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掲載日:2023年11月15日
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知事
私の方からは、まず冒頭3点、御報告させていただきたいと思います。最初はですね、「彩の国M.A.P.」を創設いたしまして、その第1号を映画『翔んで埼玉』にであります。県の魅力発信に対して多大な貢献があり、広く県民に笑顔、あるいは感動をもたらしていただいた方につきまして、感謝の意を示す新たな表彰制度、「彩の国M.A.P.(エム・エー・ピー)」、「Most Attractive Player」を創設させていただきます。記念すべき第1号でありますけれども、この「M.A.P.」は「Most Attractive Player」のabbreviation(省略)ですけれども、第1号につきましては「Player」ではなく「Play」に対する表彰になりますが、前作に続き本県を盛り上げてくれる、まだ公開前にもかかわらず相当盛り上がっている『翔んで埼玉』に対して贈呈をさせていただきたいと思います。本日、15時15分から県庁中庭特設ステージで開催予定の「県民の日・翔んで埼玉コラボイベントスペシャルステージ」におきまして、私からGACKTさんと二階堂ふみさんに対し、贈呈をさせていただきます。
知事
次の御報告ですが、「令和5年度アセアン訪問の結果」であります。去る11月7日より11日までの5日間になりますが、県内の経済団体と金融機関で構成される「経済訪問団」とともにマレーシア並びにタイを訪問させていただきました。今回の訪問の目的は大きく2つであります。マレーシアは、埼玉県として初めて訪問させていただきましたが、そこでは「県産品の販路開拓の支援」、また、タイにおきましては、タイでは既に多くの企業が出ていますけれども、タイにおきましては「進出企業の事業成長の支援」であります。マレーシアは、アセアン主要6か国におきまして実質GDP成長率では1位であり、今後も経済成長が期待されております。また、日本のお酒、食品の輸入拡大で言いますと、前年比33.5パーセント増加しており、今後も市場の拡大が見込まれることから、県内産のお酒であったり、食品、工芸品の販路開拓の足掛かりを得るために訪問いたしました。これが主な目的です。タイの方につきましては、県内からの自動車関連等の進出企業が多い国です。コロナ禍により途絶えていたトップ会談を通じ、現地政府機関との関係を密にするとともに、現地進出県内企業のネットワークを強化するために訪問いたしました。続いて、それぞれの国の訪問結果について御報告いたします。
まず、マレーシアですけれども、マレーシアでは政府との関係づくりのため、投資貿易産業省のリュウ副大臣と会談をさせていただきました。投資貿易産業省につきましては、国際貿易、あるいは投資、そしてハラール産業、自動車、鉄鋼等を管轄する機関であります。リュウ副大臣とは、マレーシアが投資を呼び込みたい業種や地域等、マレーシア政府の考え方や戦略について情報交換を行いました。私の方からは、埼玉県企業のマレーシア進出やマレーシア企業との協業に向けた連携等、県内企業がマレーシアでの販路開拓や現地進出しやすい環境づくりに両行政機関相互で取り組むことを提案し、副大臣と合意に至りました。また、県産品の販路拡大イベントというものを行わさせていただきまして、そこでは本県の日本酒、ビール、ウイスキー、うどんや醤油、狭山茶、また、レストラン等で使える工芸品の小物等、33社、90の商品を紹介いたしました。私からは本県のお酒の魅力、食品のすばらしさとともに、東京からの近さや観光の魅力も紹介させていただき、主としてお越しいただいた対象であるバイヤー等の方々に、埼玉を訪れて様々な美味しい県産品を探索し、マレーシアで広めていただくようにお願いいたしました。また、本県から渡航した日本酒の蔵元等、10の事業者の方々から、ものづくりのこだわり等を現地の方に直接PRしていただきました。会場にはバイヤーやレストラン関係者、小売事業者等109名の来場があり、出展者からは「渡航して相手と直接話ができるのは良い機会であった」、あるいは「想像以上にバイヤーの反応が良く、手応えを感じた」等のお声を頂きました。今回PRした商品や、その他の本県の様々な商品の販路拡大に向け、今後、JETRO等と連携し、商談や県内企業と商社との連携をサポートしてまいりたいと思います。
