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掲載日:2023年5月31日
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知事
本日は私の方から、「インスタグラムを活用した広報の取組」について、御報告をさせていただきたいと思います。県では、これまで広く県民に県政の情報等を届けるため、広報紙やテレビ、ラジオ、新聞等での広報に加え、ホームページ、Twitter、LINE、Facebook等、様々な広報媒体を活用し、広報を展開してまいりました。他方、若者は県の広報媒体に触れる機会が少ないというのが現状であります。そこで、今年度から新たに、インスタグラムで若者の興味を惹(ひ)く、県に関する投稿を行っていただける方々を、「埼玉県広報アンバサダー」として任命することといたしましたので報告をいたします。広報アンバサダーの方々には、主に若者が見たい・知りたいという視点で、県の魅力や取組をPRしていただきたいと考えています。広報アンバサダーにつきましては、先月17日から今月8日まで、県公式インスタグラムで募集を行ったところ、38組40名の方から御応募いただきました。本日、その中から6組8名を任命させていただくことといたしました。任命に当たりましては、応募に当たっての意気込み、埼玉県との縁やゆかり、これまでの県の魅力情報等の投稿状況、フォロワー数等の発信力等を総合的に踏まえて選定をさせていただきました。広報アンバサダーの皆さんには、御自身のインスタグラムで月1回以上、県の魅力や県の取組を投稿していただきます。広報アンバサダーとしての投稿には、「#埼玉県広報アンバサダー」を付けていただくことで、誰でも容易に広報アンバサダーとしての記事であることが分かるようにさせていただいております。また、広報アンバサダーが御自身のインスタグラムで投稿した記事につきましては、県の公式インスタグラムでも紹介をするなど、相互に発信力を高めていきたいと思っています。さらに、これらの広報アンバサダーの皆様には、県広報活動にアドバイスを頂きます。これによって、SNSをはじめとした若者向け広報について発信の効果を高めたいと思っています。任期ですが、本日5月30日より、来年令和6年3月31日までとしています。本日16時半から県庁本庁舎2階の庁議室にて任命式を行います。時間は限られておりますが、インスタグラム上で活躍をされている広報アンバサダーの皆様から御意見を伺える機会もあるので、私自身、大変楽しみにしているところであります。
それでは、広報アンバサダーに任命する方々を御紹介いたします。最初は、「さいぼん」さんであります。埼玉県在住で、主に埼玉のグルメを発信しています。フォロワー数は約6.1万人で、今回のメンバーの中でフォロワー数最多の方であります。次は、「にーしゃ」さんであります。埼玉県在住幼なじみのお2人で、主に動画で埼玉の魅力を発信しておられるそうです。フォロワー数3.5万人です。
次は、「Sakurako(さくらこ)」さんであります。埼玉県出身で、透明感のある写真で埼玉の魅力を発信している、フォロワー数2.9万人の方であります。次は、「nabecam(なべかむ)」さんと「chihiro(ちひろ)」さんのペアであります。お二人とも埼玉県在住で、カメラマンのnabecamさんが、主に着物姿のchihiroさんと四季折々の風景を撮影し、埼玉の魅力を発信しています。フォロワー数は、お二人合わせて3.3万人であります。
次は、「まん吉(まんきち)」さんであります。この方は埼玉県出身で、旅行好き、子育て中のお母さんです。主に埼玉の観光スポットを発信しています。フォロワー数約1万人であります。そして最後は、「二木 蒼生(にき あおい)」さんです。埼玉県出身の現役大学生で、シンガー、モデルとしても活躍中です。これまでも「さいたまっち倶楽部」の隊員として、埼玉の魅力を発信しています。フォロワー数は3,500人であります。今年度の埼玉県広報アンバサダーは、以上6組8名であります。広報アンバサダーの方々には、私や職員では思いもつかない発想や視点から、是非県の魅力や取組を積極的にPRしていただきたいと思っており、今後の活躍に期待しています。
