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掲載日:2023年2月8日
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知事
本日は、私の方から何点か御報告をさせていただきたいと思います。まずは、「オミクロン株対応の新レベル分類における本県のレベル」についてであります。現在、本県は新レベル分類で言いますと、レベル3の医療負荷増大期であります。これは昨年の12月27日よりレベル3に引き上げたところであります。他方、新規陽性者数、病床の使用率など複数の事象や指標を検討し、また専門家会議の委員の御意見も踏まえて、総合的に勘案した結果、本日よりレベル2に引き下げることを決定いたしました。また、レベル2の移行に併せて、病床については、現時点ではフェーズ4.でありますが、これをフェーズ3.に、また重症の病床につきましては、フェーズ2.でありますが、これをフェーズ1.にそれぞれ移行の要請を行うことといたします。なお、要請と申し上げましたけれども、病院においては病床、突然、数を変えることはできませんので、なかなか困難なので、フェーズの移行日そのものは2月13日の月曜日、レベルの方は今日引き下げますけれども、フェーズについては今日要請をして、移行日については2月13日の月曜日といたします。ちなみに、フェーズ4.から3.に移行する場合、移行後の即応病床数は1,220床を予定しております。内訳でありますけれども、重症病床については50床、そして、その他の病床については1,170床、計1,220床を予定しています。なお、レベル2になったとはいえ、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収束したわけではありません。インフルエンザも引き続き流行していると考えていることから、県民の皆様には引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。
知事
次に、「WEリーグを盛り上げるための県の取組」について御報告いたします。県としては、埼玉県5か年計画の施策におきまして、「女性の活躍推進と男女共同参画の推進」を掲げ、男女が共に尊重し、個性と能力を発揮できるよう取り組んでいるほか、埼玉県スポーツ推進計画でも「スポーツを通じた共生社会の実現」を掲げ、これまでも取り組んでまいりました。そして、女性のスポーツ実施率の向上や、女子スポーツの振興を通じた女性活躍を推進しているところであります。今回、御紹介する「WEリーグ」は、2021年9月に創設された日本初の女子プロサッカーリーグで、日本の女性活躍を牽引することや、女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献することを目的に設立されました。この理念は、埼玉県が目指すものと共通しており、県としてもWEリーグを支え、プロスポーツを目指す女性やサッカーを支援し、地域の女性の社会進出を後押しすることが極めて有意義だと考えました。また、WEリーグにつきましては、御覧のとおり、全国で11チームありますが、三菱重工浦和レッズレディース、大宮アルディージャVENTUS、ちふれASエルフェン埼玉、この3チームが、埼玉県内に本拠地を置いており、11チーム中3チームでありますが、WEリーグの成功は正に本県における盛り上がりにかかっていると言っても過言ではないと思います。そこで、埼玉県が旗振り役となって、WEリーグを盛り上げていくために、2022年3月、WEリーグ気運醸成委員会を設置いたしました。
WEリーグ気運醸成委員会でありますけれども、埼玉県におけるWEリーグの発展と女子サッカーの盛り上げを通じた共生社会の実現や女性活躍の推進を図る活動を進めていくために、県を含めた16の団体で構成されています。構成団体には、先ほど申し上げた埼玉県内の女子サッカーチームの3チームのほか、県サッカー協会、あるいはWEリーグのほか、これらのチームがホームタウンとしている、さいたま市、熊谷市、狭山市、日高市、飯能市、そして女子サッカーがテーマのアニメである「さよなら私のクラマー」の舞台となった蕨市が参加しています。その他、株式会社テレビ埼玉、(株式会社)埼玉新聞社、株式会社エフエム ナックファイブ、埼玉大学も参加をしていただき、WEリーグ全体が盛り上がるような取組を企画し、実行しています。WEリーグ気運醸成委員会では、これまで、選手主導によるサッカー教室、県民手帳などを活用したPR、SNSでの拡散、誘客を狙ったフラワーウォールの展示、ホームタウン市等によるバスツアーなどの様々な企画を実施してまいりました。そして、今年度の新たな取組といたしまして、県民の皆さんに、そして全国のWEリーグファンに県内3チームをより一層知っていただくために、埼玉ダービー「知事杯」を開催することといたしました。
