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掲載日:2022年10月19日
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知事
お疲れ様でございます。まず私の方から何点か御報告をさせていただきたいと思います。まずは、令和5年度の予算編成方針についてであります。本日、県庁内各部局に予算編成方針を示し、令和5年度の予算編成作業が本格的にスタートすることとなります。長引くコロナに加え、ロシアによるウクライナ侵略や円安の進行などにより、原油価格・物価高騰は先行きが見通せず、県民や事業者が置かれる状況はますます厳しくなっていくことが予想をされます。令和5年度は、まずはコロナに対する備えはもとより、足元の経済的なダメージから1日も早く回復をしていく必要があります。また、この危機を乗り越えて、企業利益が個人所得の向上につながる経済の好循環を目指し、産業構造や働き方・暮らし方に変革をもたらす効果的な取組を通じて、今後迎えるであろう人口減少社会の中でも、持続的な発展をしていくための礎を築いていく所存であります。このため、令和5年度の予算編成は、次に掲げる三つの方針のもとに行います。まず1点目でありますが、「『人・企業・地域』の未来への確かな布石」であります。現在直面しているコロナ禍、原油価格・物価高騰の危機に対し、これまでも全力で取り組んでまいりましたが、コロナ禍は人々のデジタル化への意識を一転させ、テレワーク等の身近な変化だけではなく、新たな価値を生み出すデジタルトランスフォーメーションが進む契機となりました。また、物価高騰をきっかけにし、再生可能エネルギーの活用などの脱炭素化や、物価高騰等の影響を受けにくい経営体質への転換がますます進んでいくものと見込まれています。75歳以上の高齢者人口が日本一速いスピードで進んでいく埼玉県、異次元の高齢化への対応はもとより、これらの流れを捉えて、人材育成としての「人」、そして強い埼玉県経済に不可欠な要素としての「企業」、この人や企業が根付いている「地域」、これらの「人・企業・地域」を三位一体として、持続可能な成長をできる施策を推進することで、未来への確かな布石、礎としてまいります。2つ目は、今年度からスタートした5か年計画の副題にもなっておりましたけれども、「『日本一暮らしやすい埼玉』実現への加速」であります。あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会の実現に向け、2年目となります、令和5年度の対策を強力に推進する必要があります。コロナ禍を経て、今後更に人口減少や異次元の高齢化が進んでいく中に当たり、多種多様な価値観やライフスタイルが広がることが見込まれており、「誰一人取り残さない」といった観点がますます重要となります。さらには、気候変動による豪雨などの自然災害の激甚化・頻発化、あるいは、首都直下型地震、新たな感染症の流行など、県民の安全を脅かす事態も懸念されるところであります。このような前提の上に立ち、高齢者、女性、LGBTQなど、誰もが社会に参画し、お互いを尊重し、共に生きる社会をつくる取組や、災害や脅威から県民を守る取組などを更に進めてまいります。3つ目は、「EBPM、エビデンスベースドポリシーメイキングの考え方に基づいた不断の行財政改革の推進」であります。今後の社会保障関連経費の増加が避けられない中、その時々の県民のニーズに応え続ける埼玉県庁であるために、不断の行財政改革を推進する必要があります。限りある財源だからこそ、歳出面においては、インプットから成果までの因果関係を明確にするロジックモデルを活用し、予算や人員等のインプットに対して効果の高い事業を構築するとともに、事業成果を測定できる指標を設定し、事業の転換・再構築を目指してまいります。さらに、歳入面におきましても、引き続き国庫補助金の活用や有利な県債の活用を進め、財源の確保に全力で取り組みます。これらの取組を進め、将来に備えた基金残高を確保し、県債残高の適正な管理につなげてまいります。以上、3つの方針を定め、予算編成を行い「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けた取組を進めてまいります。なお、現時点での収支見込みでありますが、今後の予算編成過程において調整が必要な額は一般財源ベースでありますけれども、1,377億円となっています。ちなみに一般財源とは、県税や地方交付税など使途が特定されておらず、県が施策を行うに当たり、自由にその使い道を決めることができる財源のことであります。この金額は飽くまで一定のもとに推計をされたものであり、今後、歳入歳出をしっかり精査することにより、最終的な調整を図ってまいります。
知事
