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掲載日:2022年11月16日

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知事記者会見 令和4年11月15日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:1,213KB)

知事発表

障害者アートの魅力発信について【該当部分動画(YouTube)】

知事

 本日は私の方から何点か御報告をさせていただきます。まず、初めに、「障害者アートの魅力発信」についてであります。県では、これまでも、多くの方に芸術性・創造性にあふれた活動であります「障害者アート」の魅力に触れていただくことにより、障害者に対する理解を深めていただくため、平成21年度から、障害者アートのすそ野拡大・魅力発信事業をスタートさせていただき、障害のある方向けのワークショップの開催のほか、障害のある方々の舞台公演の実施やアート作品の展示などに毎年取り組んでまいりました。このように、障害者の文化芸術活動を推進することは、誰もが活躍し共に生きる社会を実現するためにも重要なことであり、今年度スタートいたしました「埼玉県5か年計画」でも、障害者の自立と生活を支援するための取組の一つとして位置付けております。さらに、これはSDGsの基本理念である「誰一人取り残さない社会の実現」にもつながるものであり、県としては、障害のある方もない方も含めて、あらゆる人が地域の中で活躍できる「共生社会」の実現に向け、今後も障害者アートを通じて、障害者に対する理解が促進されるよう積極的に取り組んでいく所存であります。このため、今年度は、障害者の方々が作成したアート作品に、より多くの方が触れ合う機会を創出することを重点に事業を展開しております。こちらを御覧いただけますでしょうか。こちらに展示した絵画は、上尾市にお住まいの小幡海知生(おばたみちお)さんがお書きになった「539人と13びきのこころ」という題名であり、大変ユニークな作品でありますけれども、目を引く印象的な作品だと思います。県では、このような魅力あふれる障害者アートの発信に力を入れておりますので、今日は具体的な取組について、順に御紹介をさせていただきたいと思います。

 まずは、「障害者アート企画展」の実施であります。障害者アート企画展は、県内にお住まいの障害のある作家が描いた、こちらの絵にもあるような個性的で魅力的で素敵な作品を集めた芸術性、創造性あふれる本格的な美術展であります。毎年、県では、障害のある方の美術作品等の表現活動を調査するとともに、障害者アート企画展への出展希望も募っております。出展希望があった作品につきましては、美術の専門家や福祉施設の職員など、様々な分野による多様な視点から検討を行い、展示作品の選考を行っています。障害者アート企画展では、300点を超える、こちらに見えますかね、選りすぐりの作品が展示され、障害者アート作品の魅力がぐっと凝縮をされた美術展となっています。開催期間ですが、12月7日から11日までの5日間、北浦和駅西口徒歩3分、埼玉県立近代美術館で開催いたします。入場無料ですので、お1人でも多くの方にお越しいただきたいと思います。数多くの障害者アート作品を鑑賞していただける機会です。是非、足を運んでください。作品の魅力を味わい、お気に入りの作品を見つけていただきたいと思います。次に、「障害者アートオンライン美術館」であります。障害者アート作品を時間や場所を問わず、楽しんでいただくということをコンセプトに、県のホームページにてオンライン美術館を常時開催しています。公開作品は随時追加をしており、ホームページにお越しいただく方を飽きさせない工夫が施されており、気軽にアート作品をお楽しみいただけます。また、オンラインならではのコンテンツとして、作者の創作風景を紹介する動画を掲載しており、作家の作品に対する思いや創作過程などを知ることができます。加えて、美術関係者や福祉施設職員など、様々な分野の有識者が執筆した障害者アート作品にまつわる寄稿文を掲載しており、障害者アート作品の魅力や意義について知ることができます。まずは、ホームページにて、「埼玉県障害者アート」と検索をしていただくと、このように魅力的な作品に出会うことができます。

 次に、「集客施設における障害者アートの取組」について御説明します。障害者の芸術文化活動をより多くの方々に知っていただきたい、その思いで、県内の集客施設に障害者アート作品を常設展示しています。このプロジェクトは、障害のある作家、あるいは障害者施設からアート作品をお借りをし、美術系の大学に作品選定や解説の作成に御協力いただき、ホテルや公共施設から展示場所を提供いただいた上で、産学官民の取組として、実施させていただいています。気軽に障害者アートを鑑賞していただけるよう県内14か所において、閉館日等を除けば常時展示しています。展示作品には、美術系大学の学生が、直接作家への取材を行って作成した作品解説も掲示しており、作品の魅力をより深く感じてもらえる工夫がございます。例えば、パレスホテル大宮や熊谷のホテルヘリテイジ、さいたまスーパーアリーナなど多くの方々が訪れる場所に展示してあります。お近くにお越しの際には、障害者アート作品の実物を御覧いただき、その魅力や迫力に是非触れてみてください。