埼玉ダービーは、リーグ戦における県内3チームによるホーム&アウェイの計6試合を埼玉ダービー「知事杯」として位置付け、総得点1位のチームに優勝トロフィーを授与するものでございます。順位の決定方法でありますけれども、3チーム同士の勝敗による勝ち点のほかに、リーグ戦のホーム全試合における観客動員数1位のチームには、勝ち点を1プラスし、さらには、サポーター投票1位のチームにも勝ち点1を加算して、この総合点1位のチームに、優勝トロフィーを贈ることになります。この優勝トロフィーにつきましては、昨年の10月20日から11月24日にかけての期間、WEリーグの理念や埼玉県の魅力が表現されたデザインを広く公募いたしました。その結果、全国各地、4歳から73歳までの幅広い層から、計79点ものすばらしいデザインが集まりました。WEリーグ気運醸成委員会で1次審査を行い、5作品まで絞り、最終作品は、WEリーグチェアの髙田春奈(たかたはるな)氏、県展で知事賞の彫刻部門審査主任を務める斎藤由香(さいとうゆか)氏、そして私の3人で審査を行いました。応募作品はどれもがすばらしいデザインであったため、最優秀作品を選ぶことは極めて難しい課題ではありました。本日はこの場をお借りし、私から佳作となる「WEリーグ賞」「芸術賞」、そして「最優秀作品賞」を発表させていただきたいと思います。
まずは、「WEリーグ賞」と「芸術賞」の発表であります。こちらの「WEリーグ賞」は、サッカーの躍動感や女性活躍が表現された作品に贈られるものであります。「WEリーグ賞」には、戸田市、須藤綾(すどうあや)さんの作品を選ばせていただきました。この作品は、翼がモチーフになっており、世界に羽ばたく思いが込められています。受賞者の須藤さんは、御本人がサッカーをする高校生ということもあって、女子プロサッカー選手に対する憧れが見事に表現されたすばらしい作品でありました。そして、「芸術賞」であります。こちらは芸術性に優れた作品に贈られるものであります。「芸術賞」には久喜市の日野遥菜(ひのはるな)さんの作品を選ばせていただきました。この作品は、透明な素材感とデザインが見事に調和をしており、選手がこのトロフィーを掲げた時の姿が彷彿(ほうふつ)できる、そんな素敵なデザインです。受賞者の日野さんは、美術部に所属する高校生と聞いており、日々学校で学んだ技術や感性が表現されているというふうに感じました。
そして、このたび、埼玉ダービー「知事杯」の優勝トロフィーとなるデザインに選ばれた「最優秀作品賞」には、愛知県岡崎市の土屋貴仁(つちやたかひと)さんの作品を選ばせていただきました。これは埼玉県の愛称である「彩」という漢字と、数字の「1」を基にデザインされたものであり、シンプルで分かりやすく、多くの皆様に親しみを持っていただけることから最優秀作品に選定いたしました。これは完成のイメージ図になりますけれども、この優勝トロフィーをめぐって、埼玉の3チームがしのぎを削った熱い戦いを見せてくれるとともに、WEリーグを盛り上げ、その理念を広く日本中に広めていただきたいと考えています。
さて、このWEリーグ、今シーズンですが、昨年10月から始まり、今年6月で終了します。県内のチーム同士の対戦である埼玉ダービー、6試合の中で、これまで2試合が行われております。現在の順位はこのパネルのとおりであります。私も、昨年12月3日、ナックファイブスタジアムで行われた大宮アルディージャVENTUS対浦和レッズレディースの試合を観戦いたしました。会場はサポーターの観戦と熱気に包まれ、Jリーグの試合に負けないと思われる、すばらしい盛り上がりを見せていました。試合では選手たちがフェアプレーを貫き、華麗な足さばきで、ひたむきにボールを追う姿は大変感動的でした。今年の埼玉ダービーの試合は、3月12日、5月3日、6月3日、6月10日とまだ4試合あります。埼玉ダービー「知事杯」は、県内3チーム同士の勝敗による勝ち点だけでなく、観客動員数やサポーターからの投票など、皆様の応援が勝敗を左右します。この4試合、是非サポーターの皆さんに御参加を頂きたいと思います。初代埼玉ダービー「知事杯」の争奪戦、目が離せないと思います。スタジアムに足を運び、あるいは選手に応援してください。そして、サポーターの投票はリーグの閉幕まで実施しています。期間中、お1人様1日1回まで、何度でも投票可能です。詳しくは、「スポナビ!サイタマ!」で検索をし、是非、御参加を頂きたいと思います。なお、今年は7月下旬から8月にかけて、女子のサッカー ワールドカップがオーストラリアとニュージーランドで開催されます。女子サッカーの気運も高まると考えており、県内3チームからも日本代表選手が選ばれることを期待しています。是非、皆様には、試合会場での応援やサポーター投票を通じ、埼玉ダービー「知事杯」に御参加いただき、女子サッカーに熱い熱い声援をお願いいたします。