次に、「『全国版 旅して!埼玉割』観光応援キャンペーン」についてであります。コロナ禍で大きな影響を受けている観光関連事業者を支援していくため、全国からの旅行者が埼玉県を訪れていただき、お得に旅行ができる観光応援キャンペーンを実施しております。キャンペーンの内容でありますが、埼玉県民及び全国からの旅行者に対して、本県への日帰り・宿泊旅行の旅行代金40パーセントの割引と、地域観光クーポン券の配布を行うものであります。これは、まず旅行代金の割引なんですが、上限額は8,000円。そして、旅行会社が販売する航空機料金や鉄道の特急料金等を含む、これは旅行のパッケージ若しくは宿泊旅行商品のことの上限であります。それ以外の上限額につきましては5,000円となります。クーポン券は、平日の旅行の場合には3,000円。そして休日の場合には1,000円分を配布いたします。宿泊と日帰りでは、平日・休日の曜日の設定が異なっておりますので、御注意いただきたいと思います。キャンペーンの対象となりますのは、今月10月11日より、年末12月20日までの旅行であります。クーポン券の利用期間については、締切りの翌日の12月21日までとなります。なお、御利用いただくためには事前の予約が必要です。宿泊施設への直接予約、若しくは旅行会社やオンラインの予約サイトを通じて予約していただくこととなります。本日現在で、対象となる宿泊施設は173施設、クーポン券を利用できる店舗数は3,239店舗となっております。なお、お気を付けいただきたいんですけども、利用する際には、3回のワクチン接種又はPCR検査等による陰性の結果を確認することが必要となります。キャンペーンに参加している旅館や、クーポンが利用できる土産物店等の一覧表等の事業の詳細・観光情報などは、県の公式観光サイト「ちょこたび埼玉」で検索いただきたいと思います。旅行者の皆様におかれましては、「新しい旅のエチケット」等のガイドラインにのっとった感染症対策を是非お願いを申し上げます。なお、9月議会で議決された補正予算により、県内宿泊者に最大3,000円のクーポンを配布する「とくとく埼玉!観光応援キャンペーン」を11月中旬より開始をいたします。県内を更にお得に旅行できますので、是非、御期待いただきたいと思います。観光応援キャンペーンを利用し、この後、御紹介するスタンプラリーなどのイベントを楽しみながら、秋の埼玉をお得に旅してください。
次に、「彩の国の魅力探索」についてであります。今回は、スマートフォンから参加可能な2種類のスタンプラリーを紹介します。どちらも県内各地のスタンプスポットに設置されている二次元コードをスマートフォンで読み取っていただきます。そうすると、スタンプを獲得できる、そしてこれを集めていただくというものです。まず1つ目は、「彩の国鎌倉めぐりスタンプラリー」であります。実施期間は、今月1日より令和5年、来年の1月15日までであります。比企一族や畠山重忠ゆかりの地や周辺の観光スポット10か所に設けられたスタンプスポットには、歴史上の人物を模したキャラクターパネルがございます。3か所以上のスタンプを集めていただくと、県内宿泊施設のペア宿泊券や、滑川町の谷津田米、鳩山町の鳩豆うどんなど、地域の特産品等が当たる抽選に応募ができます。さらに、5か所のスタンプを集めていただくと、先着1,000名の皆様には、特製クリアファイルを進呈いたします。大河ドラマで描かれた比企一族や、畠山重忠へ思いをはせながら、彩の国の花やグルメを楽しんでいただきたいと思います。
次に、本県の、“遊び・体験、花、うどん、酒”をテーマとしたスポットを巡る「デジ玉スタンプラリー」でございます。実施期間は、今月1日より、令和5年の2月28日までとなっています。神川町の城峯公園で見頃を迎える冬桜など花の名所や、「隠れた酒どころ埼玉」のおいしい地酒の酒蔵、個性豊かなクラフトビールやワインの醸造所、本県の多彩なうどんを味わえる県内各地のうどん店舗など、県内222か所にスタンプスポットを設置しています。スタンプを集めると、県内宿泊施設のペア宿泊券や県産品等が当たる抽選に応募ができます。また、クレヨンしんちゃん家族都市特別企画として、日本で初めて家族都市を締結した秋田県・熊本県の県産品が当たるダブルチャンスも用意しております。スタンプラリーに参加し、遊んで、食べて、五感で本県の魅力を探索し満喫いただきたいと思います。
次に、「観光キャンペーン及びアニメイベント」について御紹介します。まず、ドトールコーヒーと連携した観光キャンペーンであります。令和6年から新一万円札の「顔」となる本県の偉人渋沢栄一翁と、埼玉県の多彩な観光の魅力を株式会社ドトールコーヒーと連携してPRをいたします。実施期間は、今月1日から11月30日までであります。埼玉県内60店舗で配布している渋沢栄一翁デザインのスタンプカードにスタンプを5つ集めて応募すると、抽選で深谷市の地域通貨「ネギー」や素敵な埼玉県産品をプレゼントします。また、県内60店舗と、都内41店舗で渋沢栄一クイズに10問正解をしていただくと、実施店舗で利用できるホットコーヒー1杯無料券がもらえる。