 次に、「企業における障害者アートの取組」について説明します。県では、令和3年度より、民間企業に対し、障害者アート作品の展示や、障害者アート作品を商品デザインに取り入れるなど、アート作品の利用の働き掛けを行っています。障害者アートの利活用を促進することは、障害者への経済的支援とともに、障害者に対する県民の皆さんの理解を深める重要な機会になるものと考えています。また、企業と障害者が接点を持つことによって、社会参加を進めていくきっかけにもなることを期待しています。これまで、県のマッチングで、県内企業において、絵画作品のリースによる社内展示が実現しています。例えば、入間市に本社を置くカネパッケージという会社では、来客が通行するオフィスの通路部分に絵画作品を展示をしたところ、来客が足を止めて、絵に対して興味を抱くなど、大変好評だという話を頂いています。あるいは、本庄市に本社を置く真下建設株式会社では、社内の応接室にそれぞれ絵画作品を展示してもらいました。存在感のある絵画によって、室内に彩りが生まれ、好評を博していると聞いています。今後も、来客の注目を集めることが期待されます。これらの障害者アート作品の利活用は、企業のCSR、SDGsへの取組をより効果的にPRすることができ、企業の理解者、共感者の増加も期待できます。また、作品の展示に加え、障害者アート作品を、例えばカレンダーや広報紙などのデザインとして利用すれば、オリジナリティがある商品の開発につなげることが可能です。本年度も既に、複数の企業から障害者アートの展示について照会を受けています。是非、企業の皆様におかれましても、企業活動において、障害者アートを取り入れていただけるよう検討願います。企業も障害のある方も、双方が、WIN-WINの関係になるこの取組を今後とも積極的に推進したいと考えています。県では、障害のある方もない方も共に活躍し、支え合える共生社会を実現するため、より多くの方に障害者アートの魅力に触れていただきながら、障害者に対する理解を深めていただけるよう、引き続き、取り組んでまいります。

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高校3年生に対するワクチン接種支援について【該当部分動画(YouTube)】

知事

 続いて、「高校3年生に対するワクチン接種支援」であります。県では、受験や就職など、人生でも大切な時期を迎えることとなる高校3年生等に対するワクチン接種を支援するため、県接種センターにおいて、高校3年生等を対象とする専用の接種日を設定することといたしました。時期は、受験シーズンを直前に控えた12月12日から14日までになりますが、この3日間の間、東西南北のそれぞれの会場におきまして、接種を実施します。具体的には、大宮から徒歩3分のソニックシティビルにある「南部会場」では、12月12、13、14日の3日間、そして(熊谷駅から徒歩3分のニットーモールにある)「北部会場」では12日の1日。そして川越から徒歩1分の山崎ビルの「西部会場」では13日の1日、そして南越谷・新越谷駅の至近である、徒歩3分の南越谷ラクーンの「東部会場」では14日と、12日から14日まで特別に接種枠を設けることといたしました。時間は、すべての会場とも10時30分から19時までで、どこもターミナル駅から近く御利用いただきやすいと思っています。対象は、初回の接種が既に完了しており、前回の接種日から3か月が経過した高校3年生のほか、定時制高校の3、4年生、専修学校高等課程の3年生も対象であります。使用するワクチンですが、オミクロン株対応2価ワクチンのBA.4-5対応型のファイザーワクチンを用いることとし、最大3,000人分のワクチン接種枠を準備しています。本日、午後3時から県の専用予約サイトにて、申込みの受付を開始することといたします。詳しくは、埼玉県ワクチン接種センターで検索いただき、そこから専用予約サイトで御予約をお願いいたします。接種の際には、市町村から送付された接種券、学生証、保険証をお持ちください。さらに、ワクチン接種は希望するけれども、県の接種センターまで距離があり、時間を要する、こういった高校もあります。そこで、ワクチンバスによる高校3年生への出張接種を併せて実施することといたします。こちらは、学校からの希望を踏まえて、ワクチンバスを出動させます。実施する期間は、12月15日から23日のうち、日曜を除く8日間を予定しております。教育委員会とも連携し、公立・私立を問わず、高校に意向調査を実施した上で、バスを派遣することといたします。不安なく受験勉強に専念し、また安心して、残りの学校生活を過ごしていただけるためにも、高校3年生の皆様には、是非この機会にワクチン接種の検討をお願いいたします。私からは以上です。

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朝日

 知事発表について、障害者アートの件で2件伺いたいんですけれども、1件目が障害者アートの、今のこの取組について障害者の自立のための一つの支援とお話があったんですけれども、障害者の自立の状況、就労の状況だったりとか全般的に自立に関する状況だったり、変化っていうものをどのように捉えてらっしゃるのかっていうのを伺えればと思います。