埼玉
知事発表につきまして3点質問をさせていただきたいです。まず1点目がですね、オミクロン対応のそのレベルをですね、移行するというお話がございました。一方でですね、拡大が収束したわけではなく、インフルエンザも流行しているというお言葉もございました。そこで、まず1点目がですね、知事は現在の感染動向をどのように御覧になっているのか。どのように評価されてるのか。あと、季節性インフルエンザのですね、流行について、県内の状況について教えていただきますでしょうか。これが1点。あと2点目がですね、同じくオミクロンといいますか、コロナ全体の話なんですが、先だって文部科学大臣がですね、マスクの着用につきまして発言されまして、卒業式でマスクを外してもいいんじゃなかろうかというそういうお話、ざっくりとそういうお話だったんですけれども、埼玉県としては、今後、卒業式・入学式、県内でも行われるかと思うんですが、ここについて、どのように対応されるのか、県独自の対応があるのかどうか、これが2点目。そして3点目がですねWEリーグなんですけれども、まずなぜ、知事杯を作ったのかっていうのとですね、お言葉の中でWEリーグの成功は本県の盛り上げにかかっているという言葉がございました。WEリーグについて、あと女子サッカーの今後期待することについてお伺いできればと思います。以上3点についてお願いいたします。
知事
新型コロナウイルス感染症の現在の感染状況への評価ということだったと思いますが、ちなみに昨日はですね、696人の新規陽性者であり、前の週の同曜日と比較して126人の減少、これ一貫して、このところ減少を続けており、それは1月中旬以来のことであります。以前にも申し上げましたが、第8波のピークは過ぎたんだろうというふうに考えております。この状況が続くこと、強く願っておりますし、さらに、新規陽性者数が下がることを期待していますが、ただ、これまでの経験から言えば、新たな変異株や亜種、こういったものの出現によって感染拡大に転じる可能性は否定できませんし、また、第7波と第8波の間のように下がり切らずに、新しい感染に移行する場合には、やはり医療機関に大変な負担がかかってきますので、まずは、これを可能な限り下げていくとともに、強い警戒感を引き続き維持していきたいというふうに考えているところでございます。また以前から、ツインデミックについても大変懸念がありましたが、御質問の季節性インフルエンザにつきましては、定点当たりの患者数が直近で、週当たりの定点の患者数ですが、7.05と、前週からは、これまでずっと上がり続けてきたんですが、横ばいに転じています。ただ、まだ1週間しか、要する2週連続で大体横ばいということなので、まだ短い期間でありますので判断は早いと思いますが、いずれにせよ、流行は継続していると考えています。以前も申し上げましたが、この定点観測の数は、患者数が10以上で、注意報レベルとなります。全体では7.05ですが、県内では、現時点でも2つの保健所管内で10を超えているという状況であります。また全国の状況を見ると、定点当たり全国平均で10.36ということで、注意報レベルまで来ています。特に沖縄、九州から関西、北陸、こういった地域に感染が広がっております。これだけ人の往来が、現在においては激しく交通の便が良い中ですから、県民の皆様においては基本的な感染防止対策を徹底していただきたいと思っています。以前からお願いしてますけれども、インフルエンザの感染を疑うような発熱がある場合には、まずは新型コロナの抗原検査キットで陰性であることを御確認いただいた上で、その結果を待って医療機関を受診していただきたいというふうに考えております。これが1点目であります。
2点目の、マスク着用についてでありますけれども、今後卒業式とか入学式のシーズンとなってきます。子供たちにとっては、晴れの舞台であり、一生の思い出となります。本来であれば、子供たちの笑顔がはっきりと見える、伺える、そんな環境で迎えることが望ましいのであろうというふうに考えています。マスクの着用、非着用については、科学的な裏付けに基づき、原則不要となるのであれば、それは大変歓迎したいと思っています。ただ、今後、統一的に文部科学省で具体的検討を進めるというふうに伺っており、学校現場に混乱が生じることなく、前広にですね、考え方を科学的、裏付けに基づき示していただきたいというふうに考えているところであります。