次に、インスタグラムを活用した広報の2つ目の取組として、「広報フォトコンテストの開催」について御紹介します。趣旨ですけれども、コンテストの応募者の方に県の魅力を発掘、発信していただき、その投稿を見た方々が県に関心を持ち、理解を深めていただくきっかけとするために、インスタグラムを活用したフォトコンテストを開催するものであります。第2回目となる今回のテーマはこちらになります。「推しの埼玉スイーツ」であります。埼玉県内のお気に入りのスイーツの写真をインスタグラムで募集します。応募期間は、本日5月30日から7月2日までであります。応募方法は、県公式インスタグラムのアカウントをフォローしていただき、推しの埼玉スイーツの写真を感想等とともに投稿していただくものであります。また投稿の際には、応募写真と県公式アカウントを紐付けし、投稿写真をタップすると県公式アカウントに飛ぶことができるようタグ付けいただくとともに、「#推しの埼玉スイーツフォトコンテスト」を付けていただきたいと思います。そしてこのほか、応募方法の詳細は、インスタグラム県公式アカウントを必ず御確認いただきたいと思います。また、県のホームページからも確認できますので、「推しの埼玉スイーツフォトコンテスト」で検索していただきたいと思います。なお、入賞者でありますが、最優秀賞、優秀賞、特別賞、各1人計、お三方を、7月下旬を目途に決定させていただきます。入賞者の特典として、投稿いただいた写真を県広報紙「彩の国だより」や県政広報テレビ番組「いまドキッ!埼玉」で紹介をいたします。また、最優秀賞受賞者には「深谷牛の霜降り肉」、優秀賞受賞者には「さいたまヨーロッパ野菜研究会のミネストローネ」、そして特別賞受賞者には「熊谷うどん」、これらの県産品をプレゼントさせていただきます。ここまで申し上げて、私も今日お昼、「五家宝」を食べたので写真を撮らなかったのを失敗したなと思っているところでございますが、是非積極的に応募をいただきたいと思います。また、推しの埼玉スイーツフォトコンテストでハッシュタグ検索をして、是非応募作品を御覧いただきたいと思います。今後の開催につきましては、第3回は夏頃、第4回は秋以降の開催を予定しています。今後につきましては、先ほど御紹介させていただいた広報アンバサダーの皆様からのアドバイスも参考にさせていただきながら、内容を検討してまいりたいと思っています。詳細が決まりましたら、その都度、御案内をさせていただきますので、是非楽しみにしていただきたいと思います。
NHK
まずは埼玉県広報アンバサダーの方について伺いたいんですけれども、今回若者をターゲットにインスタグラムということではあるんですけれども、SNSという意味ではTwitterやFacebook等、ほかのものもあるかと思うんですが、今回インスタグラムを選ばれた理由があれば教えてください。
知事
私ども2つのことを考えました。1つは、やはりインスタグラムの特徴は視覚的なところにあると思いますので、是非、埼玉県を視覚的にPRしていきたい。特に県庁はですね、時に埼玉県のことや良いことを書くと真っ黒になっちゃうんですね、文字で。やはりそうではなくて、視覚的に見ていただける、そしてそれを受け取る方も気軽に受け取っていただきたいということが1つであります。また、その他のSNSにつきましては、これは一般論ですけれども、比較的やはりインスタグラムは年齢の若い方々も御利用になられる方が多いというふうに聞いておりますので、県が役所としてなかなかPRができなかった層と考えられる若い方々に、主として取り組むために今回はインスタグラムを選ばせていただきました。
NHK
あと資料(パネル)の中で、「県の魅力・取組を投稿」とあるんですけれども、これはもう本当に何でも良いということなのか、県としては、ある程度こういったものをPRしてもらいたいという方針があるのか、その辺りもお願いします。
知事
もちろん我々としては、埼玉県の県庁、あるいは県なりの推しと言うんでしょうか、素晴らしいものがたくさんあるというふうに思っていますけれども、やはり若い方々の発想が大切ということで、広報アンバサダーの皆様には原則として、それぞれ自由な発想で県の観光スポットやグルメ等を発信していただきたいというふうに考えています。また、県のいわゆるステレオタイプの魅力あるとされているものだけではなくてですね、堅いイメージを持たれがちな県の取組についても、若者が見たい、あるいは知りたいと思う視点で取材・発信していただくことが大切だと思っていますので、我々としては、若者の県政の興味関心が高まるということを前提として、なるべく自由な発想で様々なものを発信していただきたいと思っています。
NHK
あと今回選ばれた6組なんですけれど、こちらに記載されている情報は、非常に埼玉の方という印象なんですが、もともと埼玉関連の発信を多くされている方ということで良いんでしょうか。
知事
それも総合的に考えたということですけれども、ちょっとすみません、細かい話は部局から回答させていただきます。
県民生活部
基本的に埼玉に縁やゆかりがある方を設定させていただいて、それがポイントの1つとなってございますので、そのような形でございます。ただ、濃淡がございますので、本当に埼玉のことばかり発信している方もいますし、その中の1つという方もいますので、そこは濃淡がございますが、基本的な考えはそのとおりでございます。