そして、タイの方ですけれども、タイはこれまで経済交流や企業支援を連携して取り組んできた経緯があります。本県の進出企業の今後の事業成長を支援すべく、タイ工業省を訪問し連携強化を図りました。このタイ工業省でありますけれども、工業省は工業政策と工業振興を所管しています。埼玉県との間では「相互協力に関する覚書」を締結しており、平成29年(後に平成25年に訂正)から経済交流等に取り組んでいます。本年8月には約20名の工業省の職員及びタイの民間企業等が来県し、県内企業の視察等も行っていただきました。その際にお会いしたピムパッタラー大臣からは、日本の地方自治体の中で一番最初に覚書を締結したのが埼玉県であることや、あるいは相互訪問等の事業に対する感謝の言葉とともに、「今後も関係を更に発展強化させたい」との発言がありました。私の方からは、EVシフト等、世界的な産業動向を踏まえ、県内企業とタイ企業とのビジネス展開を、今後も相互に協力して支援することを申し上げ、工業大臣と合意に至りました。そして、タイ投資委員会、The Board of Investmentですが、BOIですけれども、ナリット長官と会談いたしました。タイ投資委員会(BOI)は、海外からタイ国内への投資を促進するタイ政府の機関であります。ナリット長官からは、タイで現在検討を進めている、新たな外国投資の誘致方針等についてお話を聞きました。私からは、タイに進出している県内の企業がタイの企業ととも新しいサプライチェーンを形成し、成長発展できるよう、行政体相互が連携して後押しすることを申し上げ、長官からは、「タイを選んでくれた企業が今後も活発に活動できるよう、最善を尽くしてサポートしたい」とのお言葉を頂きました。そして、埼玉県タイネットワーク交流会ですが、これはタイに進出している県内企業や支援機関等が情報交換や連携強化を目的に開催しているものであります。その今回の交流会には、工業省の事務次官やBOIの上級投資顧問、あるいは駐タイ日本国大使、JETRO所長等にも御出席いただき、94名の参加者が情報交換やネットワークづくりを行いました。令和元年度以降、コロナ禍を経て、おおよそ4年振りのアセアン訪問でありましたが、イベントの開催や政府関係者との会談を通じて、改めて海外でビジネス展開を行う重要性を実感いたしました。なお、今回はマレーシアでの販路開拓イベントと、タイでのネットワーク交流会には、県議会のアセアン友好議員連盟の訪問団の皆様にも御参加いただきました。今後も本県の経済界とともに、県内企業のビジネス展開をしっかりサポートしてまいりたいと思います。
知事
次に、「SAITAMA子育て応援フェスタの開催について」であります。この「SAITAMA子育て応援フェスタ」は、11月18日土曜日及び翌日曜日の19日にさいたまスーパーアリーナで開催させていただきます。今回、初めて開催いたしますこの「SAITAMA子育て応援フェスタ」は、出産・子育てを応援する体験型イベントであり、出産や育児への疑問、あるいは不安の解消、子育ての楽しさを実感してもらうことを目的としています。出産や子育てを助ける便利なグッズやサービスを提供する企業等が多数出展されるほか、親子で楽しめる参加型イベントも数多く実施されます。また、メインステージでは、こども家庭庁が音頭を取って進めている「こどもまんなかアクション」リレー・シンポジウムを埼玉県で開催することとなりました。これらの取組により、「こどもまんなか宣言」を行いました埼玉県の「こどもまんなか」の機運が醸成されるきっかけとなればと思っています。なお、この「SAITAMA子育て応援フェスタ」は埼玉県、そして県内のメディア、経済団体等で構成されるSAITAMA子育て応援フェスタ実行委員会が主催いたします。
