ページ番号:210735
掲載日:2022年1月19日
ここから本文です。
知事
本日は私の方から何点か御報告をさせていただきたいと思います。まずは、これいつもの地図ですけれども新型コロナウイルス感染症に関する警戒区域アラート等の発信状況であります。本県における新型コロナウイルスの新規陽性者数の急激な拡大の傾向に変わりはございません。警戒区域アラートを発信した区域につきましては、全ての市である40市と、伊奈町を初めとする19町の総計63市町村のうちの計59市町でありまして、日高が注意報だったんですが、これが警報に変わって、注意報はなくなりました。もはや、県全域において感染拡大が起こっていると言っても過言ではない状況であります。そこで、昨日、1都3県知事の連名で、新型コロナの担当大臣である山際大臣に対して、まん延防止等重点措置の適用の要請を行わせていただいたところでございます。国において、まん延防止等重点措置の公示がいつなされるのかについてはまだ承知しておりませんが、県民の皆様には、今でもできる対策、具体的には、外出の際には特に気をつけて、できる限り混雑を避ける、体調がすぐれない場合は、必ず外出を見送るなど、基本的な感染防止対策の徹底をお願いさせていただきます。
次に、県が設置する南部ワクチン接種センターの予約受付開始日が決まりましたので、御報告をさせていただきます。埼玉県浦和合同庁舎の、埼玉県南部ワクチン接種センターにおいて、2月1日より3回目のワクチン接種を行うということについては既にお知らせをさせていただいておりましたが、この予約ですけれども、1月25日16時から予約の受付を行います。予約ができる方、御注意をいただきたいんですが、予約ができる方は、まず1点目、県内在住であること、そして3回目接種用の接種券が市町村から送られてきている方であり、なおかつ次の要件を満たす方、2月においては2回目接種からの接種間隔が7か月以上経っている高齢者、ただし、施設の入所者はまた別途取り扱いますので、施設等の入所者以外の高齢者を中心に接種をさせていただきます。また、3回目が未接種の医療従事者の方についても接種の受付を行います。予約につきましては、インターネットのホームページから行う必要がございます。そして3月、これもインターネットの予約サイトから行っていただきますけれども、接種間隔が7か月以上の64歳以下の方の接種を3月からは拡大して始めてまいります。改めて、県のホームページを御参考にしていただいて、インターネットで予約を行っていただきたいと思います。また予約の受付開始に先立ち、今日1月18日、朝の9時に相談窓口を開設いたしました。接種センターについての御予約等で不明な点があれば、この電話番号、0570-071-077にお電話をいただきたいと思います。
知事
次に、本県3偉人の1人である、日本で初めて医師免許を女性として取った荻野吟子先生でありますが、この明治の時代、女性が医術開業試験の受験が認められていない中、様々な困難に直面しながらも、それを克服し、制度改正に尽力し、女性の医師への道を開拓したパイオニアであります。この荻野吟子の原動力となったのは、男性医師から婦人科治療を受けた御自身の経験から、女性医師が必要である、女性医師となって同じ境遇の女性を救いたい、という高い志だったと言われています。本県ではこの荻野吟子の高い志と不屈の精神の発信を通じ、性別にかかわらず、誰もが自分らしく活躍ができる男女共同参画推進を図る取組を実施しています。本日は、その2つの取組を御紹介させてください。
まず、「埼玉県荻野吟子賞」についてであります。この賞は、吟子の不屈の精神を受け継ぎ、男女共同参画の推進に尽力する個人、団体(・事業所)を表彰するものでございます。(個人・)団体(部門)には、(大賞、)奨励賞を贈呈させていただきます。そしてもう一つ、いきいき職場部門につきましては、男女共同参画の推進に向けた職場づくりに積極的に取り組んでいる事業所を表彰するもので、こちらはいきいき職場部門賞を贈呈いたします。この表彰式ですけれども、来る2月7日、埼玉県知事公館で行わせていただきます。