時事
広報アンバサダーで4点伺いたいんですけれど、まず1点目、なぜ今年からスタートしたかというのを伺いたいです。これはポストコロナ元年ということなんでしょうか。
知事
まず、広報アンバサダーの皆様につきましては、これまでも課題として、若い方になかなかアクセスできない、訴求できない、これは実はこれまで一貫した課題でありました。他方で今回、広報アンバサダーに任命をさせていただいたタイミングといたしましては、やはり新型コロナウイルス感染症が終わってですね、特に県内の観光ですとか、あるいは特産物、こういったものに影響が広く及んだということも踏まえて、これらの観光事業や埼玉県の魅力というものを積極的にPRすることが効果的であるということで、お手伝いをいただきたいと考えたわけです。
時事
来年以降については、これは今回だけなのか、それはもう様子を見て来年以降に決めるという、そういう理解で良いですか。
知事
これからまだ始まる事業なので、現時点で何も決定しているわけではありませんけれども、先ほど申し上げた目的が、私たちがなかなかアクセスしにくい若い層に自由な発想でといった、こういったことでございますので、それらに鑑みて今年度の状況も評価をしながら、踏まえた上で、来年度の実施について検討したいと思っています。
時事
3点目なのですが、任命式に行けば分かるんですけど、これは皆さんアイコンでやってると思うんですけど、この任命式は顔出しで何かやられるのか、そこら辺はどうなんでしょうか。
知事
今回の方々につきましては顔出しということで、私も含めて顔出しでやらせていただきたいと思っています。
時事
それでは最後に、アンバサダー等に何か特典みたいなものが何かあればお願いします。
知事
この広報アンバサダーにつきましては、もし特典をですね、物的なと言うのでしょうか、謝礼とか報酬という意味であれば、お支払いする予定はございません。また、原則として、投稿に関わる取材の費用、あるいは交通費はアンバサダー御自身の負担でお願いをすることにしております。一般的にインフルエンサーの方々はフォロワー数が増えることをメリットと捉える方が多いと認識しております。県としては、広報アンバサダーについては県の広報紙「彩の国だより」等の県広報媒体で御紹介をさせていただきたいと思っており、また広報アンバサダーが広報アンバサダーとして御自分のアカウントで投稿した記事については、県の公式アカウントの方に、今度はリポスト、再投稿をさせていただきたいと考えており、御自身のフォロワーだけではなくて幅広く県公式アカウントのフォロワー等にも広く活動を知っていただけると考えています。こういった県が任命した埼玉県広報アンバサダーは、県が任命することになりますので、やはり信用も付くと思っていますので、御自身の活動の幅を広げていただければと考えています。これがメリット、報酬と言って良いのかどうか分かりませんけれども、そういった意味でお互いにSNS上での、我々も幅を広げたいと思っていますし、そういった方々にも御活用いただければと考えています。
時事
追加で、先ほど魅力を発信ということなんですけど、やはりやっている中でネガティブな部分と言いますか、改善すべき点とか、そういうのもあると思うんです。これも含めて自由に投稿してもらうと、そういう理解でよろしいでしょうか。
知事
一定のところは私どももですね、なるべく幅広くやらせていただきたいと思っていますが、例えば、仮にですけども特定の人を批判するとかですね、そういったこと、あるいは県の中立を保たなければいけないような事項については、やはりそこは一定のルールはありますけれども、なるべくですね、お役所だからこんなものでなければいけないというようなところは取り払って自由にやっていただきたいと思います。
埼玉
今回選ばれたこの6組8名の人たちは、ある意味でもう既に埼玉県の広報のような投稿をされていたというところだと思うんですが、その意味では今後県の広報活動にアドバイスをもらうということが先ほどあったかと思うんですが、具体的にどういうところについてアドバイスをもらうだったり、どういうふうに若者にリーチする方法を教授してもらうと言うか、何か具体的に既に決まっているものがあるんでしょうか。
知事
2点ありますが、1つ目は一般論として、インスタグラムで数多くのフォロワーを得ている人というのは、若い方々に訴求するテクニックなり、あるいはそのセンスというか、感性というものをお持ちだろうというふうに考えています。そういった感性を生かして自分たちであればこうする、あるいは埼玉県の広報はここが感性が欠けている、こういったことがもしあれば是非教えていただきたい、これが1つであります。それから具体的にというお話だったので、先ほどお話をさせていただきましたが、この広報アンバサダーの2つ目の取組の方でお話をさせていただきましたけれども、今回ですね、この広報フォトコンテストについては今回は県庁の職員の感覚でスイーツを投稿してもらったらたくさん来るのではないかと思いましたが、次回以降はですね、これらのアンバサダーの皆さんにお伺いして、「こんなことをやると数多く集まりますよ」みたいなところを御意見を頂きたいと思ってますので、次の企画に反映できると良いなというふうに期待しています。