この出展団体数ですけども、県、市町村、企業等、55の団体となっています。県や市町村による子育て支援情報の発信のほか、妊婦・子育て世帯向けグッズ、サービスを扱う企業等による展示・販売を行います。具体的には(パネルを示しながら)「出展業種例」がここにありますけれども、この例にあるように、県や市町村の「行政」をはじめ、ベビー用品やスキンケア用品、食品の宅配、写真スタジオに至るまで多岐に渡る事業者に御参加いただきます。主なステージイベントとして、18日には、埼玉応援団として活躍いただいているユージさんと育児情報誌の編集長や「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」委員等を歴任された高祖(こうそ)さんによります「感情的にならない子育て」についての対談や、また、ふじみ野市出身でNHK第11代たいそうのおにいさんを務められた小林よしひささんが男性の育児参加をテーマにJ:COMの番組である「埼玉の逆襲」スペシャルステージの公開収録を行います。19日には、絵本作家としても活躍されておられる、お笑いトリオロバートのメンバー山本さんがゲスト参加する「みらいの埼玉絵画コンクール」を開催します。これは埼玉県内の幼稚園児に「みらいの埼玉県」をイメージした絵を募集し、応募された絵の中から表彰するものであります。併せて、うらわ美術館職員に幼少期から絵を描くことの大切さや絵本の紹介と選び方のコツ等もお話しいただきます。
ステージイベント以外にも家族で楽しめるコンテンツを多数用意しています。例えば、重りを付けて妊婦の感覚を疑似体験できる「妊婦体験」や、あるいは「ハイハイ競争」、キックターゲット等の「運動体験」等があります。また、市町村等の協力を得て、ゆるキャラがフェスタ内を練り歩く「ゆるキャラパレード」も開催します。この中では、練り歩いている一部のゆるキャラに埼玉県に関わるクイズのヒントが隠されている「謎解きイベント~埼玉県の謎を解け~」も併せて実施いたします。そのほか、ブースを回ってスタンプを集めると豪華賞品が当たるスタンプラリーもありますので、是非色々なブースを回って応募していただきたいと思います。これから子供を希望するカップルからお子様連れの御家族まで、様々な方に楽しんでいただける内容であります。
フェスタ内で行うステージイベント「知事と子供たちのこどもまんなかパネルディスカッション」を紹介させてください。公募で選ばれた、志木市立宗岡(むねおか)第四小学校の岡愛乃(おかめいの)さん、埼玉大学教育学部附属小学校の吉野愛子(よしのあいこ)さん、そして、三郷市立瑞木(みずき)小学校の渡邉萌華(わたなべもか)さんとその保護者3組、そして「こどもまんなか」についてこの3組と、私とこども家庭庁の工藤副大臣、さらには埼玉応援団で小学生の子供を持つビビる大木さんがパネルディスカッションを実施いたします。このパネルディスカッションは、こども家庭庁が音頭を取って全国の自治体で開催している「こどもまんなかアクション」リレーシンポジウムの1つとして位置付けられ、県と国がコラボして「こどもまんなか」のアクションを発信していくものであります。埼玉県の未来を担う子供たちから直接意見交換を行うことで、子供や子育て世代にやさしい社会づくりを推進するきっかけとなればと考えています。私自身、小学生の子供と直接話す機会はなかなかありませんので、非常に楽しみにしているところです。
本フェスタの入り口は、さいたまスーパーアリーナの1階、S1ゲートとなっています。2階からは入れませんので、お間違えのないようにお願いいたしたいと思います。また、来場の事前登録をすると最新情報を入手することができるので、是非登録していただきたいと思います。詳細については、「SAITAMA子育て応援フェスタ」でクリックしてください。御確認をいただきたいと思います。
産経
知事発表の内容ですが、アセアン訪問について、知事がお考えになっておられる最大の成果と言えるものは何でしょうか。また、年度内に、他に外遊の計画がおありでしたらよろしくお願いします。
知事
まず、先ほど発表させていただきました、アセアン訪問でございますけれども、今回、先ほど申し上げたとおり、主としてマレーシアに対する物品の売り込み、そして、タイに対しては、進出企業の事業の拡大の支援、こういったものを目指してまいりました。まず、マレーシアにつきましては、日本酒や様々な埼玉県の産品を中心といたしまして、物品の輸出について働き掛けをしまして、その際には、マレーシア政府側もそうでしたし、また、マレーシアにおけるPRイベントもそうでしたけれども、非常に反応は良かったです。実際、出店された方もですね、「ここまで進むと思わなかった」、「具体的に引き合いが多かった」、こういったお話もございましたので、単に埼玉県のおいしいもの、良いものを紹介することに終わらず、その次につなげることができる、こういう希望を抱けるようなものでありました。逆に、タイの方はですね、実に埼玉県から262社という、最大の他の国ベースで言うと、最も多くの企業が進出している国であります。そこでコロナでですね、残念ながら、県とタイ、国との間のですね、関係が残念ながら実質上途絶えておりました。これをポストコロナでリスタートするということが最大の目的でありましたけども、今回相手方も、大臣やですね、あるいはその投資委員会の長官が出てくる等、極めてハイレベルの方々がお越しになりましたので、先方もですね、この足掛け4年の間でですね、変わってきたタイのニーズや国際的な経済情勢、こういったものを踏まえて埼玉県と協力をしたいという意思が今回感じられました。この機会をしっかりと捉えて、次につなげていきたいと考えています。