それでは、令和3年度の埼玉県荻野吟子賞の受賞者を発表させていただきます。まず個人・団体部門の大賞ですけれども、今回は個人と団体それぞれから受賞となりました。個人の受賞者ですが、越生町におられる、佐藤麻里子さんであります。酒造りは男性の職場という考え方が根強いこの酒づくりの業界でありますが、県内初の女性の杜氏として活躍をされておられます。日本酒需要が低迷する中、女性や若い世代のニーズに応える酒造りに取り組み、新商品開発やデザインを手がけているという方です。団体の方の受賞ですけれども、越谷市のサイタマ・レディース経営者クラブであります。都道府県レベルとしては全国初の女性経営者、あるいは幹部による異業種交流グループであります。女性経営者、起業家の育成に向けて、勉強会や講演会の実施などを通じて、女性活躍を推進しておられます。
続いて奨励賞ですけれども、まずはこちら奨励賞は、朝霞市出身の山守瑠奈さんであります。理系の女性研究者、まだまだ少ない中、川越女子高を卒業後、京都大学に進まれ、現在は京都大学フィールド科学教育研究センターにおきまして、海洋生物の生態や環境保全を研究しておられ、中高生向けの出前授業などにも尽力をされていると聞いています。続いて、いきいき職場部門賞ですけれども、今回は2事業所の受賞であります。まずさいたま市にあります、有限会社福祉ネットワーク桜であります。福祉事業サービスの展開をされており、ライフステージに応じた柔軟な働き方制度の導入や、あるいはケアマネージャー等の資格取得(支援)を手がけ、女性が働きやすい職場環境づくりに取り組んでおられます。また次に、北本市になりますが、株式会社矢口造園であります。造園土木工事、あるいは公園管理などを手がけております。独自の業務管理システムの導入による業務の効率化や柔軟な勤務時間の設定、あるいは造園施工管理技士等の資格取得の支援によって女性の能力活用や職域の拡大を図っておられます。以上が、令和3年度の埼玉県荻野吟子賞の受賞者であります。受賞された皆様に心からお祝いを申し上げるとともに、男女共同参画の更なる推進を期待したいと思います。
そして2つ目、荻野吟子マンガPR動画の公開であります。荻野吟子の偉業を是非若い世代にももっと知っていただきたい。そのため、熊谷女子高校の皆さんに御協力をいただき、マンガPR冊子、これは昨年6月に作成をいたしまして、非常に高いクオリティであったので私からも感謝状を贈呈させていただきました。このたび、PRマンガを動画化いたしました。本日公開をする予定であります。吟子の不屈の精神をこの動画により更に若い世代を中心に広げていきたいと思います。動画は大きく3つの構成になっています。吟子マンガ動画では、吟子が婦人科治療で自分と同様に苦しんでる女性を救いたいという強い決意のもと、医師を目指す姿が生き生きと描かれております。このマンガ動画では、もちろん音声もついてますけれども、地元の熊谷高校の生徒さんに出演をいただき、男性役をプロ顔負けにこなしていただきました。多くの男子学生にも御覧いただきたいと思います。そして、地元高校生インタビューでは、マンガ動画の制作に協力をいただいた熊谷女子高生や熊谷高校の生徒の皆さんに、吟子への思いや、男女共同参画について伺い、同じ若い世代へのアピール度が高いもの、共感を得られるようなものといたしました。吟子生涯の解説におきましては、歴史的な資料や、あるいは写真映像などによって吟子の生涯を振り返っています。全体で約10分の動画となっており、YouTube「サイタマどうが」で御覧をいただけます。若い世代をはじめとし、多くの方に御覧をいただきたいのであらゆる機会を通じてPRをお願いしたいと思います。激動の時代に、未来を切り開いた荻野吟子、本県においても吟子の不屈の精神にあやかり、ポストコロナという新しい時代を困難に負けずに築いていきたいと考えております。私の方からは以上であります。
朝日
ワクチン接種センターの件、2点お伺いしたいんですけれども、こちら今日お話しいただいたのは南部ワクチン接種センターのお話で、他のワクチンセンターでの追加接種は予約開始時期など、目途が立っていれば教えていただければと思います。
知事
まずは私ども、以前お話をしたとおり、2月1日から南部ワクチンセンターを開設させていただくというお話をさせていただきました。今後につきましては、政府としてもですね、3回目接種の促進を行っていくというふうに聞いております。したがいまして、埼玉県といたしましても、今後のワクチン接種会場の増設、更なる開設についても、今検討を進めさせていただいているところであります。
朝日
今の具体的な時期ですとか、そういうのは決まっていないっていうことでよろしいんですね。
知事