そして、実施店舗ではパンフレットや専用WEBサイトから観光情報を入手できますので、コーヒーを楽しみながら、埼玉の多彩な観光の魅力を発見し、秋の観光を楽しんでいただきたいと思います。続いて、今年で10回目となります、アニ玉祭を御紹介します。開催日は今週末となる10月22日土曜日です。今回は3年ぶりに、大宮ソニックシティでリアルイベントを開催するほか、ソニックシティ公式YouTubeによるオンライン配信も行う、ハイブリッド開催といたします。このリアルのイベントでは、本県のアニメ聖地を紹介するパネルや、ソニックシティ前の鐘塚公園では、痛車(いたしゃ)が展示されます。また、株式会社武蔵野銀行の御協力により、本店2階のM's SQUAREでは第10回記念展示として歴代のチラシやコラボ商品等が御覧いただけることになります。一部の催しについては、定員制のイベントともなりますが、是非、埼玉のアニメの魅力を見ていただきたい。自由に楽しめますので会場に足を運んでください。オンラインでは、埼玉特命観光大使であります藤咲彩音さんや、埼玉県出身の声優である久保田未夢さんをメインMCに起用し、本県ゆかりのアニメであるヤマノススメとコラボした番組を放送いたします。また、埼玉バーチャル観光大使である春日部つくしさんが登場して、本県ゆかりのVTuberと一緒に、県内の観光地やグルメなどを紹介する「埼玉VTuberコレクション」などを公開いたします。是非、御覧いただきたいと思います。「全国版 旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンを含め、今回紹介したデジタルスタンプラリーなどのイベントについては、埼玉観光情報サイト「ちょこたび埼玉」でも紹介していますので、是非チェックをしてください。
知事
次に、「埼玉県南部ワクチン接種センターの開設」であります。オミクロン株対応のワクチンの接種促進を図り、市町村の接種体制を補完するため、埼玉県南部ワクチン接種センターを、大宮の「ソニックシティビル」に、11月3日、オープンをいたします。本日15時から県の専用予約サイトにて受付を開始いたします。稼働日は木曜日から日曜日までとなります。週4日間ですけれども、接種会場であるこのソニックシティについては、県内最大のターミナル駅、大宮駅から徒歩3分の好立地で、知名度も高い施設です。11月からこの南部会場を加え、東西南北の4会場で、県民のワクチン接種を強力に促進します。受付時間は10時30分から19時までとなっています。また若い世代の方は、発熱等の副反応を意識して、金曜日の夜の接種を希望される方も、多くなっています。そこで、仕事帰りや学校帰りの方でも利用しやすいよう、東部並びに南部の会場においては、金曜日のみ、受付時間、夜の9時(21時)まで延長し、夜間接種を実施します。是非多くの方に御利用いただきたいと思います。既に御案内ではありますが現在、県のワクチン接種センターは、南越谷駅・新越谷駅至近の東部の「南越谷ラクーン」の会場、そして、川越駅徒歩1分の「山崎ビル」の西部会場、そして熊谷駅から徒歩3分の「ニットーモール」にある北部会場で行っています。どこも、ターミナル駅から近く、仕事帰りにも御利用いただけます。県の会場で使用するオミクロン株対応ワクチンは、モデルナ社製であります。現時点の対象は、初回接種が完了し、最終接種日から5か月以上経過した18歳以上の全ての方であります。なお、接種間隔については、現在、国が更に短縮する方向で検討していると聞いております。南部会場がオープンするときには、この間隔の期間は短縮をされていることも想定されます。今後の情報に御留意いただきたいと思います。受付は、インターネットの専用サイトから事前に予約していただくことが確実ですが、事前予約なしの当日受付も実施しております。事前予約なしで、当日来場される方は念のため、当日受付を実施している時間帯を「埼玉県ワクチン接種センター」で検索をしていただき、当日の時間帯ごとの混雑の状況、受付状況を御確認の上、御来場いただきたいと思います。また11月からは全ての会場で、武田社のワクチン(ノババックス)による初回接種も実施します。このワクチンは、副反応の頻度が他のワクチン、ファイザーやモデルナよりも、少ないとされています。初回接種がまだ済んでいない方はこの機会に是非、御利用ください。オミクロン株でもデルタ株でも接種した方と接種していない方と、本当に大きな差が死者の場合には出ています。是非、初回接種が済んでいない方、是非、御検討いただきたいと思います。これまでの2年間、年末年始に新型コロナが流行しています。何よりワクチン接種者と未接種者との間には、先ほど申し上げたとおり、致死率などに大きな差があります。今年の年末までに、重症化リスクの高い高齢者のみならず、若い世代の方々にも、御家族や愛する方の命を守るために接種をお願いいたします。ワクチンの接種がお済みでない方、もう一度繰り返しますが、接種をお願いいたします。私からは以上です。
東京