知事

 誰もが生き生きと活躍ができる社会を実現するということは、私たち、埼玉県が一丸となって取り組んでいる取組の一つです。障害者の方にとっては、障害のあるなしに関わらず、その能力と希望に従って活躍ができる機会というものが与えられるべきだと我々は考えていますし、そういった環境を育むことが、県の一つの役割だと思っています。そのうちの障害者の方の能力、本当に十分、大変豊かな能力をお持ちの障害者の方々もたくさんおられますので、この絵を見ていただくと分かるように、私にはこの能力はない。やはりこれだけユニークな絵を創造力に富んだ絵を描ける方々おられますので、そういった方々に是非、機会を与えていただきたいということを、企業さんにお願いしたり、あるいは一般の方々にお越しいただいてこんなに素敵な、そして、独創性に富んで、そして、創意工夫に富んだものがあるんだということをお知らせをするというのは私たちの仕事だと思っていますので、これらの支援が自立に少しでもつながるように、我々としては努力をしていきたいというふうに考えています。

朝日

 2点目がちょっとアートと直接関わりがなくなってしまって恐縮なんですけれども、先日も分身ロボットを使った障害者の就労支援の話とかがあったかと思うんですけれども、このように他に障害者支援っていう観点で、県が今、力を入れてらっしゃるような施策があればお知らせいただけますと幸いです。

知事

 もちろん我々その就労施設に対する支援を行ったり、あるいはその障害者の方々とのマッチングや、さらにはその能力を引き出していただけるための支援施設、学校、こういったものの運営を通じて、継続的にこれを執り行っているところでございます。他方で、先ほど申し上げた、それぞれ個性に富んだ、ユニークな能力をお持ちの方々、あるいはそれが是非やりたいと意欲ある方がおられます。そういった方々については、折に触れ、企業さんや民間の方々のマッチングも含め、幅広い支援を行ってまいりましたし、引き続き、ここに力を入れていきたいと考えています。

朝日

 2点目のワクチンの方にちょっと質問を移らせていただくんですけれども、これって今、大体この2価ワクチンの県の接種会場って混雑していて、予約が取りにくいという状況があったりするんでしょうか。高校生の特別な枠を設ける理由っていうのに、何か、そういった事情があるのであればお知らせください。

知事

 埼玉県のワクチン接種については実はこのところ、新規陽性者数が増加するに伴って、ワクチンの接種センター会場についても、徐々に混み合うという状況ですが、必ずしもいっぱいで、何日も待たなきゃいけないという状況にはありません。他方で、高校3年生というのはその人生の中で、とても大切な時期をこれから、冬に迎えることになりますが、ちょうどこの年末年始の時期は、過去2年間、いずれも新型コロナウイルスの流行時期に当たっています。そうなるとですね、例えば受験シーズンとか、あるいは就職前の短いですね、最後の学生生活の期間が、仮にですよ、そういった流行シーズンに当たってしまうと、自分たちの希望に従って様々なことを行いたいのに、その機会を失ってしまうという可能性があります。そこで、新しい4月からの生活を、悔いなく迎えていただくためにも、高校3年生等の皆様には、是非改めてこういった機会を設けるのでというキャンペーンをさせていただいて、そこで、自分たちのチャンスをふいにしないような、といったことを検討いただきたいというのが今回の主旨であります。

朝日

 今のお話にあった何日も、予約が取れないというな状況にはないという話だったんですけれども、具体的に予約率とかってどれくらいで今推移してるんでしょうか。

保健医療部

 県の接種センターで言いますと、曜日によって違うんですが、調べると大体4割強ぐらいの状況でございます。金曜日、土曜日はちょっと取りづらくなっているような状況でございます。

朝日

 引き続きで恐縮なんですが、今、オミクロン対応のワクチンの接種が進められてると思うんですけれども、どうしてこのオミクロン対応ワクチンなのかっていうのが、いろんなところで、話は出てると思うんですけれども、改めて知事の方から御説明いただけますと幸いです。

知事

 この新型コロナウイルス感染症向けのワクチンについては、もともとを使っていたワクチンも、このオミクロン株に対して無効というわけではありませんけれども、どうしてもその変異株や亜種が出てくると、それに応じて、どうしてもそのワクチンをですね、逃避する率が高まってくる、彼らもその生存本能っていうんでしょうか、あるんでしょうか、と言われています。そこで、オミクロン株に対応したいわゆる2価ワクチンを接種をしていただくことによって、より有効な形になるというふうに言われています。そこで、私どもとしては、現在流行しているオミクロン株BA.1対応(ファイザー社、モデルナ社)、若しくはオミクロン株BA.4-5対応(ファイザー社)の、今、ワクチンが3種類、大人向けには出ておりますので、これを今積極的に打っていただくことによって、今後、例年、これまでの過去2年から考えると、流行してきた冬の時期の前に、今打っていただく。しかも恐らく現時点では、オミクロン株系というんでしょうか、新たな亜種が出てきてますけれども、いずれにしても、変異株としてオミクロン株系でございますので、それを打っていただくことが重要というふうに考えています。