それから3つ目に、WEリーグの盛り上げの中の一つの知事杯ですけれども、そこには3つの理由がございます。WEリーグは、まず第1に、全国で11チームありますが、このうち3チームが県内に本拠地を置いております。したがって11分の3ですから、WEリーグの成功は正に埼玉県の盛り上がりにかかっているというふうに言っても過言ではないと思っています。ちなみに、WEリーグは2021年9月に始まり、そして翌年2022年5月に1期目が終わりました。ただ、気運醸成委員会で様々な取組を行ったんですが、観客動員数や県民への認知度は、残念ながら伸び悩んでいることが分かりました。そこで、2期目のスタートに当たって、やはり気運醸成委員会の中で議論を重ねて、3チームが競い合う、そしてそこでレベルを向上していくことが、サッカーの魅力を上げ、認知度を上げるんだろうということでその一助として、知事杯を開催するということにしました。そして2つ目には、女性のスポーツの振興についても埼玉県は、これを取り組んでいくと申し上げましたけれども、スポーツの中でも代表的なスポーツの一つである、サッカーが、女子リーグが、これがやはり成功するということは、女子スポーツを支える上で、一つ象徴的な出来事だと思っています。そして3つ目には、WEリーグの正に、お話をさせていただきましたけども、WEリーグの理念自体が、非常に単なるスポーツだけではなくて、その女性活躍の推進や、共生社会の実現を掲げています。これについては、埼玉県といたしましても、同じ目標を持っておりますので、これを支えることが極めて我々の目標にとっても有効であると考えた、この3点からでございます。
埼玉
すいません。マスクの着用について確認なんですが、これ文部科学省からの全国の統一的な指針といいますか、判断を待つとそういうお考えということでよろしいですか。
知事
そのとおりです。
時事
コロナについて2点ほど伺いたいんですけど、まず1点目なんですけど、前回もお伺いしましたけども、第8波のピークは過ぎたという話だったのですけど、第8波自体は収束したのか、そこら辺ついて、どんな認識なんでしょうか。
知事
まず第8波についてはどこで収束するかという話ありますが、これまではですね、第7波もそうでしたが上がり始めて、第8波入ったところが区切りというふうに考えておりましたので、収束がゼロになることを収束にするというのかどうかちょっと分かりませんが、いずれにいたしましても、私どもといたしましては、新規陽性者の多寡にかかわらず、医療機関への負担を、とずっと言い続けておりますので、この医療機関の負担が変わることをもって、高いレベルの感染状況が下がってくるんだろうというふうに思っています。ただ先ほど、申し上げたとおり、レベルは確かに、レベル3から2に下がりました。それでもまだレベル2ですから、そういった意味では、第8波に伴う医療機関への負担や、あるいは、救命救急を含めてですね、負担というものは、相変わらず高いところにあるというふうに考えてはいますが、一時の非常に高いピークから既に、随分過ぎたのではないかと考えている、そういう話で理解しています。
時事
もう1点、このレベル3をレベル2に、引き下げたってことなんですけど、これ言葉の問題なんですが、レベル2って、感染拡大初期という言い方、下がってる時に拡大初期って言うのもどうかなという感じもするんですが、ここら辺の名前のネーミングについてはいかがでしょうか。
知事
このレベル判断につきまして政府のレベル判断でございますので、ネーミングのセンスについて私がですね、云々いう話ではないとは思いますが、レベル3からレベル2に下がったということでございますので、必ずしも私たちとしては、感染初期を意味してるわけではございませんが、レベルとして下がったというふうに御理解いただき、そのネーミングについては政府にお聞きいただきたいと思います。
朝日
今のレベル判断のところでお伺いしたいんですけれども、飽くまで、その総合的な判断ということですけれども、指標の変化ですね、どこのところを特に注目して、今回下げるという判断に至ったのか、先ほど、まだ救急とかですね、そういったところの負担は依然として高いというお話もありましたので、このタイミングで引き下げることについて、どこの数字を見たのかというのを教えてください。
知事
結論から言うと、いつも申し上げてるとおり、複数の事象とか全てを総合的に勘案し、専門家会議の委員の御意見を踏まえて判断したというのが結論にはなるんですけれども、ただ、今回の判断におきましては、例えばですけれども、これまで確保病床の使用率50パーセントを超えていました。これが2月4日から1週間平均で、一貫して50パーセントを下回るという状況になりました。また病床だけではなくて、発熱外来、診療・検査医療機関における、いわゆる混み具合っていうんでしょうか、混雑具合、あるいはその受診が可能か、あるいは難しいか、そういったことも判断のうちの1つではありますけれども、これが2月2日に確認した、これが最新値のアンケートでは、ひっ迫ありと答えた医療機関の割合が、その前の週、約3割、29.1パーセントあったものが、一気に14.2パーセントまで大きく下がってきています。やはり、その受診の回数が減ってるということは、陽性者の数もそうでしょうけれども、感染の状況自体が下火になっていることを明確に示しているというふうに考えておりますので、特にということであれば、その前の週からこの2つの指標が、随分変わってきていることをもって、我々としては総合的な判断のうちの大きな材料にさせていただいたということであります。