知事発表の予算編成方針について2点お伺いしたいと思います。まず1点目なんですが、今回この予算編成方針として三つ挙げていただいたと思うんですけれど、この三番のこのEBPMの考え方に基づいた不断の行財政改革の推進というのがあると思うんですが、具体的にこの行財政改革として、どのようなところを改革したいかという思いが、今ありましたら教えてください。あともう1点が、今の要調整額ということで、財源不足の部分が1,377億円というふうにあると思うんですが、これを調整するために、現在どのようなことを考えていらっしゃるか教えてください。
知事
まず両方とも関連するので一括でお話をしたいと思いますけれども、我々、埼玉県の今の財政を見るに、正直非常に余裕がないというか厳しい状況にあり、なおかつ、今後、少子高齢化労働力が減ってくる税収等も考えますと、また社会保障も増え続けていくといったことを考えると、財政非常に厳しいと考えております。その意味では、今後、歳入面、歳出面、両方において、改革を不断にやらなければいけない。これは去年と同じでありますけれども、ここに今度はEBPMという要素を入れていく。つまりその事業レビューというのが、このもう10年でしょうか。国もやっておりますし、県もやっていますけども、そこでの、そのロジックモデルというものを作って、今年度は有識者の意見を入れながらEBPMに基づく、いわゆるその一つ一つのロジックモデルを構築してEBPMを構築する事業レビューというものを行って、最終的な調整に結びつけるということを考えています。不断の改革と、この予算の収支不足の調整の両方に、このEBPMの考え方を入れていきたいと考えています。
時事
4点ほど伺いたいんですけど、まず予算編成でまず2つあるんですけど1つ目、今EBPMの話があったんですけれども、来年度の予算編成において、昨年度との違いといいますか、1つあったのはEBPMだと思うんですが、それ以外に、もし、来年度ここを力入れますっていうのがありましたらまずお願いします。
知事
まず最後のところから申し上げると、この行財政改革は、これずっと続けなければいけないことであります。ただ、そこのところを、私どもとしては、具体的な手法を示したというふうにお考えいただきたいと思います。そして「『人・企業・地域』の未来への確かな布石」というのが1番目にありますけれども、これは新しくその5か年計画が今年から始まりましたけれども、この5か年計画は、短期の対応と同時に、中長期のものを見据えているためにやはり礎というものを、2年目はしっかりとする、築き上げるということが必要だと思っています。それと同時に、先ほど申し上げたコロナ禍で変わってきたものも随分あります。コロナ禍とそれからエネルギー原材料価格の高騰で変わってきたものがあります。これ先ほど申し上げた、例えばテレワークですとか、あるいはエネルギー価格の高騰に伴う再生可能エネルギーの活用などの脱炭素化、こういったものが変わってきていますので、これを変わってきたものを良い方向に捉えて、将来につなげていくということを、三つの側面、つまり、単に企業がやるだけではなくて、例えば人がやる、企業がやる、それを地域ぐるみで行っていく。こういったことにつなげていくというのが、一つであります。それからもう一つは、日本一暮らしやすい埼玉、これ去年も掲げました、これを加速するということでありますので、例えば、災害対応もそうですし、あるいは特にLGBTQなどは、国内でも我が県は相当進んだ県になっています。ただそれを更に促進するということが必要だと思いますので、一つ一つの制度を宣言とかですね、言葉だけで終わることなく、中身でしっかりと充実させていくということを取り組むようなことを、例えば考えていますが、ただ、これまだ方針なので、この後、部局で考えて、具体的なものが積み重なっていくということになります。
時事
二つ目なんですけど、これ先ほど要調整額で1,377億円という指摘をされた、この内訳みたいのが、もし知事ありましたら、お願いできますでしょうか。
知事
今のところ歳出を試算をしているところでありますので、飽くまで現時点での財政サイドの試算なので、そこについては、ちょっとまた調整する中で、最終的な額が出てくるということになりますので、そこはちょっと御容赦いただきたいと思います。
時事
あと二つ、旅割のところで伺いたいんですけど、「全国版 旅して!埼玉割」なんですけども、改めて確認なんですけれども、全国でいろんなところでやる中で、埼玉県の特徴といいますか、ここは他の県と違って厚くやってるとか、そこら辺がもしありましたらお願いしますか。
知事