朝日

 あと最後になるんですけれども、高校生も打つ、オミクロン対応のワクチンで(11月)13日の接種率が10パーセントとホームページで拝見したんですけれども、この数字をどのように捉えていらっしゃるかっていうところと、仮にこれが低いのであれば、その理由だったり、高いと見ているのであればその理由っていうのを伺えればと思います。

知事

 理由については想像するしかないと思いますけれども、私たちとしては、この過去1か月ぐらいですか、見ていると、10代以下の方々の新規陽性者が全体の陽性者に占める割合が極めて高くなってきています。特に、学校、幼稚園、保育園は、約2割近くまで上がっているということで、これは家庭内がやはり多いんですけれども、全体から見るとですね、家庭内感染が多いんですが、家庭内感染に迫る勢いまで来ています。やはり、そこの大きな要因の一つは、ワクチンの接種率が、他の年代に比べて低いということにあるんだと思います。我々といたしましては、いわゆる一般論で言うと若い方は、相対的に高齢者の方よりも、重症化しにくいとか、あるいはお亡くなりになる方が割合として少ないとか、そういった話がありますが、どうせ自分は大丈夫と思ったり、あるいはその1回、2回受けて、あるいは陽性なったから大丈夫と思われているかもしれませんけども、決してそんなことはありませんので、ワクチンを打つことによって着実に確実に、重症率、あるいは死亡する割合は減ると同時に、感染する割合も一定程度、効果があるというふうに言われているので、是非そこは接種をお願いしたいというふうに思っていますが、どうしても若い方の中にはどうせ重症化しないとか、あるいは1回陽性になったから大丈夫だとかそういうお考えである方が、相対的に多いのではないかというふうに我々は想像しているところなので、その後の、ワクチン接種した後のですね、副反応が気になるからとかいう理由でですね、ワクチン接種を控えることは是非やめていただきたいと思いますし、最近少数ではありますけれども、10代以下でも深刻な状況になるといった事例も見られています。やはり、これは確率の問題ではありますけれども、若いからといって重症化しないというわけではありませんので、そこは是非、冷静に検討いただきたいと思います。

朝日

 この、オミクロンの、この10パーセントっていう数字に関して、10代以下の方が、特にこう接種が少ないっていうようなそういう分析っていうことでいいんですか。

知事

 我々想像ですけど先ほど申し上げたとおり、当初の頃と違って、今、徐々にですね、1回接種したからとか2回接種したから、あるいはその重症化の率が減ってきてますので、全体的にですね、大丈夫だとお考えになる方が増えているのではないかというふうに想像しています。

時事

 お子さんに対するワクチン接種の関係で3点ほど伺いたいんですけど、まず1点目、これ3,000人って数字なんですけど、ちょっと人数少ないかなという感じがする一方で、キャパシティの問題もあるのかなという感じもするんですが、県内の高3どれぐらいいて、何パーセントに当たるのか、そこら辺について3,000人、もうちょっと増やせないのか、そういうところについて伺えればと思います。

保健医療部

 高校3年生が令和4年度で約5万2,000人でございます。で、3,000人ですので、1割弱ぐらいですので、規模からすると、お近くで受ける方もいれば、受けない方もいらっしゃるとすれば、適正だなと思ってございますが、非常に盛況であれば、枠を増やすとか、ワクチンバスの関係もございますので、対応していきたいと考えてございます。

時事

 ワクチンバスの出動があるんですけども、これ先ほど知事から、なかなか接種会場まで遠い方が対象ということだったんですけど、これ用に何か例えばワクチン何人分用意したとかそういうのはあるんでしょうか。

保健医療部

 こちらの方は、打てる能力とあと希望者の数によりますので、現段階で何名とかっていうことはございません。

時事

 知事に伺いたいんですけど、これ高3は人生の岐路に立つという話だったんですけども、例えば中学受験だとか高校受験だとか、小学校の受験だとかっていろいろあるんですが、何かそこら辺について特に何か今後配慮されたりとかっていう予定はあるんでしょうか。