東京
コロナの件について、2点確認したことございまして、1点目が今回レベル3からレベル2に下げるということなんですが、このレベルを下げることによって、県の対応で何か変化するものがあるのか、あるいは変化しないのかということを確認したのが1点と、あと、これレベル2になるのが、いつ以来なのかというのをお聞かせください。
知事
まず、レベル3からレベル2になることによって、県の対応が変わることはございませんが、先ほど申し上げたとおり、病床の確保の要請に関するフェーズが下がるということで、県としては、これまでお願いしてきたものを変更するということになります。なおレベル2が前回は、12月26日までが(レベル)2で、27日からがレベル3と、それから一貫してレベル3であります。
東京
今の県の対応、基本的に変わらないってことおっしゃってたと思うんですけど、そうすると基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけるということを、続けていくということでよろしいでしょうか。
知事
県といたしましては、以前からお願いをさせていただいていますけれども、基本的感染防止対策については、是非お願いしますというのは、実はレベル2の頃から言っております。これはレベル2に戻っても、現時点では、まだインフルエンザも横ばいになったとはいえ、感染が続いている状況にありますので、是非、県民の皆様には、感染防止対策に引き続き、御協力を頂きたいということで同じであります。
埼玉
4月の統一地方選についてお伺いいたします。4月に予定されている統一地方選の前半、4月9日投開票というふうにされていますが、告示3月31日まで2か月を切りました。地方自治は「民主主義の最良の学校」というふうに言われてるんですけれども、その地方議員、その担い手である地方議員が、最近様々な理由で立候補する人もそうですし、なり手不足ということが、これ全国的な問題というふうにされてるんですけど、全国的に目立つようになりました。まず、このなり手不足についてですね、知事どのように受け止めてらっしゃるのかということですね、あと、そういうわけで2か月を切りまして、今後の投票率ですね、これの向上に向けて、県としてどのように取り組むのか、これについて教えていただけますでしょうか。
知事
まず、前者の地方議員のなり手の話でありますけれども、地方議会というものは県民の、あるいは市町村であれば市町村民の皆様にとって最も身近なところにあり、そこで公(おおやけ)についてですね、議論をし、多様な住民のニーズを反映させていくということは、私は根本的な地方自治の大きな柱だと思いますので、それを担う方がいなくなる、若しくは、その不足するということは、極めて深刻であり、地方自治、あるいはそれぞれの県民、市民、町民、村民の皆様にとっても大きな、私はマイナスだと思っています。地方議会議員選挙においては、近年、投票率の低下もそうですけれども、無投票当選の増加の傾向が強まることもあって、御指摘のような、地方議会議員のなり手が減っているというふうに言われています。ちなみに埼玉県でも、前回は平成31年に県議会議員選挙が行われましたが、その一般選挙においても、52選挙区のうち22が無投票となっています。こういった状況を踏まえて、昨年12月に地方自治法の一部改正の法律が成立し、地方議会議員の請負に関する規制が緩和されるとともに、政府は事業主に対して雇用する労働者が立候補しやすいよう、立候補に伴う休暇等を就業規則に定めることを促すとされました。そういったところで対応はなされてはいるものの、先ほど申し上げた住民自治の根幹に関わる深刻な問題でありますので、引き続きですね、国において幅広く議論を行っていると承知をしており、この議論を早急に深めていただきたいというふうに考えているところでございます。それから投票率の向上につきましては、前回、先ほど申し上げた県議会議員一般選挙、平成31年は、埼玉県の場合は、実は35.52パーセントと、全国で最下位の投票率でありました。投票率の向上は大きな課題となっており、選挙管理委員会では令和3年3月に、投票率向上に関する報告書を作成し、選挙への関心を高める取組や、若者に対する啓発の強化、有権者が安心して投票できる環境の整備等に取り組んでおります。具体的には、埼玉県の選挙(管理)委員会の場合には、アニメ等を利用した、そういった取組もございましたが、日頃から学校での選挙啓発出前講座や大学生ボランティア、いわゆる選挙カレッジ生ですね、の企画による啓発事業を実施することに加え、今年4月の県議会議員の一般選挙に向けては、インパクトのある啓発やSNSの活用、親子で投票に行くことを推奨することなどを検討し、3月に公表を予定というふうに聞いております。選挙管理委員会には投票率の向上に努力を頂きたいと、私も強く思っているところでございます。