全国割をですね、一部のところではまだちょっと始められてないところもあるようですけれども、埼玉県としてはまず円滑にこれを移行するということ。これは特にブロック割の時にお話したとおり、私どもでイニシアチブをとって、地域内の各県を説得したというか、お願いして、お誘いしたところもあるので、こういったところで一緒に移行できるということは、やはりまず、一つが、この関東ブロックの特徴だろうというふうに思っています。それともう一つ9月補正の予算の中で御了承いただきました。これ11月からの実施になりますけれども、県内の宿泊者に対する「とくとく埼玉!観光応援キャンペーン」がございますので、県として、これをしっかりと対応させていただくということでございますので全国の方々に是非お越しいただきたいと思っています。
時事
旅行割の関係なんですけども便乗値上げみたいな話が、大分懸念されておりまして、国交大臣の閣僚会見でもその話が出たと思うんですが、それで、都道府県と連携しながらやっていくって話だったのですけど、これの便乗値上げに対して、県としては何か対応策とかありましたらお願いします。
知事
現時点で埼玉県において、便乗値上げ等についてクレームがきてるとかってそういった話ではありませんけれども、しっかりとですね、部局において、そういった話があるときには、対応させていただきたいというふうに考えていますが現時点では、そういった報告はないです。
朝日
予算編成方針についてお伺いしたいんですけれども、先ほど知事もおっしゃってたようにですね、新型コロナ対応というのは引き続き続いている状況かと思うんですけれども、今回は予算編成方針の中では、その言葉では新型コロナ対応とかですね、そういったことは、今回含まれてないと思うんですけれども、そこについて何か狙いとか意味合いっていうのがあったら教えていただけますでしょうか。
知事
来年度に向けた重点事項の中には、当然、新型コロナ対応というものが、もちろんすぐに終わって全て何もなくなるのが一番いいんですけれども、恐らく、そうには簡単にはならないだろうということも含めて、対応というものをしっかりと行っていく必要があります。他方で、来年度の予算については臨時交付金を含めて、今年度の予算が、今回9月(議会)に通させていただいた中で、今年度後半の部分の新型コロナの予算というものをつけていきましたので、私どもとしては、予算としての裏打ちについては、来年度の新規予算に向けて、これを入れていくことになると思いますけれども、今後また状況に応じて対応したいと思っていますが、現時点での、国の感染症法の改正やですね、様々な対応をにらみながら、必要な政策を講じてまいりたいと考えています。
埼玉
「旅して!埼玉割」全国版についてお伺いしたいんですけれども、(10月)11日の開始から1週間たちましたけれども、現在のところの状況や、県内の旅行地で何か商品が売り切れてるとか、そういう反響等はあるのでしょうか。
知事
まず、観光応援キャンペーンが全国に展開を先週からされました。その中でも担当課の方からですね、宿泊施設に聞き取りを行った結果なので全部の統計というわけじゃないんですけれども、聞き取りを行ったところですね、ブロック割が行われたことと比べて、1日当たりの予約が約2.5倍増えた、そういった県内の宿泊施設や、さらには場所によっては8倍に増えたと、こういったところもあると聞いています。その中身ですけれども、予約の中身ですが、ブロック割で対象外になっていた東京都民の方が大きく増えているというふうに承っているところです。他方でですね、これうれしい悲鳴なんですが、電話での問合せが非常に多いので、日々対応に追われているという声も聞いています。反響が非常に多い状況でありますし、特にこの事業の開始期には、思わぬ混乱もあり得ると考えていますので、こういったヒアリングをしっかり行って、必要な施策を講じたいと思っています。なお、売り切れというか一部のサイトではですね、旅行会社によってですね、一部のサイトでは、そういった旅行商品の売り切れが埼玉県についても出ていると聞いています。他方でそれにつきましては、旅行会社に対して追加の予算枠を配分して対応したいと考えております。また利用者に対しては、他のオンライン予約サイトを御利用いただく、あるいは他の旅行会社を御利用いただくとか、宿泊施設に直接予約いただくなど、様々な方法で利用できるということについて、今後とも広報していきたいと思っています。
読売
冒頭、観光について御説明がありましたが、関連してですね、県内のインバウンド対策についてお伺いします。新型コロナの水際対策が大幅に緩和されてですね、外国からの個人旅行客の入国が解禁されましたけれども、埼玉の経済再生に向けて、この外国人旅行客、特に富裕層の顧客を県内に招くために、どのような施策を考えていらっしゃるのか。また、観光地としてのブランドをですね、高めるために、どう埼玉をPRするお考えかについてお聞きします。
知事