現時点では3月分までのワクチンの供給が決まっておりますので、2月、3月分については、この南部のセンターで、もちろん我々さらなる追加、あるいは昨日も要望させていただきましたけれども、医療関係者の御家族への接種等も前倒しもお願いをしておりますので、是非、より多くのワクチンをしっかりといただくことによって、接種会場の拡大につなげていきたいというふうに思っています。
朝日
もう1点なんですが、これはネット以外でも、予約手段っていうのは今のところないということになるのでしょうか。
知事
現時点でというかこれまでも埼玉県の補完的な会場につきましては、インターネットでの予約を受付させていただいてまいりました。どうしてもコールセンターの受け付けになると回線数の限界等もあって大変なことになりますので前回と同様にスムーズな予約をいただくために、インターネットでの予約とさせていただきました。なお、どうしてもシステム操作ができないとか、パソコンやスマホを持ってない、こういった方もおられると思いますので、そういった方には是非、御家族等にも予約をお願いするなどの工夫をお願いしたいと思います。
テレ玉
今の南部ワクチン接種センターについてお伺いしたいと思います。県では去年もですね、このセンターでの予約というのを行っていて、相当の人数の方がですね接種を行っていると思います。3回目もここでというふうに思ってる方もいらっしゃると思いますけども、その県でですね去年、2回予約された方にですね、例えば、これから7か月経ちましたよとかそういったような通知とか、そういったことをされるような予定というのがあれるのか伺えればと思います。
知事
私どもといたしては、VRSに入力をしたものを基にして、確認をすることになると思いますけれども、これについては国と市で管理をしていて、私ども見せていただくだけだよね。
保健医療部
時期が来た方には接種券が届きます。
知事
したがって私どもで確認をさせていただくというよりも、市町村の方から接種券が、7か月なり、6か月前倒しの場合もあるかもしれませんけども、そういった時には届くことになりますのでそちらで御確認をいただきたいと思います。
テレ玉
荻野吟子、このマンガPR動画のことをちょっとお伺いしたいんですけども、これまでそのマンガは作られていましたけども、今回そのPR動画を作られて、この動画を作ったということの意味というんでしょうかこの広がりというのをどういうふうにお考えなのかというのをお伺いできますでしょうか。
知事
まず第1に荻野吟子については、もちろん「青天を衝け」で大変今もう本当国民全体で親しんでいただいている渋沢栄一さんもそうですけれども、荻野吟子さんについても、我々はより深く知っていただきたいし、そのことによる男女共同参画をはじめとする効果が高いというふうに考えております。マンガもその手段として、一つ大きな手段だと思いますけれども、YouTube等、特に若い方が媒体として接することができる、非常に一般的なというか、広く受け入れられている媒体だと思いましたので、マンガを動画とさせていただき、更には高校生等のですね、若い方と近い世代の方を起用すると同時に、そのYouTubeに掲載するということで、より広報の効果を出したいというふうに考えたところであります。
テレ玉
今もお話ありました若い世代にもっと知ってもらいたいということを先ほど知事もおっしゃってましたけども、今回その熊谷女子(高校)、そして熊谷高校の生徒さんのインタビューも入っているということで、今後この動画を通してこの若い世代の広がりへの期待感というのをお伺いできますでしょうか。
知事
実は、やはり何人かの方から私もですね、今回3偉人と申し上げてきたにもかかわらず、渋沢栄一に比べると、荻野吟子や塙保己一については今ひとつ、その重要度は高いにもかかわらず、有名さというんでしょうか、知られている度合い、知名度が低いというふうに指摘を受けています。我々としては特にそういう中でも、若い世代に知って欲しいというふうに強く思っておりまして、それが今後の例えば、若い世代で今、困難に直面する人が、強い意志を持てば実現ができるという、この荻野吟子の不屈の精神を見習っていただきたいとか、あるいは今回の場合、荻野吟子については特に女性としての価値というかですね、それまで認められてこなかったものを開拓したという極めて重要な方ですから、女性の方々にもこれまでの古い因習にとらわれたりすることなく、是非、活躍をしていただきたいと思うし、荻野吟子の世代だからこそ、女性が自由に活躍ができなかったのではなくて、実は私は今も、こうした偏見は昔話ではないんだろうというふうに思っており、性別役割分担意識がまだどこかにあってですね、個人の希望だとか、能力だとか、こういったものと関係なく、女性だからということで選択肢が狭まれてしまっている状況は、今もこの県庁にも存在してると思っています。ですからそういったことが、みんなで克服をしていくということを、女性だけではなく男性も含めて、認識していただきたいというふうに強く思っており、それを若い人に共有して欲しいと強く感じています。