時事
今政府の方で、LGBTQに関して、大分いろいろあると思うんですが、埼玉県としては大分、LGBTQの相談専用の相談窓口をやったりとか、条例を作って、すごく積極的にされてると思うんですけれども、政府に対して求めること、若しくはあと、首相秘書官の発言についてどうお考えになるか、そこについて伺えればと思います。
知事
まず、順番逆になりますけれども、秘書官の発言については、私は政府内部から中枢におられる方が、発言をするようなことではないというふうに考えます。と申し上げるのは、実はそれぞれの個人の中で、確かに自分の規範というものはあるのかもしれません。ただ行政や、特に政府の中枢にいる方が、これを行政としてですね、自分の価値観を押し付けるとか、それを政策にするというのは、決して良いことではないと思うし、私たち埼玉県といたしましては、あらゆる人に居場所があり、生き生きと活躍ができる、そういう埼玉県を目指していますので、したがって仮にですよ、どういう思いを持っていようがですね、それは、私たちは全ての人が居場所があるような政策を作るべきだし、また社会も、皆さんがニーズがあったり、特にLGBTQについては以前から申し上げてるとおり、修学旅行前にですね、お子さんがその前の日に本当に悩んで、自殺まで考えるようなそういったものですから、私はそういったものである以上、それがその社会をたとえ変えるとしても良い方向に、県民、国民の皆さんの御意見を頂きながら変えていくのが、行政や政治家の仕事だというふうに思っていますので、その秘書官の発言そのものに対する評価ではないかもしれませんけれども、私たちとしてはそういう形で取り組んでいきたいと強く思っております。それから埼玉県といたしましては、以前から申し上げているとおり、宣言のようなですね、形だけではなくて、きちんと実質のところ、埼玉県が行っている手続については全て見直して、これを可能なものについては、率先して変更していく等を申し上げています。他方で、憲法の問題を含めて、例えばいわゆるになりますけれども、パートナーとか、パートナーシップ、こういったところについては、国が制度をどうしても変えなければならないということで、以前から国における検討を注目している、あるいはその国における制度について、議論をしていただきたい、このように申し上げておりまして、ここは変わらないところでありますので、是非これを機会にですね、これを奇貨として、決してもちろん良い話ではないんですけれども、これを奇貨として議論が深まっていくことを期待したいと思っています。
埼玉
順天堂大学からの医師派遣についてお伺いしたいんですけれども、先日2日に、順天堂大学から加須病院に対して、医師の派遣がされたというふうに発表が県の方からございましたけれども、その時にお伺いしたのが、現在は医師不足地域の拠点病院となる5病院について希望があり、医師派遣について検討、調整をされているということでしたけれども、今後についてその5病院から、更に多くの病院から希望を取るように、調整をするですとか、拡大とかの方向性があれば教えていただきたいのと、そもそも、この派遣についての受け止めを、まず教えていただければと思います。
知事
まず派遣に対するその受け止めになりますけれども、まずは、今年度からですね、医師派遣が実現したことについては、医療審議会から、今年度中に医師派遣を、ということで求められておりましたので、県北地域の拠点病院である済生会加須病院に、病院が希望していた整形外科の専門医を順天堂大学からお迎えすることができたということで、県としてもうれしく思っていますし、年度途中での、実は派遣ってのはそう簡単なことではないそうです。そういった意味からも、御尽力いただいた順天堂大学の関係者の皆様、また受け入れていただいた済生会病院にも感謝をしたいと思っております。県では引き続き、順天堂大学に対して計画的、継続的な派遣を依頼するなど、勤務医の確保に努めたいというふうに考えています。5病院と今検討を進めてる最中ですけれども、現時点では、この5病院の協議、調整に努めていきたいというふうに考えているところでございますので、まずはこの段階でしっかりと協議を調えたいと思います。