読売
今の外遊について、御質問を今の関連でさせていただきます。今回、4年振りの外遊だったと思うんですけれども、知事が外遊そのものに感じた手応えというか、外遊をやって良かったなということがあれば教えていただきたいのと、あと、2期目にですね、国際協力について今後どう進めていくか、この点についてお願いします。
知事
すみません、その前に、(先ほどの質問の)今年のもう1回(外遊の)予定があるかということに(ついてですが)、年内はございません。すみません、失礼いたしました。
次の御質問でございますけれども、この3年間、私、海外に行きませんでした。1年目のみでありました。その一方で、海外との協力関係の強化というものは1期目から掲げて、残念ながらコロナで成し得なかったことでございますので、久しぶりに海外に行ったからというのもですね、知事としてのキャパシティで、こういった形で企業さんとともにですね、お伺いできたということ自体、正直感慨深かったところがありますし、また、しばらく海外に出ない間に、残念ながら日本でも内向き志向が強まってきていたということは事実だろうと思いますので、これを何とか打破したい、そういった意味で、私ども今回、タイとマレーシアと2か国だけでしたけれども、そのキックオフとしてはとても良いものであったのではないかというふうに、まず思っているところでございます。それから、2期目におけるですね、これからの国際戦略というかですね、今回すごく感じましたのは、この数年間の間に、国際環境や埼玉県を取り巻く国際ビジネス環境、随分変わったなという印象を持ちました。それは、やはり円安という物理的なこともそうですし、それから東南アジア、アセアン諸国に対する中国等の日本以外の国々の存在がとても大きくなっているとかですね、あるいはその進出されてる企業さんも、逆にその進出意欲が若干薄れている、他方で、物産については、以前よりも埼玉県の皆さんが熱心に取り組まれるようになっている。こういったことを感じていますので、実は今、内部で検討していますけれども、今後の外国との関係のあり方や、民間の外国との関係のあり方を支援する方法については、ちょっと1度見直す必要が、立ち止まって見直す必要があるのではないかという印象を強く抱きました。これについては、改めて我々としても、来年度ぐらいに向けてですね、検討を進めていきたいと考えているところであります。
日経
同じくですね、アセアンの訪問の関連でお伺いしたいんですけれども、日本の特に地元企業にとってですね、この2国に対しして市場拡大していく上で障壁となってるのはどんなところなのか、もしマレーシア、タイそれぞれあれば、ざっくりとでも構いませんのでお伺いできますでしょうか。
知事
ちょっと先にタイの方からお話をすると、タイは実は日本の企業が積極的に出ている国でもあります。また、埼玉県の場合には、タイの工業省との間で、工業関係については他の都道府県に先駆けて県とタイとの間の協定を結んでおりますし、また、タイには埼玉県の支援サポートデスクということで、向こうに出た企業を支援する、そういったデスクを常設しておりますので、そういった意味ではタイについては比較的円滑な形だろうと思っています。ただ、障壁は1つは円安、そしてもう1つは、例えば、大きな自動車会社の下請けとして出ている企業さんが多いんですけれども、こういった自動車会社のサプライチェーンのあり方が今変わっている、そういった意味で、チャンスでもあるけれども、厳しいと感じてるところもある、変化という意味でですね、そういうことだろうと思っています。マレーシアについては、約20社しか出ていない、20社しかというか、もっと出ていただきたいと思いますけど20社出ています。そういう中で、今回はどちらかというと進出というよりも物産の売り込み等を行いました。