埼玉
南部ワクチン接種センターにちょっと戻ってしまうんですけれども、先ほど知事、更なる場所の増設を検討されているということだったんですけれども、これについては、前回は北浦和以外に、川越、熊谷、越谷に開設しているかと思うんですが、これと同じような形で、また同じような場所にということでよろしいのでしょうか。
知事
もしも御質問が地域的な利便性を考えた更なる拡大ということであればそのとおりであります。ただし、同じ場所で同じ形で行うかというと、現時点では必ずしもそこまで決まっておりません。
埼玉
それは東西南北とそういう捉え方でよろしいでしょうか。
知事
ワクチンの量にもよりますけれども、基本的にはそれぞれの地域の利便性を、前回、東西南北という形でやらせていただきましたけども、それに近い形で考えております。
朝日
2点お伺いします。1点目がオミクロン株は重症化率が低いと言われていると思うんですけれども、これまでも、県内で自宅療養者の方の体調が急変して、救急搬送された例はあるのでしょうか。ない、あるいは少ないとすれば、この点を知事はどう見ていらっしゃるのか。また自宅療養者への対応は今のところ問題なく行っているのかどうかってことを、まずお伺いしたいと思います。
知事
御質問について、まず事実関係から申し上げると、県内で自宅療養者が体調が急変したりして救急搬送された事例は、1月以降、1月になってからはございません。オミクロン株が大勢を占めてきてですね、現在、入院患者のうち重症患者は4名のみでありますけれども、確定はしてないもののオミクロン株の疑いがあって、肺機能の低下が見られる高齢者はおられますので、重症化しないというふうには言えないんだろうと思います。他方で、オミクロン株が重症化率が低いと言い切るにはまだ十分なデータがそろっているとは、私どもも考えておりません。十分なデータがある国の方で、オミクロン株の重症化率が低いかどうかについての判断をして欲しいと思います。ただ、現場最前線の自治体としてはですね、これまでのまだ10数日の経験ではありますけれども、その経験から軽症者を含む自宅療養者のこれまでにない増加を頭に置いて、今後対応を進めていくべきだろうというふうに考えており、現在3,700人の自宅療養者がおられますが、このうち、約2,500人に対して県が委託する2か所の宿泊自宅療養者支援センターが健康観察を担当しています。センターでは全員に対して1日2回の健康観察を実施して、健康相談等に対するセンターへの問合せ、応答率として要するに万が一の場合には電話がくるわけですが、100パーセントの受電率ですので、1件も漏らしておりません。加えて、療養中に体調不良を訴える方には、支援センターから連絡を受けた民間の医療事業者がオンライン診療や往診など、適切な医療提供を実施しております。また、軽症またはリスク要因のある方にも、地域の協力医療機関と保健所がそれぞれ健康観察を行い、適切に対応しているというふうに毎日確認をさせていただいているところ、そのように認識をしているところでございます。このような、急変が少ないとか重症化が少ないという、これまでの埼玉県の前例を踏まえた対応せざるをえないわけですけれども、ここについては我々としても、決して楽観視するのではなくて、それだけ自宅療養者が多いということを前提に、ちなみにどこかの報道で、自宅療養を病院に入れずに自宅療養になった方がという人数でありましたけども、それではなくて私どもは現在適切に問題なく入院を必要な方には全てしていただいています。自宅療養の基準になってる方が、あくまでも自宅療養をしているというのが現在の状況でございますので、病院に入院できない自宅療養者ではございません。その自宅療養者、今後も増えるというふうに我々考えておりますので、そこに対する対応を行うとともに、楽観視できないのは、例えば抗体カクテル療法はもうできません。オミクロン株に抗体カクテル療法は、効果がないと言われており、1,000分の1程度の効果しかないと言われていますので、抗体カクテル療法は今後できませんので、そういった意味では、これまでと同じ知見を適用することができないので、我々としては重症化しないと言われつつも、これまでと同じ対応ができないということを前提にして注意深く進めていくべきだというふうに考えています。