NHK
水際対策の緩和に伴ってインバウンド消費が拡大しているほか、日本人旅行者の国内消費も回復が鮮明になっています。こうした中で、日本国内でも各地で観光客の獲得というのが大切になってくると思うんですが、埼玉県としては今後どのように観光客を呼び込みたいとお考えでしょうか。
知事
観光客については、先ほどのインスタ等でももちろん来ていただきたいと思いますけれども、それだけではなくて、やはり今後、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが変更されたことに加えて、水際対策の緩和ですとか、あるいは円安によってインバウンドのお客さんが増えることが期待できるなど、観光業には追い風が吹いているというふうに考えており、これを生かしたいと思っています。日本政府観光局JNTOによりますと、4月の訪日外国人客数は約195万人とコロナ前の2019年同月比で67パーセントと回復をしてきており、また全国の観光目的の宿泊客数につきましても概ねコロナ前の水準にたどり着こうとしています。こうした状況を踏まえて、県としては今年度をポストコロナ元年として、観光においては県内への誘客にしっかり結び付けていきたいと考えています。この例えばインバウンドにつきましては、東京から近いということを生かして、例えば東京に海外から来た人、あるいは東京にお仕事で来る方をプロモーションの対象として、例えば都内の宿泊施設にセールス活動を行うなどして、本県への誘客を図りたいと思っています。ちょうど明後日ですけれども、大宮ソニックシティの埼玉県物産観光協会におきまして、インバウンド向けの埼玉観光サポートデスクを開設いたします。このサポートデスクでは、訪日外国人からの観光に関する相談にワンストップで応じるほか、都内の旅行会社やホテルのコンシェルジュに対して埼玉県での体験コンテンツ、コト消費等のセールスを実施させていただいて、東京に滞在している訪日観光客を県内に誘客していただけるよう働き掛けるなど、新しい取組を具体的に行っていきたいと考えています。国内向けには、今度は本県の多彩な魅力をつなぎ合わせて効果的なプロモーションに取り組むために、県DMOの体制を今年度強化することとしたいと考えているところであります。
NHK
今おっしゃったように都内からインバウンドを呼び込みたいということだったんですけれども、例えば具体的に国とか地域などで、この辺りをポイントとして狙っていきたいというところはありますでしょうか。
知事
円安のですね、恩恵を受けている外国人どなたも来ていただきたいと私どもは思っています。したがって、先ほどのプロモーション等での言語についても複数を考えているところでありますし、またどの国と言うよりも、先ほど申し上げた都内宿泊施設でのセールス活動などを行うことによって、そこにお泊まりの方が例えばそこで知っていただく。私なんかは実は外交官でしたから、やはり例えばパリに行けば、ちょっとランスまで足を伸ばしてシャンパンを飲んでこようとかですね、そういう1時間、2時間で行って、しかもそこで消費をしてもらってお土産まで買ってもらえる。こういった意味では埼玉県は他の地域にない特性や、あるいはちょっとだけ足を伸ばしていただくだけで他の遠いところに行かなくても体験できることというのが埼玉県にはいっぱいありますので、そこを紹介することによって、国別とは申し上げませんけれども、海外のお客様に是非全体的に来ていただければ良いなと思っています。
NHK
全国的に見ると、地域によっては急に観光客が増加したことで対応するための人手が不足しているというようなこともニュースになっていますけれども、埼玉県の状況としてはいかがでしょうか。
知事
埼玉労働局の「求人・求職バランスシート」というのがありますけれども、令和5年3月の県内の有効求人倍率は全産業で1.00倍でありました。大体均衡と言うんでしょうか。ところが、「接客・給仕」の職業に関しては2.12倍となっており、人が足りていない状況がうかがえます。ちなみに、建設業等は6.33倍ですからそこよりは深刻ではないのかもしれません。このホテルや旅館は食事の提供やホテルのフロントでの受付、いわゆる人的集約産業でありますので人の確保が極めて重要であります。そこで、私どもの方から県内の主要な宿泊施設に対してお伺いしたところ、半分程度の施設において人手不足感があると、こういう回答がありました。県内の観光協会、あるいは観光関連団体からは、宿泊施設だけではなくて観光産業全体として、観光需要の回復に見合った人員の回復が思うように進んでいないところもあるというふうに聞いております。