今回、実は意外だったんですが、マレーシアはイスラム国です、にもかかわらず、お酒のですね、ニーズというんでしょうか、もちろんイスラム教徒の方は飲みませんが、御存じのとおり、イスラム教の場合、「属地法」つまり土地付く法律ではなくて「属人法」なので、キリスト教とイスラム教徒では適用される法律が違いますので、そういった意味では、イスラム教徒以外のマレーシアの方々については、お酒のニーズというのはとてもあるんだなというふうに思いました。実際に、埼玉県のマレーシアに対するアルコールの輸出量は、令和2年度と3年度を比較すると、約2,000リットルから令和3年度は9,650リットル、つまり約5倍になってるということなので、ものすごくそのニーズが高いということは思いましたが、ただ、マレーシアの場合ですね、私ども行って分かったんですけども、行ってというか今回行く準備で分かったんですが、前年の6月までに登録しないとその翌年には販売できないとか、しかもこういったルールがちょこちょこ変わるとか、これは海外よくある話ですけれども、そういった規制のやはり詳細について我々も情報をしっかりと入手しないと、企業さんが意欲があっても出られない、そういったことがあるということが、今回すごく強く感じました。
NHK
11月18日から19日までの「こどもまんなか」アクションについて、もう少し、開催の意図ですとか狙いについて、少し詳しく伺いたいと思いました。先日の定例会ではですね、子供の放置禁止条例ですとか、議員の提出議案でしたけれども、提出されて、撤回される一連の動きがありまして、そのときに知事が結構県からも、子育てしやすい県であることを発信する機会を図りたいというような御発言があったかと思うんですが、こういった一連の動きと関連があるかというところも含めて伺いたいと思ったんですが、こうした場には、本当にこども家庭庁のナンバー2の方も来られて、シンポジウムで意見交換をされるということなので、知事としてはこういった場を通じて、どういう場にしていきたいと考えていらっしゃるか、今日県民の日でかなりたくさんの親子連れが来てるのを目にしたんですけれども、こういった場にも、かなりの親子連れが来られることが予想されるかと思うんですが、どういうことを感じていってもらいたいのか、そういった開催の狙いを教えてください。
知事
埼玉県は、例の県の魅力度ランキングの中の子育てしやすい県という位置付けでいうと、実は3年連続日本一ということで、子育てしやすいという印象を持っていただいています。ただ、前回ですか、前々回ですか、お話をさせていただいたとおり、一連の虐待禁止条例の流れで、そういったイメージがひっくり返ってしまうのではないかというふうに感じたというのは以前お話をさせていただいたとおりで、やはり我々といたしましては、「こどもまんなか宣言」を今年行いましたし、そういったことも含めて、子供、子育てについては力を入れたいというふうに思ってきたところであります。また、そういった一方でですね、こども家庭庁の発足が本年4月に行われたり、あるいは6月に「こども未来戦略方針」が閣議決定をされる等、国としての機運も盛り上がっているところでございますので、私どもといたしましては率先して、「こどもまんなか(宣言)」の機運醸成を行うことが適切かつ必要だというふうに思いました。そこで、出産・子育て体験型イベントの「SAITAMA子育て応援フェスタ」を企画させていただいたところであります。つい先月だったですかね、こどもの居場所フェア(埼玉)も行いましたけれども、子育てに関して申し上げれば、子育ての環境を醸成するには、実は、1つの側面だけでは終わらずに非常に多様な側面が取り巻いていると思いますので、こういった私どもが力を入れるうちの一環というふうにお考えをいただきたいと思っています。
NHK
本当に子供の居場所を作って欲しいというような声も一連の動きの中に、いろんな団体ですとかが声を上げたり、署名活動があったりというのがあったと思うんですけども、そういった県内で活動しているような、団体の方々も結構来て参加されるようなイベントになるんでしょうか。その辺りちょっと、すみません(教えていただけますでしょうか)。
知事
団体のちょっと細かいところについては、後ほど、事務方からお話をさせていただきたいと思いますが、子供の居場所に関してはちょっと以前お話しましたけども、子どもの居場所ネットワークについては埼玉県は全国でもナンバー1ですし、今520か所ある子供の居場所についても、小学校区に1つ、800か所を目標として、今、鋭意増やさせていただいているところでございます。参加の団体については事務方から答えさせます。