朝日
もう1点お伺いしたいんですけども、ワクチン・検査パッケージについてです。政府がオミクロン株では2回ワクチンを接種しても、感染リスクがあるということで、パッケージの停止を検討しているという報道がありました。知事は昨日、まん延防止措置をした時には、現状の検査パッケージを線引きにして酒類提供、緩和を考えるとお話しされていましたが、政府のこうした検討についてはどのようにお考えでいらっしゃいますか。また、これがもし本当に停止になった場合に、代わりの線引き基準みたいなものは検討されているのか。もし、するとしたらどんなものなのかということを教えていただければと思います。
知事
政府の見解という正式には何もまだ聞いておりません。法律に基づくと、基本的対処方針に基づき措置を決定することになりますので、それが出ない限りにおいては我々としては、残念ながら動くことはできませんが、現行の既に同じまん延防止等重点措置が、適用されている現行の基本的対処方針、3県に適用されてますけども、そこではワクチン検査パッケージが適用されることが可能であるという、そういった基本的対処方針になっていますので、そこから変わったということは何もないんだろうというふうに、まず前提としては思っております。また感染をオミクロン株だから防げないのではなくて、そもそもワクチンを打つ時に、感染が防げると誰も言ったことはないわけで、相対的に下がる、期待できるって話はありましたけども、そこは全く想定は変わっていないだろうというふうに思っています。またワクチン・検査パッケージ制度は、感染防止と社会経済の両立を図るため、国や県での技術実証を踏まえた上で作られた、埼玉県としても、日本で最大の実証実験やらせていただき、協力させていただきましたけども、こういったことを踏まえたものだというふうに、私どもは考えており、現時点では飲食店や、イベントに関する限りにおいては、経済との両立を図るための最大の手段であるというふうに私は考えています。ブレイクスルー感染とも言われる、いわゆるワクチンを打った方の感染ですね。こういったことに関する御議論は、当然専門家もされておられますけれども、まん延防止等重点措置を講じていくにあたって、我々が考えなければいけないのは、そういったいわゆる感染能力だけではなくて、県民・事業者の皆様に協力をいただいて、オミクロン株を、例えば重症化しないから、接触してもいいんだとか、こういったことにしないとか、あるいはその毒性が弱いからといって、その飲食店が協力しないとか、そういった状況ではなくて、やはり、しっかりとした対策を行ったお店については、経済活動を十分に感染防止対策、気をつけていただいた上で、利用できるということが事業者にとっても、県民にとっても私は正しいと思っており、このようなワクチン・検査パッケージを活用することによって、そういった事業者の方々を一つでも、増やしていくということ、県民の皆様にも少しでも安心していただくということが必要だと思います。なお、感染する、しないというレベルだけで言えば、第1波の時にもそうでしたけれども、全ての経済活動を止めるのが正解です。ただ、我々はバランスということを考えており、特にまん延防止等重点措置は機動的な措置というふうにずっと政府が言ってきて、そして、このワクチン・検査パッケージについても、両立を図るためのものとすれば、我々としては、第1波の時の硬直的な措置に戻すという判断は、政府はしないものというふうに考えております。その意味からも、私どもとしては、ワクチン・検査パッケージを、あえてここで既に先行してるにもかかわらず外すという選択をすることはないとは思うものの、山際大臣に対しても1月15日に、要望を書面で行わせていただくとともに、昨日も1都3県知事のテレビ会議において、表明をさせていただいたところでございます。