以前から申し上げてるとおり、埼玉県としてはインバウンドを含めて観光を、感染症対策を行いながら拡大していくことについては、歓迎をさせていただいているところでございます。特にその中でも、埼玉県の特性として、東京をやはり外国人観光客、入り口として入ってくる、あるいは訪れる方が多いわけですけども、こういった方々に少し足を伸ばしていただいて、東京では楽しむことができない多様な楽しみ方が埼玉県ではできるという、やはり、施策を行っていきたいので、ここを徹底的にPRしていきたいと考えています。御指摘の富裕層については、日本政府の観光局が、世界の富裕者層が求める旅行商品等を分析して、サイトで自然だとか食、歴史、文化等の日本の魅力をPRして、ノウハウを有しています。このサイトには大宮盆栽美術館も掲載をされています。実際、時期は違いますけども、例えば埼玉特産の「あまりん」「かおりん」とかをお求めになる外国人の方とか、あるいは盆栽等もですね、実は私もかつて外務省にいた時に、某アラブのお金持ちの国の外務大臣来た時に、連れていったら盆栽を、すごく関心を示して買っていかれました。そういった方々おられると思いますので、観光庁や日本政府の観光局と連携を図りながら、富裕者層の取り込み、あるいは本県の売り込みについて検討したいと思っています。そして、観光地として、あるいはその特産品のブランドについては、今申し上げたようにですね、例えば盆栽であれば、盆栽美術館等もございますので、これをペアで行っていただくとか、あるい先ほど申し上げた、いちごや、今の季節だと梨とかぶどうとかありますけれども、こういったものがちょっと東京から足を伸ばせば、そこで観光農園の中で、例えば直接取ることができる、あるいはその場で雰囲気を楽しみながら買うことができる、一緒に特産品と食事ができる、こういった埼玉県の特性をですね、是非PRの中で謳(うた)っていきたい。そこによって、東京に来たら埼玉行くんだと、こういったブランド化を進めていきたいと思います。
毎日
先ほど行財政改革の中で、事業レビューをおやりなるというお話があったんですけれども、どんなイメージでされるのか、スケジュール感等、今お決まりのことがあったら教えてください。
知事
事業レビューは毎年、既に行っております、各部局においてですね。事業レビューのレビューシートは御存じのとおりありまして、そこに1つ1つの事業を抜き出して、その中で幾らかかって、これがどうだってことを作っていくのが事業レビューでありますけれども、それをまずは部内でやっていただいて、これは財政部局等で折衝に使っていくというイメージであります。
毎日
有識者の方を入れるというお話だったかと思いますが。
知事
EBPMは、有識者は既に入っております。
毎日
今も入ってらっしゃる。
知事
それは入っていただいて、終わってその手法を御教授いただいたという形です。
東京
今の知事発表の方でも観光キャンペーン等の御紹介もいただいたと思うんですが、埼玉県は産業、文化、芸能等、魅力は多彩だとは思うんですけれど、ただその先日の「地域ブランド調査」ですと、埼玉県は45位ということで、まだなかなか、その埼玉の魅力というのが県内外に伝わっていないのかなというような印象もちょっと受けてしまいます。そこで今後、どのようにして県内外に、この埼玉県の多彩な魅力をアピールしていかれたいと思っていらっしゃるか、知事のお考えをお聞かせください。
知事
御指摘のとおり、埼玉県は住みやすいだけではなくて、本当にその様々な多様性に富んだカラフルな県であります。これはもう御指摘のとおりであります。他方で、また交通の利便性が良いとか、あるいは人的被害を伴う地震、土砂災害の発生件数が少ないとか、あるいはその災害での被害額が1人当たり非常に少ないなど、他の都道府県と比べて、安心安全の観点においても優位な立場にあります。先般公表された都道府県の幸福度ランキングでも、大体毎年そうですけれども、全体の上位半分以上に、必ず位置しているのが埼玉県であります。他方で、ブランドというお話がございましたが、埼玉県民、極めて奥ゆかしい県民性であり、過度にプロパガンダするような県民性ではないということも、是非申し上げたいと思っていて、例えば、「本当に住みやすい街ランキング(後に修正:大賞)」とかですね、あるいは不動産事業者の「住みたい街ランキング」等の、そういった住んだ人やプロの方々の目から言うと、例えば今年でも、「本当に住みやすい街ランキング(後に修正:大賞)」では、川口が去年1位、今年2位で、「住みたい街ランキング」では、大宮が3位、浦和が5位ということであり、また、魅力を感じますかという、県民の住んでる方は6割以上が、それをおっしゃっていますので、やはりその我々としても、アピールが足りないのかもしれませんが、埼玉県民そのものも奥ゆかしいというところがあると思います。是非住んでいただいた方々には、そういった認められてるところがありますので、イメージが湧きにくい埼玉県なのかもしれませんけれども、多くの方にまずはお越しいただけるよう、県としてもウェブやSNS等も活用しながら、是非、このブランドイメージが明らかに誤っているということを、御確認いただきたいと思います。
朝日
新型コロナの全数把握の見直しについてお伺いしたいと思うんですけれども、見直しが始まってからおよそ3週間が経過したと思います。見直しのタイミングで知事はきちんと登録窓口に登録をするようにということを強く呼びかけていらっしゃいましたけれども、今現在でその登録状況、現状認識どのようなものかお聞かせいただけますでしょうか。