NHK
それに対して何かしら県の方で検討されてるような取組等はありますでしょうか。
知事
県におきましては、さいたま市と川越市の2ヶ所に「企業人材サポートデスク」を設置させていただいて、主に企業面接会の開催を通じた県内企業の人材確保支援を行っているところであり、是非観光業の方々で御存知ない方がおられれば、是非御活用いただきたいと思います。
時事
今の関係でですね、今日、観光立国推進閣僚会議が開かれまして、2025年までに19年比で2割増のビジネス目的の訪日客の旅行消費額が増加されるという目標が設定されると思うんですけども、埼玉県の観光の中で、このビジネス目的の方に対しての何かコメントが何かありましたらお願いします。
知事
埼玉県といたしましては、いわゆる狭義の意味での観光のみならず、様々な形での入れ込み客というものを歓迎したいと思っており、その中には例えば、さいたまスーパーアリーナのようにこの関東圏の最も集客が見込まれるインドア施設が埼玉県にはありますし、あるいは様々な商業ショッピング施設、巨大なものもございます。こういったところはやはり観光客のみならず、ビジネスで来られた方にもアピールするところが我々は多いというふうに思っています。さらにもう1つ申し上げると、東京でそういった商談等があってもですね、その時にお泊まりいただいて、土日や空き時間を利用して、エクスカーション(小旅行)と言うんでしょうか、いわゆるワンデートリップと言うんでしょうか、そこで埼玉に来ていただいて体験できることも多々ございますので、以前ちょっと申し上げましたけど、例えば秩父の雲海(うんかい)、向こうに光が広がってるようなこういった雲海等はですね、本当に私は日本一きれいだと思ってますけども、これは相当な山奥まで行かなくても体験ができるとかですね、いわゆる気軽に、近くで、しかもビジネスの方がちょっとした時間を利用して、本格的な新しい体験ができるというところがありますので、是非埼玉県としてもこれらをPRさせていただきたいと思っています。
埼玉
(5月)25日の県保険医協会の紙の保険証廃止の(抗議要請書)件で、国に抗議要請書を出されたということで、その件に関して知事の受け止めをお願いします。
知事
我々といたしましても、(紙の)保険証廃止について反対の御意見を出されたということは承知しています。マイナンバーカードにはメリットもあるし、それから現時点では困難も生じている、この両方があることも承知をしています。そういった中で、(紙の)健康保険証が仮に廃止される場合にですね、被保険者が医療機関を受診する際にトラブルとなるような事態にはならない、それがとても重要だというふうに考えています。他方で先ほど申し上げたように、メリットの方を見ると、マイナンバーカードと健康保険証を一体化すること自体にはメリットがあると思いますし、その後、そういったオンライン上の活用というものも、将来に広がるものもあると思います。そこでまずは今、国においてこのマイナンバーの制度を管理していますので、そこでのトラブルへの対応もとられていると聞いています。完全なものになるかどうかということは現時点で分かりませんけれども、できるだけ早急にデメリットは極小化する、そして改善を図ることによって、例えばこの抗議要請書に書かれてるような懸念がですね、杞憂に終わるような状況を作っていくべきだと思いますので、最大限にメリットを、そしてデメリットは最小限にする、こういったことを是非望みたいというふうに考えています。
東京
昨日、埼玉の朝鮮学校の県の運営補助金の問題で、市民団体が公開質問状を県に提出された件で伺います。県の補助金の支給停止は、前任の知事から、2010年度から続いている問題かと思いますが、大野知事の立場で不支給を続ける理由を改めて教えてください。
知事
不支給の理由でありますけれども、教育基本法で、特定の団体の「不当な支配」に当たる場合には(後に修正:学校は特定の団体の「不当な支配」を受けてはいけないとされており、これに当たる場合には)これ(補助金)が出されないということになるというのが、まず法律で示されてることだと思っています。そして同時に、この件については裁判にもなっていまして、裁判では、この国の先ほど申し上げた主張が認められて、国の勝訴が確定をしていますが、そこでも(国の)不支給の判断は、先ほど申し上げた「不当な支配」に当たるという文部科学大臣の裁量の範囲であるという判断をしていることから(後に修正:「不当な支配」を受けていないことの十分な確証が得られないことを根拠としており、それは文部科学大臣の裁量の範囲であるという判断を最高裁がしていることから)、このように法的・制度的な問題として「不当な支配」に当たらないということがしっかりと確証が持てない限りにおいては、残念ながら支給はできないというふうに考えております。