なお、代わりの措置として、何があるのかという話でございますけれども、こういったものを活用しなければ、100対0の感染防止対策、あるいはその第1波の頃の硬直的な対策、に戻ってしまうと私は思いますので、これまで経済団体や飲食店の方々に御協力をいただいてきて、いわば時間的な、例えば制限とかお酒を出さないとか、一緒の席をしないとか、距離をとるとか、そういったことしか、またなくなってしまいますので、私は新たな代替措置というものは、ないんだろうと思っております。最終的な政府の決定がどうなるかわかりませんので、県としては、まだ基本的対処方針を踏まえる必要があると考えますけれども、どこから考えても、決して今回外すことはないんだろうというふうに思いますし、仮に、そのような選択をされる時には、どのように経済活動を進めていくのかを、私は国に聞きたいと思っています。
埼玉
今の質問にちょっと関連してなんですけれども、ワクチン・検査パッケージについて、やっぱり感染対策と経済の両立っていう点を今、知事が強調されたかと思うんですけど、そうすると政府の基本的対処方針を待つってこれはもう大前提であることは間違いないんですけれども、とは言ってもですね、なかなか準備が間に合わないっていうこともあると思いますので、現段階で例えばその経済団体ですとか、あるいは飲食店さんと、こういった方向で進めたいという何かもう話し合いみたいなものができているんでしょうか。
知事
経済専門家を入れた専門家会議において、この話は全てしております。そして、そういった話については、適切であるということを、経済の立場からも、医療の専門家の立場からもお話は、全てただの1人も反対なく合意をいただいているところであります。ただ、進めるに当たって我々、責任がありますので、やはりその法律にあるとおり、基本的対処方針に基づき、お願いをするしかないと思っています。そしてまた、もう一言付言すれば、現状で、もしも、あえて申し上げるとすれば、既に先行されてるまん延防止等重点措置の区域に適用されている現行の基本的対処方針においては、これが認められておりますので、準備という意味では、急遽、もしやるとすれば、これはなくなると突如として変わることになると思いますけれども、そこは大混乱にならないように、私どもとしても、もちろんこれ、政府がどの程度、期間を取るかどうかわかりませんけれども、私どもとしても可能な限り、事業者の皆様には、困難にならないように、仮に政府が急遽、方針をひっくり返して転換をしたとしても、そういった努力はしたいと思います。
埼玉
あともう一つ、同じことなんですが、やっぱりどうしても例えば酒を出す出さないって話になった時、1都3県首都圏が歩調を合わせる必要があるかと思うんですけれども知事、かねてより、効果のあることについては1都3県、足並みをそろえるべきだというふうにおっしゃってるんですけど、そこについて例えば、酒類の提供についてはやっぱり1都3県、足並みをそろえるべきというふうにお考えでしょうか。
知事
お酒の提供やワクチン・検査パッケージ等を含む、今回の措置の詳細については、合意ができた場合には、これを1都3県で行うというのが、先週から以前ちょっと申し上げました私の方から、3知事に御連絡をさせていただいた時に、取り付けた合意であります。それ以上はございませんので、特に酒の提供とかワクチン・検査パッケージ、合わせようという議論すらなかったので、今回はこれ議題に上っていません。1都3県の議論の中では、したがって特段、合わせるとか、そもそも議論しておりません。
朝日
今のワクチン・検査パッケージに関連してです。ワクチン・検査パッケージ、もう一つ全検査で緩和する、制限を緩和するというような仕組みもあるかと思うんですけども、昨日もこれについて、手間とか時間がかかるということで、これだけにするのは経済活動の両立を考えた時に非現実だというようなお話もありましたが、改めてこの前検査のみで、仮にワクチン・検査パッケージを動かすというふうになったとすると、知事の見解というか、どういうふうに考えてるかも改めて教えていただけますか。
知事