(保健医療部)
届出の見直しにつきましてですけれども、現在、登録いただいている登録率は94.2パーセントでございます。9割以上の方、御登録いただいておりまして、診療検査の医療機関の先生方ですとか、その他市町村等の方々の広報のおかげかと思っております。
時事
今の話なんですけど、登録率94.2パーセント。確か、10月4日の議会の時に確か85パーセントという話だったと思うんです。この差といいますか、やはりそこに知事の(演台の)前に登録を、というのあるんですが、こういうPRが大分進んだのか、そこら辺について、もし分析がありましたらお願いできますか。
(保健医療部)
やはり一番大きいのは、診断いただいたお医者様、こちらの方で登録についての御説明いただいているということだと思います。県の方でもチラシを作りまして、診断いただいた時にお配りいただいております。
NHK
令和元年の東日本台風から今月で3年となりました。私も被災した川越市の障害者施設の取材をさせていただいたんですけれども、やはり浸水被害を受けた中で避難確保計画をきちんと作成して、それが実効性のある計画にすることが重要だというふうな指摘を受けました。その中で、今、市町村が避難確保計画作成したものを施設から提供いただいて確認することになっているんですけれども、防災の専門家の話聞いてると、市町村だけだと、小さな市町村では防災の専門家が、精通した人がなかなかいなかったりして、実効性があるかとか、避難場所が正しいかなどの判断が難しい場合があるというお話を伺いまして、例えば県の土木事務所とか、国の河川国道事務所など、そういった河川や防災に精通した方が一緒に入ることで、より防災のために役立つ計画を作れるのではないかという、御意見を頂きまして私もすごく最もだなと感じました。知事として、防災について、水害、地震もそうなんですけれども、自治体と何か今後取り組んでいかれたいことあれば教えてください。
知事
まず、すいません、施設に関しては、これまでも県の方から働きかけを行いまして、市町村ごとにまだ進んでないところもありますので、そこについては働きかけを行うとともに、横展開させていただくことによって好事例をお示しをさせてきていただいております。その上で、これは避難計画だけではありませんけれども、これ家庭に及ぶまでしっかりとその準備計画を立てるということが極めて重要であります。その一方で、県と市という関係から申し上げると、万が一、何かが起こった際に、連絡や調整、あるいはその市が持っている、あるいは県が持っている資産というものをうまく機能させるということが大切であって、これはただ計画だけ立てても難しいので、そこで埼玉県の場合にはそのFEMAでですね、埼玉版FEMAというものを作らせていただいて、市町村やあるいは様々なインフラ事業者、あるいは自衛隊、消防、警察、こういったところに加わっていただいて、連携ができるようにすることを考えていますので、単に県と市だけではなくて、より広い形でシナリオごとにそれを作るということをさせていただいておりますので、これをより進化させていきたいと思っているし、また今のところまだ、幾つかの分野に限られていますけども来年度は、それをもう少し違うシナリオ、これまで対応してこなかった、想定してこなかったシナリオにも広げていくことを考えていますので、そこで改めて、市町村によっても正直温度差があるので、是非、御参加いただきたいと思っています。
NHK
全国の学力テストについてお伺いしたいと思います。地域によって石川県とか秋田県などでは、学力テストでいい成績を収めてもらうために授業などで、過去問を解かしたりとか宿題で過去問をやっているということが、今回明らかになった事例がありました。国としては全国の教育委員会に6年前に通知を出して、そうした良い成績を取らせるための授業などをやめるというか適切な対応をするように求めていると思うんですけれども、もし埼玉県内で、何か事例把握されていらっしゃったら教えてください。
知事
すいません、もしあれだったら後ほど、私が責任を持ってお答えできないので教育局からお答えさせていただきます。
埼玉
先ほど、知事が予算編成についてお話されたものに関連があるかもしれないんですけれども、コロナ禍はDXの契機となったとおっしゃいましたけれども、国が今度2024年までに保険証をマイナカードに実質的に義務化するという方針が出されましたが、県内の一部医療機関からは、来年までのカードリーダーの導入が拙速すぎるというお声も上がっていますけれども、知事はこの医療DXについてどういうお考えをお持ちでしょうか。
知事