知事

 現時点では高校3年生に対して考えておりますが、例えば、高校受験の時期を迎える中学生の場合を考えると、15歳以下になるので、保護者同伴での接種になるとともに、地元の市町村の中学校に通ってる方が相対的に多いと思うんですね。高校生の場合には電車や公共交通機関を利用しているので、県内4か所のこの会場のいずれかに来ることがより容易だと思いますけれども、中学生については、必ずしも、高校生ほど、そういったことに慣れていないと思っていますので、こういったことから、中学生についてはかかりつけ医や御自宅の近くの医療機関で接種をしていただくことが合理的だというふうに考えています。以前から申し上げてるとおり、ワクチン接種は市町村が主体であり我々がその支援する立場ですけれども、そういった支援する必要が、例えばものすごく中学生が受けられないとかですね、そういった状況があるのであれば、それを改めて検討したいと思います。

埼玉

 ワクチンについてお伺いします。知事は先日13日にオミクロン株対応ワクチンを打たれましたけれども、今回高校生も次の日の予定とか考えることがあると思うんですが、知事の御経験からして、副反応等、次の日の体の具合というのはどうだったのかということを教えていただければと思います。

知事

 私の場合、今回4回目の接種になりますけれども、おかげさまで毎回、ほぼ副反応がないという状況で、今も一昨日、左手に受けましたが、もう今は何も感じない状況であります。ただ多くの方々が、我々お伺いをすると、どうしても腕が重いとか、そういった方が比較的多いということも事実ですので、高校生の方々、なかなか翌日、ただどういう副反応出るか、出ない方も若い方もたくさんおられますので、そこは分かりませんが、ただいずれにせよ、例えば受験日とか、それが近くなるときの前に、今打っていただくということが重要だと思うので、是非、この機会がその後よりも恐らく影響が少ないでしょうから、今受けていただくことをお勧めしたいと思っています。

毎日

 ワクチンについてなんですが、ワクチンバスを出すということで、その学校が希望すれば、例えば少ない人数でも出していただけるのか。あとその他に、意向調査という言葉があるんですけれども、現在その意向調査をもうされたのか、されたのでしたら、その結果等を教えていただければと思うんですけれども。

知事

 まず人数ですけれども、例えば、埼玉スタジアムで一番最初にワクチンバスの出張接種を行ったときが、実は実績107人でした。もちろん、1人で行くかというと、なかなか難しいところもあると思いますけれども、取りまとめていただけるのであれば、一定程度の人数がまとまるのであれば、今申し上げた100名程度がマックスになるかもしれませんけれども、我々としては行かせていただきたいと思っています。バスにつきましては、希望日のおおむね2週間ほど前ぐらいを目途にしていただいて、学校側が、例えば生徒の接種意向を確認していただいて、県に申し込みをしていただくということになると思いますし、県立学校の場合には、県の教育委員会が各学校で希望を取りまとめ、そしてそれから判断をするということになりますが、ここについては、私たちは、まだ現時点ではそういった希望が挙がってきておりませんけれども、今後、これを取りまとめたいと思います。なお、最初人数の話がありましたが、人数だけではなくてですね、例えば、こういった接種センターからの距離ですとか、それから人数、これらを総合的に判断させていただくことになりますので、例えば近いところは人数が多くても、例えば、どこどこのセンターがすぐそばなので行ってくださいといったことも、希望が多い場合にはあり得ると考えています。

保健医療部

 補足をさせていただくと、調査は今日から取り始めているので、まだ結果は出ていません。知事もおっしゃったようにMAXは100人ぐらいになるかと思うんですが、最小単位は場所と人数を勘案しますので、確定ではないんですけれども、おおむね15人ぐらいというのは1つの目安かなと思ってございますが、確定の数ではございません。

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幹事社質問

「全国版 旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンについて【該当部分動画(YouTube)】

 

朝日

 全国旅行支援がスタートしてから1か月がたちましたが、県内の利用状況の分析と、これまでもお話あったかと思うんですけれども、感染状況を踏まえながらの感染防止と経済の両立っていうのを、どのように図っていくかということをお伺いできればと思います。