埼玉
今後(派遣が)1人で終わりということはないのかなと思うんですけれども、どのくらいの人数が派遣があったらいいなというお考えがあるのかどうかということと、これが県北地域の医師不足という問題に何か変化があるのかどうかというお考えについて教えていただければと思います。
知事
先ほど申し上げましたとおり、医療審議会から今年度中の派遣ということでしたので、まずは、今年度中の派遣がなされたということが、極めて重要なことだろうというふうに思っています。今後については今、要望があった病院への派遣が実現するよう大学と病院との間で協議が進められているところであります。まずは県北地域等の医師不足地域の公立公的病院で必要とされる診療科に必要な医師が継続的に派遣されるよう、順天堂大学には要請していきたいと思います。もしも、それが計画的、継続的に派遣されるようになれば、やはりその医師不足の地域ですから、たくさんいるところに行くよりも、当然効果は高くなってくることが期待されていますので、私どもといたしましては、最終的に何人という話はまだもちろん決定はしていませんが、まずは求めた年度内のことが起こり、そして、これが県北を中心として、起こることによって、不足する地域に効果的に継続的に派遣されることを期待したいというふうに考えています。
東京
ウクライナからの避難者への支援のことでお伺いしたいんですが、今、現在、県の方でも様々な支援されていらっしゃいますが、避難が長期化が見込まれる中で、更に細かいニーズを聞き取ったりとか、新しい支援策を考えたりですとか、もし知事の中でお考えがあれば教えてください。
知事
ウクライナの戦争においては、もちろん戦争が終わり状況が安定することをもちろん一番望んでいるところでありますけれども、私どもといたしましては、引き続き、必要な住居ですとか、こういったところについては支援させていただくとともに、通訳、あるいは長引くことが良いわけではないんですけども、そういった場合には生活支援等を引き続き行うつもりでございます。新たなニーズについては、現時点で把握してません。もし、部局の方でコメントがあればお願いいたします。
(県民生活部)
外国人総合相談センター埼玉の方でですね、ウクライナ語、ロシア語についても、相談できるようになっておりますので、今のところはそうした相談の実績はございませんが、今後もそうしたところで承ってまいります。
日経
トルコでの地震についてお伺いします。トルコで非常に大きな被害の地震が起きたわけですけども、知事は中東と関わりが深いということもありですね、知事の受け止めとですね、あと、政府のほかに、例えば自治体とかでいろいろ支援とか動くところもあると思うんですけども、埼玉県の対応等ありましたらお願いできればと思います。
知事
トルコの南東部ですとか、あるいはシリアの北西部において、我々が知っているところでは、2月7日の朝の現在においては、3,800名以上の方がお亡くなりになるという大規模な地震があったというふうに伺っています。県内には、トルコ人、全国で一位の1,948名の方がお住まいという地域でもありますし、まずはトルコ、そしてシリアの両国に対してお見舞いを申し上げたいと思っています。現時点では、国がトルコに国際緊急援助隊・救助チームを派遣したと聞いていますが、県としては、まずは、トルコ、シリアの両国の大使館にお見舞状を送付させていただきたいと思っています。そして仮に両国から県に対し、具体的な支援の要請があれば、検討させていただきたいと思っています。個人的な話をすれば、私もシリアの北部に、しばらくいたことがありますので、シリアのダマスカスもそうですが、今回被害があった地域にも学生時代にいたことがありますので、大変心配していますし、レンガ造りの真ん中に芯が入ってないような建物ですから、人的被害が大きくなるということで、深刻な状況にならないことを祈念していますし、かつてイランの地震の時に、日本のJICAや、赤十字が果たした役割がありますので、そういった役割を日本がもし必要であれば、是非果たしていただきたいと考えています。
日経
今、何か具体的な要請があれば検討したいということですけど、考えられる支援としてどういうあたりが考えられますか。
知事
現時点ではすいません、本当に第一報でありますので、現時点で、県が何かという話ではないと思いますけども、今後、物資だとか避難だとか、様々なニーズが出てくることはあり得るんだろうというふうに思いますが、まずは、状況を見守り、それによって本当に必要なものを行っていくことが必要だと思います。(終)
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