことを明確に、そして理由を丁寧に伝えること」、3つ目には「事業者の説明も聞くこと」、この3つを呼び掛けるリーフレットを作成したり、あるいはラジオCM等を活用した啓発活動を行っているところであります。今後とも、カスハラに関する消費者の理解を促進し、カスタマーハラスメントをなくしていこうという機運醸成を図っていきたいと考えています。

ページの先頭へ戻る

  その他質問

医療措置協定の締結について 【該当部分動画(YouTube)】

NHK

 来月から施行される調剤報酬の改定に関して、県の対応についてお伺いしたいと思います。先週、一部の業界紙の中で、改正感染症法に基づく第2種の協定指定医療機関の指定について、対象の薬局と県による協定の締結が遅れていて、その結果、調剤報酬の連携強化加算の算定要件の指定が遅れ、6月から施行される新規の算定が間に合わないのではないかという趣旨の報道があったかと思います。これについて、埼玉県の現在の対応状況がどういったものになるのかお伺いできればと思います。

知事

 その報道は承知しております。他方で、まずは事実関係から整理させていただきたいと思います。昨年5月に示された国のガイドラインでは、県と医療機関等との医療措置協定の締結を本年9月末までに完了するということになっており、担当課では昨年の11月から協定締結に向けた準備を進めてまいりました。その後、本年2月となって、6月よりスタートする新たな診療報酬において、県との医療措置協定の締結が診療報酬上の加算要件として加わる、つまり協定を締結するだけではなくて、その協定締結が診療報酬上の加算要件となると、こういったことが新たに、今年の2月になって分かりました。そこで、新たに加算を求めていくためには、協定をまず締結して、そして6月3日までに関東甲信越厚生局に届出をするという手続が明らかになりました。そこで、県では、今申し上げた6月3日までの届出に間に合うよう協定締結事務を進めておりましたが、先ほど申し上げた、2月にこれが明らかになったので処理が集中いたしました。そこで、先月末の時点では、この報道記事が言っているように、一部協定について5月中に締結できるかが不透明という状況になっていました。そこで事態を打開するために、直ちに職員の応援体制を構築しマンパワーを確保したところ、職員がそれに応えて懸命に努力いたしまして、5月2日までに申請のあった薬局については、確認を要する事案がありました、これは2件あるのですが、この2件を除き、5月26日付けで全ての協定締結につなげることができており、具体的には5月27日現在ですが、2件を除く1,877の薬局と協定が締結されております。これが事実関係であります。したがって、お話にあったような9月(後に修正:6月)までに新規の算定に間に合わないという状況にはありません。他方で、5月2日(後に修正:3日)以降の申請については、確認に約1ヶ月かかりますので、これは6月3日までには間に合わず、これから申請される部分も含めて順次対応するということにはなりますけれども、基本的には、今、御指摘のあった報道のような状況にはならないということであります。

ページの先頭へ戻る

全国植樹祭について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 (5月)26日に天皇皇后両陛下御臨席の下、岡山県で開催されました第74回全国植樹祭についてです。知事も式典に御出席され、来年度の本県開催に向けたリレーセレモニーも行われたと存じております。御出席されての御所感と機運醸成に向けた意気込みをお願いいたします。

知事

 岡山県で、今回、全国植樹祭が開催されました。岡山県の開催ではありましたけども、埼玉県は次期開催県でありますので、リレーセレモニーという引継ぎのセレモニーですね、この式典に出演させていただいて、岡山県の伊原木隆太(いばらぎ りゅうた)知事から全国植樹祭のシンボル、木で作った「木製地球儀」、これを受け取りました。ちなみに、この地球儀ですね、ずっしりと重い15キロあるものでございまして、実際に持ってみてその重みを体感するとともにですね、次の全国植樹祭を開催するという実感、責任の重さを同時に感じたものであります。この第75回、埼玉県で開催される全国植樹祭の成功は、主催者の、あるいは県の使命だと思います。そして、そのためにも全国から招待者の皆様をお迎えする万全の体制を整えることはもちろん、県全体で機運醸成に努める必要があります。そこで、これまでも保育所あるいは幼稚園、こういったところのこどもたちに記念植樹で用いる苗木を育てていただく「苗木のスクールステイ」だとか、県のイベントに合わせてPRを行う「どこでも植樹祭」等を実施していますけども、これからは先ほど申し上げた木製地球儀を県内で巡回展示する等、新たな取組を進めて機運醸成にも努めたいと思います。それから先般の会見でお話をいたしましたが、全国植樹祭1年前記念イベントを来月の6月15日土曜日に越谷レイクタウンmoriで開催します。このイベントでは、大会テーマソングの発表や木製地球儀巡回展示の出発式を行います。また、益若つばさ(ますわか つばさ)さん、阿炎政虎(あび まさとら)関をお招きしたトークイベントや、木に触れて楽しむワークショップ、埼玉県の森林・林業について御案内する展示ブース等も用意していますので、是非多くの方に御来場いただき、みんなで全国植樹祭を盛り上げたいと思います。そして、他方でもう1つ、もちろん準備、さらには、万全のお出迎えの体制もそうなんですが、1点非常に強く感じたのは、やはり秩父ミューズパークで開催いたしますので、(良い)天気になってほしいな、これは非常に気になります。正直、天気がすばらしいミューズパークにお越しいただくというのは、本当に皆さんにとってもすばらしいことだと思いますし、せっかくの良い機会なので、なんとか皆さんにですね、(良い)天気にする方法を教えていただきたいというふうに思っているところであります。

ページの先頭へ戻る

東京都知事選について 【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 東京都知事選挙について伺います。昨日、立憲民主党の蓮舫参議院議員も出馬を表明しました。他に、安芸高田市の石丸市長も立候補の表明をしていますけれども、その東京都知事選挙について知事の御所感を伺いたいのと、知事がどの候補の応援をされるのか等、そういったこともあれば併せてお願いいたします。

知事

 まず、蓮舫参議院議員が東京都知事選に立候補するという、出馬の意向を表明されたという報道については、承知しています。先日、別の方のときにも申し上げたのですが、仮にどなたが出馬するとしても、その判断を尊重するべきものであり、政治家の出処進退について私がコメントするようなものではないと思いますが、一般論として申し上げれば、1人でも多くの立候補者がおられるということは、それだけ争点ができるということだろうと思います。有権者にとっての選択肢として広がるのであれば、私は良いことではないかというふうに考えております。現時点ではありますけれども、例えば特定の候補者の支持を表明するとか、あるいはどなたかの応援に行くとかいうような考えは持ち合わせて、現時点ではおりません。いずれにしても、東京都と埼玉県は隣接しており密接な関係にあります。したがって、どなたが立候補するとしても、埼玉県知事として、埼玉県との関係を是非重んじていただきたい。これはどういった候補者であっても、あるいは新しく当選が決定するとしても申し上げてまいりたいと思っています。(終)

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?