福祉部
団体については、どちらかというと、対象世帯が就学前を主な対象としますので、保育関係団体の方が中心に多く御参加いただけることになっております。
時事
彩の国M.A.P.について、この後、GACKTさんと二階堂さんとのイベントがあると思いますけれども、翔んで埼玉の続編について、ちょっとどんな映画なのか、もし、知事から簡単な紹介と、読者、視聴者に向けたコメントを知事の方からちょっといただけるとうれしいですけれども。
知事
すみません、中身を言わないことを前提に私見せていただいたんですけれども、ただ、今回は、埼玉という題名にかかわらず、関西にまで物語が展開していっています。埼玉県を全国的にそういった意味では広報していただく映画ではあるんですけれども、少し趣が変わるといういうことだと思います。あとは相変わらず、決して愉快ではありませんけれども、埼玉がディスられてることは正直ございます。お話できるのはちょっとそのぐらいなのかなというふうに思いますが、ただ、これ、埼玉愛にもあふれた映画で、以前、謝罪会見が、要するに出演された方々が私と三日月滋賀県知事に謝るという謝罪会見のときに、二階堂ふみさんがおっしゃっておられましたけれども、その中にある「日本埼玉化計画」というのがありますが、それは埼玉のいわゆる豊かな、いわゆる敵味方を作らない、そういった寛容な精神を広げていくことなんだということもおっしゃってましたので、やはりそういった意味で、対立から融和へといったことを導くということが中に含まれているということは言えるんだろうと思います。すみません、それ以上は若干、申し訳ありません。11月23日、楽しみにしてください。
毎日
アセアン訪問にちょっと戻ってしまうんですけれども、知事としてさっきお酒の話が出ましたが、マレーシアで特にこれから販路拡大に期待ができそうな農産品であるとか県産品、どのようなものがあったか御紹介いただけますでしょうか。
知事
マレーシアにおきましては、実は既に北西酒造さんの「文楽」、それから協同商事さんの「コエドビール」等は実はマレーシア国内でも既に権利を得て販売されています。こういったものももちろん出していって、販路の拡大もしたんですが、全くそういったことではなくてですね、マレーシアにおいて新しく紹介をする日本酒だったり、あるいはうどんであったり、あるいはその今回ウィスキーであったりですね、そういったものについては引き合いが随分あったというふうに聞いています。また、マレーシアはハラール認証を行っているという意味では、実はマレーシアとサウジアラビアが2大認証機関だと言われていますけれども、マレーシアのハラール認証が世界的にも信用度が高いと言われていますので、食品やあるいは化粧品、こういったものに、今後マレーシアがゲートウェイとなって、他のところに行くということもあるんだろうというふうに考えています。いずれにいたしましても、今、実はこういった種を植えることはとても大切だと考えている理由は、マレーシアは実は平均年齢28.5歳という非常に若い国であります、勢いがあります。また、例えば、シンガポールの方が国民所得が多いんですが、シンガポールは人口が約570万程度。ところが、マレーシアは、貧富の差がありまして、富裕層と言われるのが約2割、これが660万人なんです、富裕層が。そう考えると、シンガポールと匹敵したマーケットに、高級食品等がなっても不思議ではないと考えますので、今後、埼玉県の今のところお話も進んでいましてですね、埼玉県の農産品等で、高いもの、隠してもあれなんで、例えばいちごとかですね、そういったものについて今話を進めているところであります。
産経
本日は県民の日ですが、改めて知事御自身の埼玉愛についてお聞かせください。また、将来埼玉県をどのようにしていきたいのかという理想像についてもお聞きしたいと思います。
知事