新型コロナウイルス感染症で、つくづく痛感をしたのは、保健所、医療機関が極めてアナログであるということによって、結果として、これがデジタル化していれば、より多くの方々を円滑に診療ができるとか、あるいは発熱外来をこなすことができるとか、あるいは様々な形での統計がとれる、対処ができる、ここは非常に大きなポイントだったというふうに思いますし、だからこそ第5波の後には、そういったことを進めさせていただいてまいりましたので、医療のDXというものは極めて重要だし、有効だと考えています。他方で、医療は人の生命や、あるいはその個人情報、さらには今御指摘があったように、新しい施策を行う際に予算的措置や習熟度、こういったものも必要になりますので、DXそのものに対する考えとしては私は大変有効だし、喫緊の課題として進めるべきだと考えていますが、他方で、そこで混乱が生じることによって、逆にその不利益を被る人がいる場合にはこれ医療は皆さん、お受けにならなければならないというか、権利ですから、だと思いますので、やはりそこは慎重に制度設計をして、そして周知を図ることによって、結論として、良い方向に進むというのが正しい施策だと思いますので、国に対しては、丁寧な対応を求めていきたいと考えます。
埼玉
本日朝5時頃、一時、円ドル相場が1ドル149円台を付ける円安が更に進行しているという報道がありますけれども、これによって県内企業にはどのような影響があるとか、また新たに支援をするお考えがありますでしょうか。
知事
まず県内企業からは、これまでも「強い経済構築のための埼玉県戦略会議」や、あるいはその様々な機会において、特に今回予算が今ちょうど編成するという時期なので業界等からも御要望を頂いております。円安そのものの影響なのか、あるいは複合的に他の側面があるのかという分析は避けますけれども、しかし結果として、要望されているのは、例えば原材料価格が上がっているとか、あるいは燃料価格が高騰しているといった話を聞きますので、特にこれまでも転嫁ができないような公定価格のものや、あるいは転嫁がしにくい業界については、対応を図ってきたところでございます。これがまず1点です。2点目はこれらの対応これまで図ってきた業界、例えば、運輸とか輸送とかですね、あるいはその福祉関係の公定価格のもの、あるいは医療関係、こういったものについては今後検討をしっかりと調査をしていきたいというのは、実は先週、今週も調査をしたんですけれども、例えば最も価格転嫁ができなかったと言われている輸送業界についても、ヒアリングを今、継続しておりまして、徐々に雰囲気が変わってきているというお話も聞いています。これらが価格転嫁ができれば当然、一定程度、問題解決するわけですから、それができるかどうかをですね、丁寧に調査をしながら先ほど言ったような業界、これが2番目、これからの話ですね。それから3つ目には、これは6月補正からずっと続けていますけれども、価格が乱高下したり、あるいは円安によって影響を受けるような企業があるような場合にも、体力をしっかりとつけていただいてそういったことに影響を受けにくい体質にしていく、そういったことを、埼玉県としても、これまでも続けてまいりましたけども、これからもそこは継続したいと思っています。
埼玉
先週土曜日から2日間、3年ぶりに川越まつりが開催となりまして、知事も視察に行かれたと聞いているんですが、改めて久々の開催への思いや感想など、お願いいたします。
知事
多くの方々、特に地元の方々、川越まつり、相当期待してお待ちになっていたと思いますが、3年ぶりに開催をされて、しかもその日はですね、快晴ということで、大変多くの方々にお越しいただき、開催に御尽力された方に、まずは敬意を表したいと思っています。特に今回ですね、川越市政100周年ということで、ふだんは全て出ることがない山車がですね、29台全部出たというふうに聞いておりまして、コロナ禍で随分制限されてきたコミュニティの活動が復活したな、という印象を抱きました。他方で感染対策も当然やらなければいけない。これ残念ながら現時点では手放しで全てのことができるという状況ではないんですけれども、そこで私としても、祭りの参加者、あるいは観光客など気を付けて見ていましたし、担当の部局の方からも報告を受けていますけれども、これらの参加者や観光客、マスク着用されておられました。また露店の出展は路上じゃなくって、例えばデパートの駐車場を活用するなどの工夫をされていたと聞いていまして、観光関係者の皆様には感謝したいと思っています。先ほど申し上げた、曳行(えいこう)された山車ですね、とか、あるいは独自のお囃子(はやし)や舞いがその上で行われていたわけですけども、ユネスコ無形文化財に登録されてる川越まつりの正に伝統がしっかりと守られているというふうに思いまして感慨深かったです。埼玉県内には、川越まつりだけではなくてちょうど今、様々なところで多くの行事、お祭りが行われておりますので、各地域の盛り上げ、観光振興につなげたいと思っていますので、感染防止対策をしっかりと行った上での実施を県としても支援していきたいと考えています。 (終)
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