時事
先週の金曜日なんですけど、厚生労働省がですね、インフルエンザが季節外れの流行をしているという話が出たと思うんですが、埼玉県のインフルエンザの現状がどんな感じなのか伺えますでしょうか。
知事
私も報道等でですね、一部の特に地域において、非常に大規模にインフルエンザが、特に学校で流行しているという話は聞いております。現時点では、埼玉県においては、そこまで大きな流行にはなっておりませんが、今正確な数字はありませんが、幾つかのところで学級閉鎖になっているところもございます(後に回答:公立学校(さいたま市除く)の現状は学年閉鎖1件、学級閉鎖3件(5月30日時点))。そういった意味では、報道されているような大きな規模にはなってはいないものの、埼玉県においてもインフルエンザが一定程度、学校の中で流行(はや)っているという状況が見られ始めています。
朝日
先週にですね、チャットGPTの関係で県の方でも勉強会を開かれたと思うんですけれども、知事は参加してですね、実際に県の業務で何か導入できそうなものがあるとかですね、今後どう活用していきたいかといったもので、考えられたものがあればお伺いしたいんですけれども。
知事
まず、チャットGPTについては、今回その勉強会という形でございましたので、専門家の方から御意見を頂いて、これは実はチャットGPTだけではなくて生成AIについての全体の勉強会でありましたけれども、お話をお伺いさせていただきました。現時点では、県庁LANに接続しているPCからチャットGPTへの接続、もしくはやり取りというものは禁じています。できない状況であります。しかしながら、これらのお話をお伺いして、勉強会においては、チャットGPTを活用するための能力というものがまず必要ではないか、リテラシーと言うんでしょうか、そういったものが必要ではないか、例えば、プロンプトというAIに入力する指示の出し方によって、実は回答の精度も変わってきます。そういった中では、チャットGPTには大きく分けて2つの問題があって、1つは間違いをどんどん作ってしまうということが1つです。間違い、誤りと言うんでしょうか。それからもう1つは、情報漏えい等のセキュリティの問題であります。この前者の問題については、こういったリテラシーを高める、それからAIと外部リソースを連携させる、こういったリテラシーが必要だというふうに考えられるということをお伺いいたしました。またセキュリティの方では、先ほど申し上げたように、現時点ではつながないという、利用しないということで、セキュリティを担保しているわけですけれども、チャットGPTにつきましては、使いようによっては、非常に我々が望む能力を持ってきているということでございますので、まずは、チャットGPTがどの範囲であれば使えるのかということを限定した上で、リスクの小さい事業、例えばですけれども、公開されている文書、公開されてる会議の議事録の要約、これは仮に漏えいしたとしてもリスクはないはずでありますので、例えばこういったところから、リスクの小さい業務からスタートして、そして、アジャイルで改善を重ねながら、徐々に導入する範囲を広げていくということが大事だと思っています。しばしばこれは報道でもそうですけれども、どういうルールを定めるのか、それがないとできないという議論もありますけれども、例えばチャットGPTの利用の規約と言うんでしょうか、これにつきましては、実は毎週変わっています、向こう側も。要するにアジャイル的にしていかなければ対応できないところもありますので、そういった意味では、リスクの小さいところ、そしてリテラシーを高めるところ、そしてそれを徐々に広げていく、アジャイル的に見直していくというのがよろしいのではないかというふうに私は思っていますので、今後、これを導入することを前提として検討を進めていきたいと思いますし、職員も、そしてチャットGPTもそうですけども、両方が日進月歩で進んでいけるような環境を作っていきたいと思っています。
朝日
今のところで、導入を前提にということなんですけども、時期的には何か具体的に考えているものとかはあるのでしょうか。
知事
時期的にはまだ具体的には考えていませんけども、私はできる分野はもう既にあると考えています。
企画財政部
時期につきましては、セキュリティの問題ですとか、検討する部分がございますので、現時点でこの時期ということはまだ言えない状況でございます。
知事
すみません、知事の方が若干前向きでありました。(終)
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