私自身、親子代々生粋の埼玉っ子であります。他方ですね、海外に赴任していたことも長く、海外から見た埼玉県、それぞれの地域の良さと比較しても安心安全で、都市の魅力と豊かな自然、これを併せ持つ埼玉県は誇れる郷土だと思っており、深い郷土愛を持っています。また、先ほど御質問いただいた映画「翔んで埼玉」が話題となったことや、県民の日を迎えたことで、改めて自分自身の埼玉愛というものを強く感じました。こういった県民の日のイベントを通じて、埼玉の魅力と私の埼玉愛、両方をアピールしたいというふうに思っています。次に、将来埼玉県をどうしたいかの理想ですけれども、埼玉県はやはり歴史的な課題、つまり、「人口減少・超少子高齢化社会の到来」という1つの大きな歴史的課題、そしてもう1つは「激甚化・頻発化する災害・パンデミック」、これらのこれまで想定しなかった2つの歴史的課題に直面をしていますので、埼玉県5か年計画で2040年を見据えた3つの将来像、「安心・安全の追究」「誰もが輝く社会」「持続可能な成長」を掲げていますが、こうした将来像を実現することが私が目指す理想の埼玉県ですが、その一方で、歴史的な、直面する課題にも対応しなければならないということで、例えば、少子高齢化社会のインフラを担う「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」や、あるいは、災害に対して県として最善の施策を作り上げる「埼玉版FEMA」等によって私どもの課題に対応する、そして、労働生産人口(生産年齢人口)、これから増えることを期待はしてますけれども、残念ながら減るということを想定したら、やはり生産性の向上が必要なので、これらによる持続的発展を目指しています。これらの政策を着実に実行することで、理想の埼玉県を目指していきたいと思っています。
埼玉
11月11日から17日がですね、「税を考える週間」とされています。県でも、昨日13日にですね、納税率等で好成績を収めた市町村や、中学生の税に関する作文、優れたものを表彰する式典が行われたかと思います。一方でですね、神田財務副大臣が過去の税金滞納を受けて、事実上更迭処分を受けるということが昨日あったかと思います。国民から集めた税をですね、管理する立場の人間がこういうことがあったというところについてですね、知事の受け止めをお聞かせいただければと思います。
知事
神田財務副大臣につきましては、報道によれば、税の滞納が固定資産税、都市計画税等であって、御自身が代表を務める会社が保有する不動産が4回差押えにまで至ったと、こういうふうに聞いており、その問題との関連で辞任をされたというふうに聞いています。このようなことをまず聞いています。そしてその一方で、税については社会の根幹をなすものであり、私たちが豊かで健康な暮らしができるよう、社会全体で支え合う仕組みであります。その社会を支え合う仕組みについて、公務員として税の意義や役割を国民の皆様に理解をしていただけるよう働き掛け、あるいは納期内に確実に納税をしてくださいと、さらには、税の公平性・公正性についても説く立場にあります。そういった中で、この「税を考える週間」では、本当に納税について、県民の皆さん、正直、(納付)しなくて良いなら、税金払いたくないにもかかわらず、こういった厳しい中で納税していただいている。あるいは、それを確実なものとするために徴収の努力をしてくれている自治体、そして子供たちまで税の作文といったものを書いてくれたということで、全体でですね、今回、税について考える週間というものも、盛り上げてきてくれたんだと思っています。ただ、そういう週間に際して、逆の税のあり方の考え、つまり払いたくないとかそういったように考えるような状況にしてはいけないと思っています。特に、財務副大臣のように、税を管轄するナンバー2の立場にある方については、例えそれが私的な立場であったとしても、自らが率先して納税すべきであり、その義務を果たすべき人がこのような事態になったということは、私は国民に全く示しがつかないですし、こういった税の意識を高揚するということで、自治体として私たちは取り組んでおり、あるいは他の自治体にもお願いし、子供たちにもお願いをしている中で、全く我々が行っていることと正反対と思います。逆に言うと、社会の根幹として豊かな社会を暮らしをつくるための仕組みであるにもかかわらず、この仕組み自体を揺るがしかねないものであり、その影響はとても大きいと思っています。国民の信頼回復に向けて、政府は全力を挙げて取り組まなければならないと思いますし、また要職に就かれておられる方は、もちろん様々なスキャンダルとかいろいろありますけれども、そういった中でも今回、正にその税という根幹の問題でありますので、要職に就かれておられる方々については、襟をしっかりと正していただきたいと思います。(終)
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