知事

 まず利用状況なんですけれども、全国旅行支援が開始してから約1か月たった11月10日、31日目になりますけれども、そこでの暫定値でお話を申し上げると、利用者数は約9万2,000人であります。1日当たりの利用者数は、31で割りますので約3,000人ということになりますが、これは比較をすると、以前好評でしたブロック割のときと比較しても約1.6倍と、より多くの方に御利用をいただいている段階でございます。また、全国旅行支援に参加する宿泊数、宿泊施設の数ですけれども、ブロック割のときよりも約2割増しの224施設、クーポンを利用できる施設の場合には約2倍の6,053施設となっており、多くの県内事業者に旅行需要喚起の機会が拡大をしているというふうに評価しています。宿泊施設からは、ブロック割で対象外であった東京都民が利用するケースや、あるいは福岡県や愛知県等、関東以外から多くの新規のお客様が増えたといったお声を頂戴しています。一方で、2020年のGoToトラベル以来の全国規模での観光支援キャンペーンであるので、多くのメディアに取り上げられたことによって、注目がものすごく集まってですね、旅行会社と宿泊施設の事業者ごとの予算枠を超える予約が入ったことで、予約を一時停止するような状況も生じています。我々といたしましては、現時点では順調に来てはいるものの、予算枠が不足する場合には、この予算の追加を、希望した事業者に追加の予算枠を割り振ってきました。また先週の11日金曜日にも、追加配分をちょうどしたところでございます。この予約状況については、旅行会社にヒアリングをしたところ、予約のキャンセルも、実は多く発生しているので、予約と実際の利用者数にはギャップがあります。そこで、旅行需要が必ずしも正確にはつかめないというふうに聞いていますが、今後も、事業者に丁寧なヒアリングを実施しながら、状況を確認して、実際に予算枠が不足していると考えられる場合には、国に追加予算の要望も行いたいと思っています。なお感染防止対策の両立ですけれども、このように今は観光応援キャンペーン、特にこれから旅行に関しては、どちらかというと閑散期に入ってきます。そういった中で、可能な限り観光の支援を行っていきたいと考えるものの、現時点の感染状況において、これらのキャンペーンを取りやめることは検討していませんが、しかしながら、状況に応じて適切にこれを対応していきたいと思っています。そこについては、医療のひっ迫状況や総合的な判断にはなりますが、こういった事態を避けるためにも、御利用される皆様には、旅行事業者と同様に高いレベルの感染防止対策を講じていただきたいと改めてお願いいたします。

朝日

 今お話があった、キャンセルが発生していても実際の状況とギャップがという話があったんですが、このキャンセルってのは、県としてはどれくらいがあってとかってのは、把握しようがないものなんでしょうか。

産業労働部

 キャンセルの状況については全数把握まではできてなくてですね、個々にいろいろ大手のOTAさんとか、旅館等に聞いた状況ということでございます。

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その他質問

新型コロナウイルスの感染動向等について①【該当部分動画(YouTube)】

朝日

 コロナについて数点伺いたいんですけれども、1点目に政府の方針で都道府県知事が出せる医療非常事態宣言であったりとか、対策強化宣言に対する考え方が示されたと思うんですけれども、現状を踏まえて、これらの発出の見込みだったり、見通しも含めてどのようにお考えかというところと、あと現在の感染動向について、どのように見てらっしゃるかというところを伺えればと思います。

知事

 まず御指摘の対策強化宣言、それから医療非常事態宣言、まだ国は仮称だと言ってますけれども、この両者については、令和4年11月11日に開催された第20回新型コロナウイルス感染症対策分科会で、医療負荷増大期において、都道府県が実施する住民、事業者への要請、呼びかけについて、国の指針が決定されたという段階であります。新たな亜種の流行や第1波、第2波といった波のたびに新しい宣言が作られることによって、医療機関や事業者、県民は困惑をされる方も少なくはないと考えますが、県としては、可能な限り分かりやすい広報に努めることによって、もちろんそういった事態にならないことが1番いいんですけれども、早期に県民の皆様に、この場合にはこうしますという話はさせていただきたいというふうに思っています。他方で、具体的な対応の詳細については、今庁内で検討しており、今後については専門家会議に諮らせていただき、この意見を踏まえて総合的に判断をしたいと思っています。また見通し、見込みについては、陽性者とか医療のひっ迫状況によるので、私どもとしては見込みを立てることはできませんが、ただ、危機管理はやはり悪い方向から考える必要があるので、可能な限り早期に、専門家会議に対して諮問を行いたいと思っています。そして2つ目の感染症の今の状況でありますけれども、昨日、新規陽性者で見ると1,719名と、前週同曜日と比較して182人の増加となりました。しばらく下げ止まりにあったと思いますけれども、10月後半から増加傾向を続けています。いつも申し上げてるとおり、新規陽性者の多寡だけに左右されることはありませんが、医療機関の外来のひっ迫状況で申し上げると、アンケート調査によると、9月の第5週からは10パーセント前後がひっ迫していると回答していましたが、10月の第4週には13.9パーセント、11月第1週には23.7パーセントと、診療・検査医療機関のひっ迫度合いが明らかに増加しております。それをもって前回も申し上げましたが、第8波に入った可能性が高いと我々は見ているわけであります。また、入院患者数の増加に鑑み、こういった状況でございますので、11月28日からフェーズⅣに病床は移行するということを、昨日要請いたしました。重症病床については現時点でもまだ余裕がありますので、中軽症病床はフェーズⅣですけれども、重症病床はまだフェーズⅠのまま維持するつもりであります。ちなみにフェーズⅣの要請病床数は1,580(床)ということになります。いずれにいたしましても、第8波に入った可能性があるとはいえ、第7波よりは緩やかな上昇を、今のところ見せており、現時点では警戒を強めると同時に、県民の皆様にはこれまでお願いをしてきた感染防止対策に努めていただくとともに、冬に一気にピークを迎える可能性も否定できないので、以前から申し上げておりますけれども、インフルエンザとのツインデミックの可能性があって、その場合にどうしてもインフルエンザの判定をする時間的余裕の問題があるので、是非御自宅で、抗原検査キットを事前に購入していただくことを、改めてお願いをしたいと思っています。