このワクチン・検査パッケージの実証実験を行う時に、皆さんからも御議論をいただいて、例えば、感染状況が拡大していない時に実証を行うということの意味について問われた時に、私申し上げたのは、これから感染拡大が行われる前に、そういった実験を行うことによって、例えば事業者の負担や、県民の皆さん、利用されるお客様の安心感、これをしっかりと確認をしていくことが必要で、そうじゃないと感染が拡大した時に、実証の結果を反映して、安心できる制度というものはつくれないというふうに申し上げた記憶がございます。今回、全検査、いまだにどこでもやったことがない。こういった状況で、飲食店に関してはですね、行われるということになりますので、私どもとしては、まずそもそも想像するしかないんですけれども、なかなか、今の検査パッケージでも、今のワクチン・検査パッケージにおける検査も、一定のやはり負担だというふうに、お店の方から言われているものが、大体今8割ぐらいワクチン接種していますから、その5倍の量になるわけで、5倍の方々がお店の前で15分待っているという状況を作り上げるわけだし、あるいはその非常に繁華街と薬局等がすぐそばにあればいいですけれども、そうじゃないところで、しかもその住宅街の中だと8時ぐらいまでには閉まっちゃうようなお店も、薬局などもたくさんありますので、そういったところでどれだけ円滑にできるのかということを考えると、私は全検査は、ワクチン・検査パッケージという既に実証実験を経た上で、証明されているものに比べると、ハードルが極めて高い、そして、現実味が乏しいものになってしまうのではないかと危惧をするところであり、仮にやるとした時には出たとこ勝負で、一か八かやるということで、御負担を含めて、全て飲み込んでやっていただくしかないんだろうと思います。
朝日
順天堂大学病院について伺います。昨日ですね、さいたま市の地域医療構想調整会議が夜に行われてですね、関係者とか専門家の意見がいろいろ出ました。その中で、やっぱりそもそも情報が、順天堂大学が出してきた計画について、そもそも状況が大きく変わってきているので、そもそも、その必要がないんじゃないかとか、10年近くオープンの時期がずれている計画になっていて、そもそも公募等条件とかけ離れているので、再考すべきじゃないかというのは、いろんな批判的な意見が多く出されました。こういった意見、いろいろ出ていることについて、今後、県の医療審議会もありますけど、現時点で知事どのように受け止めていらっしゃるか教えてください。
知事
まず前提として御理解をいただきたいのは、昨日のさいたま市の地域医療構想調整会議、そこでの議論、それから21日の医療審議会が予定されていますけども、それらについて御意見を私どもいただく立場であります。それに基づいて、最終的に県は決定を下すということになりますので、まず第1に、医療審議会がまだ開催されてない中で、私ども、何か申し上げればですね、影響を与える可能性もあるので、そこについては、憶測を招くような発言は現時点ではできないとそこは御理解をいただきたいと思います。その上で申し上げますが、今回いただいた意見については、順天堂大学の変更された計画に対して、厳しいものが含まれていたというふうに伺っており、これらの意見については、当然その地域のお声として、受け止めさせていただくつもりであります。他方で全県域で見た時に、これはさいたま市の話はそうですけれども、全県域で見た時に、大学附属病院の医療機能は必要だと思いますし、早期の開院により、県内医師不足地域への確実な医師派遣も実施していただきたい。これは全く思いは変わらないところでございます。今後は、先ほど申し上げたように、御議論をちょうど今いただいてるところでございますので、これらをいただいた上で、タブーを設けることなく、幅広く対応できるよう議論をしていきたいと思っています。
読売
お話ありますように、オミクロン株の感染拡大、急拡大してると思います。まだその十分なデータですとか、いわゆるエビデンスなどはっきりわからない段階なんですけれども、特に若い人とかですね、成人式とかでもちょっといろいろ取材はしてみたんですけども、若いとそんなに重症化しないからいいじゃないかみたいな、そういった話もちょっと、聞いたりするんですけれども、若者向けのアピールっていうかその広報の仕方って非常に大事だと思います。若者に対するアピールですね、どういう手段で訴えていくかとかお考えがあったら教えてください。
知事