時事

 2点ほど伺いたいんですけれども、今の発言の中でありましたけども、(11月)28日からフェーズⅣに引き上げるということで、昨日決まったということですが、どういうやり方で正式決定したのか、そこら辺について伺えればと思います。

知事

 フェーズⅣについては庁内で協議をして、そして必要と認めたために要請をさせていただきました。

時事

 専門家の意見を聞いてというわけではないのですか。

知事

 フェーズ判断については、聞く場合もありますけれども、必ずしも必要があるというわけではないと思っています。

時事

 あともう1点。先ほどのものともちょっと絡むんですが、コロナの、若い人の割合が多いということで、ただ、もうこれから寒い時期に来て、学校とかの換気対策とか重要だと思うんですけど、これについて何か考えられてるものがあればお願いします。国の方でも第二次補正の方で、何か経費が予算化される予定を聞いてるんですが、これについて改めて伺えればと思います。

知事

 国の方についてはまだ正式に何も受け取っていません。他方で教育局を中心として、若い方って必ずしも学校だけではないですけれども、教育局を中心としてこれから暖房がですね、入ってきて特に窓を開けるのが嫌になってくる時期です。そういった意味では、換気対策の強化について今、教育局で検討を進めており、先ほど申し上げた専門家会議に、この件についても諮る予定であります。

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県庁オープンデーについて【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 昨日の県民の日についてお伺いします。3年ぶりの県庁オープンデーが実施されて、知事も庁内を回られていらっしゃいましたけれども、御感想とか、感触はいかがだったでしょうか。

知事

まず県民の日、3年ぶりにあのような形で開催をすることができ、またお天気にも恵まれ、多くの方々に、訪れていただきました。県民の日というのは、やはりこれまでの埼玉県の歩みを確認をすると同時に、自らの故郷について思いをはせていただく日であるということに鑑みれば、とても意義深かったというふうに思っています。また、その中では、様々な団体や企業さんにも御協力いただいて、盛り上げに一役買っていただきましたし、その中でも、例えば災害だとか、あるいは障害者団体の方々に障害の理解といったものを惹起(じゃっき)していただいたり、そういった意味から言えば、我々としてはとても良かったというふうに思っていますし、私自身、本当に多くの方にお越しいただいてよかったと思ってます。ただ、庁内の建物を利用した展示とかが、まだ残念ながら、かつてと同じにはできていませんので、一刻も早くこういったことをしたい。それともう一つの意義としては、県民の日のオープンデーだからということではないんですけれども、埼玉県が力を入れて取り組んでいるDXについて、ARとかの技術を活用して、子供たちにも楽しめるといった取組や、あるいはVTuberに来ていただくとか、そういった意味でのデジタルとお祭りの融合といったものを体験していただいたというのはとても良かったんだというふうに思っています。

埼玉

 知事が一番気に入ったブースというか、出展はありましたでしょうか。

知事

 気に入ったブースですか。気に入ったっていうと変ですが、私が一番良かったなと思うのは、多くの県民の方が、本当に久しぶりに県庁来て子供連れで、笑い顔を見せてくれたってこと、これは一番やっぱり何よりも良かったというふうに思っています。それぞれの出し物というよりもそっちですかね、一番、正直本当に感謝したのはですね。

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新型コロナウイルスの感染動向等について②【該当部分動画(YouTube)】

東京

 コロナ関連で2点お伺いしたいことがありまして、1点目は先週の会見でも出たと思うんですけれど、今、県内でインフルエンザの感染が引き続き、あまり流行が見られない状況なのかということを確認したいのと、あともう1点はこのオミクロン株の亜種、これ県内でも、まだ確認されてないかどうか、これ2点お聞きしたいと思います。

知事

 まず最初の件については、以前とまだ状況は変わっておりません。流行の兆候は見せていないというのが私たちの判断でございます。それから亜種の件ですが、11月9日と10日の2日にわたり連続でですけども、相次いで県内でBQ.1.1系統に感染した陽性者2例を確認いたしました。これは、埼玉県で初めてのこととなります。この1例目と2例目は、他方で、全く異なる地域で発生しているために、両者の関係については不明でありますし、現時点で両者に関係があるという何らかの証拠は出てきていません。新型コロナウイルスは絶えず変異をしています。BQ.1.1が第7波のような感染拡大を引き起こし、流行の大きな波を形成するかどうかは分かりませんが、専門家会議等の指摘によれば、このBQ.1.1、ワンポイントワンはですね、の重症化率は必ずしもこれまでのオミクロン株よりも高いということは報告されていないということでありますが、ただ、我々としてはですね、どういう状況かも多くの知識があるわけではありませんので、引き続き注視していきたいと考えています。

東京

 今のお話だと11月9日と10日にもう一人ずつその感染が判明したということだと思うんですが、この二人のその年代とか性別とかって教えていただくことは可能ですか。

保健医療部

 お一人が40代男性の方で、もう一人の方が20代女性の方です。9日の人は40代男性です。10日は20代女性です。

東京

 お二人とも特に重症化とかはしていないような状況でしょうか。

保健医療部

 重症化はしておりません。

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「10増10減」法案の衆議院本会議での可決について【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 衆議院の小選挙区の定数を10増10減する公職選挙法改正案が、衆議院本会議で可決され、本国会で成立する見通しです。埼玉県では一つ増えて16選挙区となります。さいたま市岩槻区や吉川市などを統合し、16区が新設されるほか、多くの選挙区で境界線が変更されますが、今回の改正案について、知事の御所見を伺います。あともう1点ですね、今回境界線を複雑に変更されるなど、有権者への周知が必要になるかと思いますが、県としてどのような取組を行っていくか併せて伺えますでしょうか。

知事

 まず10日に公職選挙法の一部を改正する法律案が衆議院本会議を通りました。今回の改正は、6月16日に行われた衆議院議員選挙区画定審議会の衆議院小選挙区選出議員の選挙区の改定案についての勧告を受けて、令和2年国勢調査の結果に基づく定数の配分や、選挙区の人口格差を2倍未満とすることなどを目的に行うものと承知をしています。改正案では、埼玉県の小選挙区は1選挙区増の16選挙区となると同時に12選挙区において区域の変更がなされるとされています。審議会からは、実は事前に県としての意見を求められておりました。そこで県は、市町村からの意見を取りまとめて回答させていただきました。その市町村からの回答の中で、多くの市町村から圧倒的に出たリクエストというのが、市町村域ごとの分割の解消、それぞれ例えば〇〇市が二つになってしまっているとか、こういった分割の解消を求められていました。これまで8か所が分割区域でありましたが、そのうち、川口市を除く7か所で、この分割区域が解消されました。そういった意味では、主要な我々の要望については、進展があったというふうに受け止めており、前向きにこの我々の要請に対して回答していただいたものと考えています。なお、広報ですけれども、今後、法改正がなされた際には、混乱が生じないよう、県においては広報紙あるいはホームページへの掲載や、ポスターの掲示、チラシの配布などで、法改正の内容を周知すると同時に、市町村と連携しながら、有権者への周知に努めてまいりたいというふうに考えております。

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新型コロナウイルスの感染動向等について③【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 コロナの医療体制についてお伺いをしたいと思います。先ほど発表の中でですね、病床確保計画、フェーズⅣに引上げという話がありましたが、第7波のときにですね、病床があっても、医療機関の中では、医療スタッフが感染をしたり、若しくは濃厚接触者になったりして、人手が不足したというようなケースもあったかと思います。今後ですね、感染再拡大していまして感染者が増えるということが想定される中で、その病院であったりとか、医療機関の人員不足への対策とかというのは何か考えられていますでしょうか。

知事

 医療機関それぞれにおいて医療機関のBCPの策定に基づいて、適切な対応を行っていただきたいというふうに考えています。国としてはですね、エッセンシャルワーカーの療養期間を短縮する等の措置をこれまで講じてきていますが、ただ他方で、これ病院での感染は絶対避けるということで、なかなか国の定めた療養期間どおりにはなっていないのが現状でありますので、それぞれの医療機関の工夫はあろうと思いますけれども、医療機関のBCPに合わせてしっかり対応していただきたいと思っています。なお、これは現時点で直ちにこういった措置を行うことは考えておりませんけれども、感染症法の改正によって16条の2により、都道府県知事は病院等の医療機関に対して必要な措置を求めることができるという改正がなされました。必要な場合には、我々はこういった措置を実施することになると思いますけれども、ただ、現時点でそれを行うとは思っていませんし、そこについてはどのような形で行うかについては、医師会等、関係機関とも密接に協議をしながら検討を進めていきたいと考えています。(終)

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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