御指摘のような見解については、今回の専門家会議におきましても同様に既往症のない若い方については、これまでと同じではない、こういった御意見はいただくことになりました。他方で、これいつも私申し上げてているのは、愛する方、御家族を守るためにもと申し上げてますけれども、感染が拡大をしていって、あるいは感染源に、もしおなりになると、仮に若い方であったとしても、自分の周りの年齢にかかわらず、既往症のある方や、あるいは高齢者においてはリスクがあります。先ほど4人の重症者のお話を申し上げましたけれども、これらの方々についても、オミクロン株が疑われる方についても、高齢者や既往症のあるこういった方であり、やはり非常に重要な局面に差しかかっているので、情報は必要ではあるものの、国もWHOも重症化しないとはまだ言ってませんし、結論付けてはいませんし、我々としては重症化もするんだと、そして危険であるんだということを認識いただく必要があるというふうに考えております。また、オミクロン株、数が増えますと、やはり同様に深刻な状況の絶対値が増えていきますので、割合が仮に減ったとしても、そういった意味では、若い方々にも通じるように、PRをしていきたいと思っており、実は昨日の1都3県の会議もそうですけれども、より集まるというかですね、注目をしていただくことによって、若い方々に通じるようにしていこうではないかということで、昨日は東京の方でアレンジをしていただいて1都3県のアピールの場となりましたけども、こういったことをやっていきたいと思っています。また今後も鷹の爪団等のですね、比較的少なくとも私がしゃべるよりは若い方にアピールできる、そういった媒体やキャラクターというんでしょうか、を使いながら、様々な手段を講じていきたいと考えています。
共同
ワクチン・検査パッケージの件で、ちょっと角度違うんですけれどもワクチン・検査パッケージの中身についてですね、専門家からは、海外と同じように有効期限を設けるですとか、あるいは3回目を打った人だけを対象にすべきだという意見もあるようですけれども、県の実証実験を行った際にはオミクロン株のことは想定されていない状況での実験だったと思うんですが、このワクチン・検査パッケージを適用するとしてその中身について見直す必要があるという点について知事のお考えを教えてください。
知事
おっしゃるとおり、全く御指摘のとおりで、私どもまだまだオミクロン株については分からないところがありますので、そこに従った、当然見直しは常に行っていくべきだと強く私も思っております。ただ、まだそういった評価が確定してない中で、だからこそこれが全て駄目だというこれもやはり早いと思っています。ワクチン・検査パッケージを特に、まん延防止等重点措置でやる意味はそこにあると思っていて、常に政府が何十回と繰り返してきましたけども、まん延防止等重点措置は対象や地域なども含めて、機動的に行えるものなんだと、そして、素早く対応し、必要な場合には解除する、こういったことをずっとおっしゃっておられますので、こういった時、まん延防止等重点措置だからこそ、これらのワクチン・検査パッケージを柔軟に対応する時だと思っていますので、全くもって見直すべきものがたくさんあると思いますけれども、それを柔軟に行うことによって、現地におけるバランスと、それから医学的見地、これをしっかりととっていくべきだと私も思います。
毎日
ワクチン・検査パッケージについて、昨日とちょっと重なる質問になってしまうと思うんですが、知事は現段階では、パッケージで時間、お酒、人数、全てを緩和するっていう方向でお考えっていうことでよろしいでしょうか。
知事
まだ、すいません、基づきという基が来ていないので、これに基づき決定します。ただ、現在の基本的対処方針に基づいた議論だとする場合というあくまでも仮定ですけれども、の場合には、私は御指摘のようなことを考えています。
読売
ちょっと話題変わります、衆院選の区割りの話なんです。選挙区定数について人口比による、いわゆるそのアダムス方式で全国で10増10減で埼玉はその1増になります。区画審議会、今、審議進めてまして、知事にも意見照会きているかと承知しています。で、もう出されたのか、知事として、1増についてどのようにお考えかっていうのをお聞かせください。
知事
まず後者の方からですけれども、極めて大切なことは、判決もいくつか出てきていますけれども、国民の投票に際しての権利が十全に保障されることだろうと思っておりますので、埼玉県において、1票の格差というものが、大きく出ている地域がある。これを是正するということは私は良いことだろうというふうに思っています。また私の元は通ったけども出たのかな。事実関係わかる。(まだ、わかりません。)すいません、ちょっとごめんなさい、後で、お返事させていただきます。
(終)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください